解散宣言以降、全く更新が無かった三枝夕夏 IN db公式ブログですが、本日、やっと三枝さんによるコメントが投稿されました。
「自分で解散を決めました。」という所。信じているつもりでいるんだけど、やっぱりどこか信じ切れないのはビーイングのせいだろうなぁw
でも、09年には出す!って宣言していたオリアルはきちんと出して、ファイナルベスト、そしてファイナルツアーをもって解散。という、ちゃんとした筋道を立てて解散できたというのは本当に良かったなと。思います。
そんな三枝夕夏 IN dbのファイナルベスト感想です。
三枝夕夏 IN db「U-ka saegusa IN db Final Best」(★9.5点)
公式サイト 全曲試聴はコチラ(Musing.jp)
[DISC 1]
1. Whenever I think of you 2. It's for you 3. Tears Go By 4. CHU☆TRUE LOVE 5. I can't see, I can't feel 6. 君と約束した優しいあの場所まで 7. 眠る君の横顔に微笑みを 8. へこんだ気持ち 溶かすキミ 9. 笑顔でいようよ 10. いつも心に太陽を 11. 飛び立てない私にあなたが翼をくれた 12. ジューンブライド~あなたしか見えない~ 13. 君の愛に包まれて痛い 14. 愛のワナ 15. Fall in Love 16. Everybody Jump
[DISC 2]
1. 太陽 2. 雲に乗って 3. 明日は明日の風の中.....夢の中 4. 新しい自分へ変わるスイッチ 5. 雪どけのあの川の流れのように 6. 誰もがきっと誰かのサンタクロース 7. もう君をひとりにさせない 8. いつも素顔の私でいたい 9. 夏の終りにあなたへの手紙書きとめています 10. 青春の空 11. 吹きすさぶ風の中で 12. 飛び立てない私にあなたが翼をくれた ~2010 ver.~ 13. Shocking Blue ~2010 ver.~ 14. 咲き誇れ 15. 笑っちゃうね こんなにも好きで仕方ないなんて 16. 忘れないで
※青文字はお気に入り楽曲、青太文字は超お気に入りの楽曲
↑の曲目リスト。最後だから出し惜しみしないで青文字つけまくった、って感じもするけど本当にお気に入りの曲ばっかりなんだもん!w
三枝夕夏 IN db,7年半の活動に終止符を打つためのファイナルベストアルバム。
シングル楽曲を時系列順で全て収録。アルバムからも2曲収録、新曲3曲、リアレンジ楽曲2曲を収録した、三枝夕夏 IN dbの歴史を辿るには一番手っ取り早いアルバムに仕上がっています。
ただ、何て言うのかなぁ・・・
同じく2枚組でリリースされたベストアルバム「三枝夕夏 IN d-best~Smile&Tears~」と比べると、なんとなくボリューム不足というか・・・。
あっちの方が三枝夕夏 IN dbらしい、バラエティに富んだ感じがするんだよなぁ。
アルバム曲の名曲「ひらり夢一夜」「Graduation」とか、ライブの定番曲「ココロが止まらない」「Shocking Blue」とか入っているし。
入門には、d-bestの方がオススメかもしれない。
まぁ、もう解散しちゃっているバンドグループに対して「入門にはこれがオススメ!」とか言ってもあんまり意味無い気もしますがw
でもこっちはこっちで、三枝夕夏 IN dbがどんな道を歩んできたのかがすごーくコンパクトに、わかりやすくまとまっていて。
ソロでR&Bポップス
↓
バンド組んで元PAMELAH小澤正澄さん編曲のデジロックへ
↓
ライブ向けのパンクロック路線へ(そしてGIZAからのプッシュが手薄になってくる)
↓
三枝さん作曲曲が増え、ラップやフォークにまでチャレンジ
↓
原点回帰の要素を含んだデジタル+バンドサウンド
この流れが凄くわかりやすい。
ただ、ライトファンからするとDISC1だけで用済みってなりそうなのが微妙なところなんですがw
DISC2の時も頑張ってるんですよ!w
アルバムタイトルは、「History of U-ka saegusa IN db +α」とかの方が、このアルバムの本質を表していて良かったような気がする。
三枝さんが望んだ解散なのか、本当はGIZAから解雇なのか、それとも他に何か理由があるのか。
真実はリスナーにはわかりませんが、とにかく、7年半。お疲れ様でした!という感じです。三枝さんの今後が幸せなものでありますように。
以下、リアレンジ曲&新曲について少しずつ。
「Shocking Blue ~2010 ver.~」
「飛び立てない私にあなたが翼をくれた ~2010 ver.~」
(共に 作詞:三枝夕夏 作曲:大野愛果 編曲:葉山たけし)
どちらも小澤正澄さんのデジロックアレンジ炸裂だった楽曲を、葉山さんのリアレンジによって、シンプルなバンドサウンドの楽曲に変身。飾りの音色もほとんど無しでシンプルなアレンジだけど、ギターやベースやドラムの音が結構でっかいのでこれはこれでいいかも。「飛び立てない~」の方が特に良いかな。
ただどっちも原曲の方がやっぱりスキです。まぁ、小澤さんファンなのでw
「咲き誇れ」
(作詞:三枝夕夏 作曲:大野愛果 編曲:徳永暁人)
徳永さんが久しぶりに編曲を担当(三枝INdbでは2ndALの「ココロが止まらない」以来)。といっても、以前から存在していた曲のようで、三枝さんはmusic freak magazineでは「この歌詞を書いていた頃、自分が嫌いで仕方ありませんでした。」って答えています。やっぱり三枝さんってそういう所あるよね。だから好きなんですけど。
で、これが名曲。一応桜ソングなんだけど、桜がどうのこうのという描写よりは「そして散りゆく運命なら いっそ君のその手の中で枯れてしまいたい」とか、そういう表現の方が多い歌詞が良い。曲の方は簡単に言うと「空飛ぶあの白い雲のように」の雰囲気を三枝さんがやってみた、というイメージかな。大野さんらしいメロディアスな曲に、徳永さんの澄んだアレンジ、三枝さんの澄んだ歌唱が見事にマッチしております。
ただ今までリリースされなかった理由もなんとなく解るような気もする。シングルにするには地味だし、ボーカルや歌詞の感触からするともうバンド形態になっていた時期だから、バンド色のないこの曲はお蔵入りになっていた・・・という感じかなと。
「笑っちゃうね こんなにも好きで仕方ないなんて」
(作詞:三枝夕夏 作曲・編曲:小澤正澄)
サビのフレーズが印象的なデジロックナンバー。サウンドもボーカルも歌詞も含めて、4thアルバムの延長線上にある曲ですね。小澤さんの手による王道デジロックです。シングル級のキャッチーな楽曲。
アレンジは三枝夕夏 IN db仕様になっているんだけれど、なんだかメロディが凄くPAMELAHっぽい。歌詞もちょっと苦しい恋愛模様を描いていることも相まって、水原さんが歌っているところが容易に想像できてしまったw
にしてもタイトル、「こんなにも好きで仕方ないなんて」で良かったと思うんだけどなぁ~w
「忘れないで」
(作詞:三枝夕夏 作曲:大野愛果 編曲:小澤正澄)
JEWELRYに作詞提供した楽曲のセルフカバー。曲としてはまぁ、ぶっちゃけると大野さんにしては割と平凡かなという気もしますがw、そんなことよりもこれは歌詞だよね。
私の心の中であの頃の みんなが生きているように
私も生きていると信じれば 強くなれる
忘れないで
このフレーズですよ。他者への作詞提供作品、しかも当時は解散なんて頭になかったであろう時期に書いた歌詞がコレってのが凄いよなぁ。まさにこの時が来ることを予想して書いたかのようなフレーズ。
本当に収まるべき場所に収まったというか、そんな感じの曲。最後の曲が明るいミディアムテンポの楽曲というのも、三枝夕夏 IN dbらしいかなと思います。オリジナルアルバムでも、バラードでしっとりと終了したのは1stフルアルバムだけですからねw
U-ka saegusa IN db Final Bestを買おうか、それともクリスタルな季節に魅せられてにしようかと迷っていたのですが、Final Bestの曲は既に持っている-best~Smile&Tears~に入っている曲も多いので、やはりファイナルアルバムのクリスタルな季節を買う事にします。
ファイナルライブDVDを見ましたが、元気に遣っていて良かったです。あれで元気が無かったらファンとしては辛いところでしたが。
ファイナルアルバムの「U-ka saegusa IN db IV~クリスタルな季節に魅せられて~」、凄くいい出来なので興味があれば是非。オススメです。ファイナルベストは「三枝夕夏 IN d-best~Smile&Tears~」が既にあるのでちょっと立ち位置が中途半端になってしまいましたね。未発表曲の出来がいいので悩むところではありますが。
ファイナルライブDVDもご覧になられましたか。彼女たちらしいパフォーマンスを全力で最後までやりきってくれてますよね。湿っぽくなりすぎずに終わるところがこのバンドらしくて良かったと思ってます。