中央区勝どきヒューモニーのブログ

ボディケアサロン「ヒューモニー」を営むセラピストのあれこれ&サロンのお知らせ

「HIKOBAE」―観劇してきました

2013年04月30日 | 日記
久々にお芝居を観てきました。

「HIKOBAE」―ひこばえ―


福島県相馬市で2011年震災の直後、
大勢の人々を高台に避難させ、津波から守った、
そして自らは津波で命を落とされた
消防団の実在の青年をモデルに、
遺された婚約者、家族、町の人々の
それぞれの思いを描いたものでした。

お芝居で観ていても、
当時のことが思い出されて
胸が締め付けられるようでした。

でも、それでも今を、明日を見つめて
歩みを進めていこうとする姿に
勇気づけられるような気持ちになりました。

でも現実にそうして一日一日を生きている方々が
大勢いることを改めて考えます。


その日は千秋楽ということからか、
消防団長として救助にあたり亡くなった方のご子息が
舞台に上がり挨拶されていました。
お父様の意思を継いで
ご自身も消防士を志して専門の学校で学ばれているとのこと。

「ひこばえ」とは樹木の幹や切り株に芽生える
新芽のことを言うそうです。
遺された人々の心の中にも柔らかくキラキラした
「ひこばえ」が芽生えていることを
目の当たりにすることができました。


最近、
こういうお芝居を観たり、
年老いていく両親を想ったり、
姪たちの大人びてくる場面を垣間見たり、
サロンのお客様の赤ちゃんを抱いたり、
そういうひとつひとつの中に

命が生まれること
生きていくこと
成長して
老いて
死んでいくこと
すべてひっくるめて「生」ということ
その在り方とか―

そんなことをふと考えたりします