Takekida's log

千里の道も一歩から

キリンのように首を長くして…

2009-03-22 20:29:08 | Books
昨日から一転、天気も悪く練習はRUN/SWIMのみ。
明日からの仕事に向けて充電中です。
進化論の中でもキリンは異質な存在みたい。
首の長さの中間なキリンというのは化石として存在しないらしく,ウイルスによる遺伝子交配等により一気に首が長くなったらしいからとのこと。

夜は短し歩けよ乙女
森見 登美彦
角川書店

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あらすじ…私はなるべく彼女の目にとまるよう心がけてきた。吉田神社で、出町柳駅で、百万遍交差点で、銀閣寺で、哲学の道で、「偶然の」出逢いは頻発した。我ながらあからさまに怪しいのである。そんなにあらゆる街角に、俺が立っているはずがない。「ま、たまたま通りかかったもんだから」という台詞を喉から血が出るほど繰り返す私に、彼女は天真爛漫な笑みをもって応え続けた。「あ!先輩、奇遇ですねえ!」…「黒髪の乙女」に片想いしてしまった「先輩」。二人を待ち受けるのは、奇々怪々なる面々が起こす珍事件の数々、そして運命の大転回だった。天然キャラ女子に萌える男子の純情!キュートで奇抜な恋愛小説in京都。

独特のメルヘン(カルト?)チックな文体で状況理解すらおぼつかずはじめはどうなることかと思いましたが
読み進めて行くと広がるファンタジスティックいや、軽い妄想の世界に引き込まれていくストーリーでした。どこかでこんなのを体験したことがあったなと思っていたら森見さんの作品は今回も初めてでなく一昨年に太陽の塔を読んでいたことを思いだしました。(太陽の塔 記事)
まさに国公立大学の理系の学生の妄想の世界をうまく描いているなぁと思っていたら作者も京大農学部の修士出身とのこと、主人公の生の経験がまさに生かされた世界観が広がっているのだと思います(舞台も京都ですし)。ただ暗く卑屈な感じでなく、思わず応援したくなるような心温まる話に仕上がっていて、同じような境遇で工学部時代をすごしたことを思い出し、好感が持てました。
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