名古屋市科学館にてアインシュタイン100周年記念の特別展が開催中。
ノーベル賞を受賞してから100周年記念とのことで今までの経歴や日本とのかかわりも含めた展示内容でさらに子供にも楽しめる?ように代表的成果であるブラウン運動、光電効果、特殊相対性理論、一般相対性理論をゲームなどで実感できる内容です。ブラウン運動はランダムウオーク、光電効果は的当てゲーム、相対性理論はサイクリングゲームといった感じ、一般相対性理論の重力レンズを体験できる部屋はなかなかで普通には理解しがたい内容を苦戦しながらも表現しているようには思います。。自分含め多くの人は理系で大学生になるまで相対性理論などは習わないと思うので子供にとっては正直、難しいかなあという認識でしたが…音声ガイドなどでそれなりに楽しめたようです。自分が説明するよりよほど良さそう。そして最後のパートではアインシュタインがやり残したというか予言がどうであったか最新の研究の成果も開設されています。(重力波の検出など)
さて特殊/一般相対性理論が有名なアインシュタインですがノーベル賞はそれらに対するものでなく光量子仮説を裏付ける光電効果によるものというのを改めて認知しました。アインシュタインは1時期、特許局に務めており26歳の1905年に「光量子仮説」「ブラウン運動の理論」「特殊相対性理論」 という大きな根幹となる3つの論文が出されていて奇跡の年と言われてます。それにしても務めながら直接業務と関係のない分野での論文を出すというのがすごいところです。特殊相対性理論の基本的な考え方であるE=mc^2は質量がエネルギーと等価になるということですがこの式こそが原爆、水爆を生み出すこといなったというのは皮肉なことで美しさと恐怖というのは表裏一体なのだと改めて感じます。
日本には1922年に訪れており43日間滞在したそうです。その際にも東北大に訪れていて大学の資料館にもその時の写真が残っていたのを思い出しました。金属材料研究所や電気通信研究所を見学して「脅威だ」と言わしめたことがその後のホーキング博士の来訪につながったのだとか。
アインシュタインの業績についた学んだのは大学の量子力学の授業でしたがどうして普通に生活して光の気持ちになれたのかを非常に不思議に感じました。人並ならぬ探求心というのはやはり経歴に記されていたのですがやはり妄想の化け物だったんだろうとは思います。半導体デバイスをはじめとしてまさに量子力学の世界を活用して世界が成り立っているわけでその業績に敬服するほかありません。最後の最後まで仕事に対する情熱を失わなかったアインシュタインの言葉を拾ってきたものとして以下のようなこと記されていました。仕事に対する考え方など学ぶところがありそうです。
・人生に意味を与える唯一のものは労働です
・科学とはすばらしいもの、それで生計を立てようとしない限り
・知恵とは学校で身に着けるものでなく一生かけて身に着けるものです
・私たちは学生に教えません。学ぶ場所を提供するために努力するだけです
・事実を学ぶことはそれほど重要ではありません。その目的を果たすだけなら本を読むだけでも可能です。
一番の価値は教科書から学べないものをについて考えるように頭を鍛えることです。
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