Takekida's log

千里の道も一歩から

もしドラから真摯さを学ぶ

2010-10-10 20:58:17 | Books
低気圧一過の気持ちの良い一日。
ノンビリと仕事を片付けながら過ごしました。
名古屋では明日よりCOP10会議、あいちトリエンナーレなどイベント開催中です。

もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら
岩崎 夏海
ダイヤモンド社


定番ともいえるドラッカーを解説や要約、実践例を紹介した本は多々有れどまさか高校野球にマネジメントを持ってきてしまったというのがこの本。大ヒットを記録しているのはその取り上げ方の斬新さで読者層を一気に広げたことにあるのかと思います。小説の内容や文章は本格的な文学作品でないためそれなりかと思いますが分かりやすい解説というのは画期的と思います。 自分もドラッカーの本はプロフェッショナルの条件など読みましたが恥ずかしながらマネジメントはまだ読んでませんでした。

日本で言えばスポーツチームのマネージャーというのはあくまで事務処理や補助というイメージでしたが言葉の意味を良く考えてみれば管理職なわけです。スポーツの世界では管理職がキャプテンや監督とも置き換えられるのが普通の人の考えるところですがそれを女子マネがやってしまうというところが痛快です。 優秀な選手は常に優秀な監督ではない、とはよく言ったものですが仕事でも同じこと。プレーヤーとして結果を残せる人でも常に管理職に向いているもしくは望んでいるわけではないのかと思います。この本でも取り上げられていますがいかに人の強みを引き出していくのかというのがマネージャーの役割。会社としても決まりきったキャリアパスだけでなくうまく専門性をいかせるパスが望まれるところです…  


この本を読んで改めてハッとさせられたのはマネージメントの本からの引用ですがこの下りです。
「人を管理する能力、議長役や面接の能力を学ぶことが出来る。管理体制、昇進制度、報酬制度を通じて人材開発に有効な方策を講じることが出来る。だがそれだけでは十分でない。根本的な資質が必要である。真摯さである。 ・・・・才能ではない。真摯さである」
真摯さというのは単純に行ってしまえば真面目で熱心に取り組むということですがそれだけではなく謙虚であり、自重しているということも含まれていると思います。ある意味、日本人が美しいと考えている姿なのかと。であるからこそここまでドラッカーは日本人をひきつけてやまないのでしょうか。 真摯さはまだまだ自分に足りない要素だと思います。なにかある度に「真摯である」ということを心に刻んでいきます。

上写真は長島の中州から国道一号方面を望む。両側を揖斐川・長良川に囲まれる不思議な風景。
 道路の位置はほとんど川の高さと同じ。

↓写真は桑名にある浜地蔵燈篭復元
Comment    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 鉄道ひとつばなし | TOP | 木曽駒ケ岳 »
最新の画像もっと見る

post a comment

Recent Entries | Books