Takekida's log

千里の道も一歩から

寝る子は育つ、できる

2019-05-18 00:54:41 | What`s new ?

 最近、企業の中でも睡眠までてこを入れて効率改善を図ろうとするところが増えてきました。三菱ケミカルでも従業員にFitbitを配布してデータ収集をしているとのこと。
 日本国内の睡眠関連市場は3兆円とも言わ れるようで最近でも話題になった睡眠負債の考え方に沿えば前夜の睡眠時間が4時間以下になると、急激にヒューマンエラーが増加。ただ5時間以上の睡眠をとっていれば大丈夫かというと、そうでもなく5時間の睡眠が2晩連続すると、ヒューマンエラーの数は4時間以下の睡眠の時と同じようなレベルにまで増えるという研究があります。(もちろん必要な睡眠に関しては個人差ありますが)1時間の睡眠不足が10日間続くと、睡眠負債は10時間分溜まることに。 仕事の効率というかそもそもFail Safeの考え方で睡眠の管理というのは重要な要素になりそうです。
 快眠のメリットはエラー防ぐだけでなく以下の3つのメリットあります。
①記憶の固定…ノンレム睡眠には、ある時間や場所での出来事に結びついている記憶(エピソード記憶)や、本や教科書からの学習や知識のように時間や場所に依存しない記憶(意味記憶)のような陳述記憶(宣言的記憶)を固定する役割、レム睡眠は、自転車や車の運転のように体で覚え、意識しなくとも使うことができる記憶(手続記憶)の学習に寄与。
②記憶の消去…記憶強度の低いもの、索引化が困難なものから睡眠中に消去、ストレスになるその日の記憶を消去する働き。
③病気の予防…寝不足の人は抑うつ症状の傾向が高い、風邪や肥満のリスク大。
 データの収集というのは将来的にはビジネスに結びつくものでまだまだ市場として拡大の余地はありそうです。今回はビジネス関連の話ですがまさに学習が必要なアスリート関連、教育現場でもこういった睡眠最適化のテコ入れが必要な気がしています。 (オリンピックでは寝具で有名なエアウィーヴが選手村にて最適な寝具の提供サービスを進めるとの話題もあり。)
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