「波長が合う」相性は脳が知っている

Brain Knows Who Is on the Same Wavelength: Resting-State Connectivity Can Predict Compatibility of a Female–Male Relationship

Abstract. Prediction of the initial compatibility of heterosexual individuals based on self-reported traits and preferences has not been successful, even with s

Brain Knows Who Is on the Same Wavelength: Resting-State Connectivity Can Predict Compatibility of a Female–Male Relationship

”Brain Knows Who Is on the Same Wavelength: Resting-State Connectivity Can Predict Compatibility of a Female–Male Relationship”

Cerebral Cortex, bhab143

fMRIを利用した脳活動計測実験と参加者同士が対面して会話を行う行動実験により、初対面の男女が会話した際の相性を、事前に取得した脳機能データの類似度を用いた人工知能(AI)アルゴリズムによって一定のレベルで予測可能＝マッチング可能であることを示した結果です。今までも相性をその人の好みや性格からマッチングさせるという手法は色々なところで事例がありますがこちらはfMRIによる安静時脳機能計測データ を利用したもの。計測データは4周波数に分類されてそれぞれについて領域間の機能的結合プロファイルが計算されたあと、異性間ペアごとに機能的結合プロファイルの類似度 を比較することによってまさに「波長が合う」人を選出するというものです。ここで相性は会話をさせることによってさらに話したいと思うかという指標で選出されてます。相性が会話だけで決まるものではないのかもしれませんがより客観的なアプローチで相性というやや非線形・カオスなものを明らかにしたというのは面白い話だと思います。

　これからは脳波マッチングの時代が来る？のかも。