よっしーのやまにっき Vol2

まだまだ行きたい山がある・・・

2019年2月8日 寒気の様子について

2019-02-10 09:42:31 | 語り

今年の気象庁の長期予報では、暖冬の予報でした。

私は、個人的には冬は冬らしくなってほしいと思っています。

(長期的に雪が少ないと日本アルプスの高山植物が絶滅してしまうのではないかと危惧していますので。)

 

暖冬とはいっても、北極を中心とする上空にはたっぷりと寒気はありますが、この寒気が日本に降りてきやすい冬は寒冬、豪雪になり、寒気が日本付近に降りてきにくい年は暖冬になります。

暖冬だからといって寒波が来ないわけではありません。

 

今年は、上空5500m付近の500hPaの高層天気図ては、西日本から東日本に等高線が平行に走っているので、西風であり、寒気が降りにくく一時的に寒気が降りてきても長続きしない傾向のようです。

北海道や東北北部では、この500hPaの等高線が右下がりになっていて、つまり西側(シベリア)から北海道や東北には、それなりに強い寒気が降りてきやすい傾向になっているようです。

 

この冬は新潟県、福島県会津地方以南の日本海側は極端に雪が少ないのは、アメダスを見れば明らかです。

 

さて、2月8日の北海道の記録的な、

上空1500m付近の下層気温について調べてみました。

なお、過去の記録は、午前9時のものです。

(午後9時の記録までは調べられませんでした。)

 

札幌

上空1500mで、-24.4℃

これは観測史上最低は間違いないようです。

それまでは、1998.1.7の-23.9℃ でした。

 

上空5000m付近500hPa では、-42.8℃ で平年の寒波時の気温で、過去には、1983.2.13の -49.9℃が過去最低です。

今回の寒波は、下層の気温が低かったのは、予報通りでした。

 

ちなみに稚内では、

上空1500mで、-26.3℃で、

過去には、1979.1.12の -28.1℃でした。 

上空5000m付近の500hPaでは、-48.8℃で

過去には、1977.2.22の -51.6℃でした。

 

 

さて、秋田では、

上空1500m付近で、-16.9℃で

過去には、1971.3.7の -19.5℃でした。

上空5000m付近500hPaでは、-35.1℃で

過去には、2012.2.18の -46.6℃でした。

 

 

最後に、輪島です。

上空1500m付近で、-12.7℃で

過去には、1971.3.7の -17.1℃でした。

上空5000m付近の500hPaでは、-23.5℃でしたから

とても寒波の時の気温とはいえません。

輪島上空5000m付近500hPaの気温が-35℃以下まで下がると大雪になると言われていますので、少し…あれ?っていう感じです。

 やっぱり今年は、西日本や東日本に寒気が降りてきにくくなっているようです。

富士山頂の気温も-18℃前後で推移してましたので

北海道、東北北部限定の寒気でした。

 

 

ちなみに、上空500hPaで日本の南海上には、インドまで覆う上空の高気圧があるそうで、それが寒波をシベリアから日本に降りにくくしているのかなと思ったりするのですが、この上空の高気圧が日本を覆うようになると、あっという間に、春になり、もしかしたら暑くなるのかも知れません。

 

綺麗な高山植物が心配な、この温暖化です。

 

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