
夏本番。プールに行くときの外気温は40度に達してました。プールの中でもゆでだこになりそうな日々。体調管理に注意です。
ホンダからフォルクスワーゲン、そしてプジョー・シトロエンという3つの国の企業を営業として渡り歩き、現在はプジョー・シトロエンの日本法人の社長を務める上野さんが書いた自動車産業版の国による企業文化の違いの本です。この本のタイトルの国の企業文化の違いだけでなくその会社そのものの歴史まで深く掘り下げて説明されています。筆者が歴史的な背景で文化が形成されていると感じていることもあるのでしょう。 日本は組織の在り方が暗黙知で形成されており、組織の一員で働くにはこうした暗黙知を習得する必要があるため非常に時間がかかるものの高い忠誠心や規律、団結力が特徴。ドイツは日本に負けず劣らず高い忠誠心や規律、団結力が強いが価値観を形成するのは暗黙知でなく原則、規則、規格、基準、規定といった形式知によるもので組織原理が明示的かつ明快で外部から来たものでも習得しやすい。 フランスは徹底した個人主義が背景にあるだけでなく合理主義の考えもあり暗黙知の領域の幅や奥行きがあるためやや面倒くさいこともある。ただ日本と決定的に違うのは文面や規則になった形式知というのは徹底して守られること。日本だと規則があっても情けで例外が認められたりするのとは大違い。
こう書くと日本というのは暗黙知が支配する世界なわけで海外から入って着にくいというのはこういった文化的なものも根ざしているのかもしれません。英語が公用語でわかりやすい社会だったらあっという間に安い労働力が流れ込んできて駆逐されてしまうと思うのでこの参入障壁の高さにある意味助けられているのかと。外国に出ていくということを考えればマイナスなのでしょうが。ということも考えると日本で働く外国人というのはすごいかと思ってしまいます。あと日本とヨーロッパのクルマ文化の違いという点で言えばレース等のモータースポーツがベースにあるということがあるでしょう。大陸で平坦で長い道を作るのが用意だったということもありそう。ここら辺は自転車文化の違いというのも似ているかと思います。
それ以外にも筆者が会社を渡り歩く上で感じたことも書かれており興味深い。英語に関しては如何に日本人としての英語を話すかが重要、国によって之礼儀作法の基準の違いなどが書かれています。この人も感じているように仕事ができる人というのは評判がいいようでそれは他者からのフィードバックを自身に生かすことのできるというのがある様子。筆者は360°評価での気づきについて述べてましたが上下からのフィードバックというのは非常に重要な点だと思います。これだけ渡り歩いたのだから転職を勧めて居るのかと思ったら逆に本には若い時の転職ほど慎重になった方が良いと書いてあった。本来の仕事が始まっていないうちに転機を求めるのは早いという視点のようですがまあそうなのかもしれません。来てくれと必要にされるような存在でなければ少なくともプラスの転機にはならないのかもしれません。
![]() | ホンダ、フォルクスワーゲン プジョーそしてシトロエン 3つの国の企業で働いてわかったこと |
クリエーター情報なし | |
三樹書房 |
ホンダからフォルクスワーゲン、そしてプジョー・シトロエンという3つの国の企業を営業として渡り歩き、現在はプジョー・シトロエンの日本法人の社長を務める上野さんが書いた自動車産業版の国による企業文化の違いの本です。この本のタイトルの国の企業文化の違いだけでなくその会社そのものの歴史まで深く掘り下げて説明されています。筆者が歴史的な背景で文化が形成されていると感じていることもあるのでしょう。 日本は組織の在り方が暗黙知で形成されており、組織の一員で働くにはこうした暗黙知を習得する必要があるため非常に時間がかかるものの高い忠誠心や規律、団結力が特徴。ドイツは日本に負けず劣らず高い忠誠心や規律、団結力が強いが価値観を形成するのは暗黙知でなく原則、規則、規格、基準、規定といった形式知によるもので組織原理が明示的かつ明快で外部から来たものでも習得しやすい。 フランスは徹底した個人主義が背景にあるだけでなく合理主義の考えもあり暗黙知の領域の幅や奥行きがあるためやや面倒くさいこともある。ただ日本と決定的に違うのは文面や規則になった形式知というのは徹底して守られること。日本だと規則があっても情けで例外が認められたりするのとは大違い。
こう書くと日本というのは暗黙知が支配する世界なわけで海外から入って着にくいというのはこういった文化的なものも根ざしているのかもしれません。英語が公用語でわかりやすい社会だったらあっという間に安い労働力が流れ込んできて駆逐されてしまうと思うのでこの参入障壁の高さにある意味助けられているのかと。外国に出ていくということを考えればマイナスなのでしょうが。ということも考えると日本で働く外国人というのはすごいかと思ってしまいます。あと日本とヨーロッパのクルマ文化の違いという点で言えばレース等のモータースポーツがベースにあるということがあるでしょう。大陸で平坦で長い道を作るのが用意だったということもありそう。ここら辺は自転車文化の違いというのも似ているかと思います。
それ以外にも筆者が会社を渡り歩く上で感じたことも書かれており興味深い。英語に関しては如何に日本人としての英語を話すかが重要、国によって之礼儀作法の基準の違いなどが書かれています。この人も感じているように仕事ができる人というのは評判がいいようでそれは他者からのフィードバックを自身に生かすことのできるというのがある様子。筆者は360°評価での気づきについて述べてましたが上下からのフィードバックというのは非常に重要な点だと思います。これだけ渡り歩いたのだから転職を勧めて居るのかと思ったら逆に本には若い時の転職ほど慎重になった方が良いと書いてあった。本来の仕事が始まっていないうちに転機を求めるのは早いという視点のようですがまあそうなのかもしれません。来てくれと必要にされるような存在でなければ少なくともプラスの転機にはならないのかもしれません。
進める上でも大事なんだなというのを
改めて認識している次第です。
それまでやってこなかったことですし
振り返りというのをそんなにしてこなかった
ように思います。
たけきださんのブログでそれを
教えて頂いた思いです。
確かに歴史は繰り返すということもあるのですでにあるものを前提として学ぶというのは大切だと思います。
ただそれが縛りになってしまうと逆効果なのであくまで参考にするべきなのでしょうね。