ろぐろぐ音楽ブログ

a-kiという人間の手による、J-POPあたりをメインに色々好き勝手書いてる適当ブログ。

アルバムレビュー。→水樹奈々「THE MUSEUM」

2007年03月07日 22時25分14秒 | 感想・レビュー(アルバム)

さてさて、先日ベスト盤をリリースした水樹奈々。今回はギュッと力を入れて全曲レビューです。当ブログ、ヘヴィな更新が続いております(笑

正直、ワタクシ水樹奈々ヲタなので、所々イタイ箇所があるかもしれませんがご了承下さい(笑)
しかも長いし・・・。


お前の書く文章がイタイのはいつものことじゃねーか、ってツッコミが聞こえてきそうだwww


水樹奈々「THE MUSEUM」(★9点)
オフィシャルホームページ   試聴をするならキングレコードのこっちでドゾ

声優歌手がオリコン上位にランクインしまくる昨今ですが、水樹奈々ほど「声優として演じてる声」と「歌ってる声」が違うのもたぶん、珍しいんじゃないかなぁ。元々演歌歌手を志していただけあって(笑)、やっぱり歌が上手い。基本がしっかりしてるというか。そんじょそこらのアーティストと比べても遜色ない。声優の余技で歌もやってるよ、って感じの人も多い中(それを否定するわけじゃありませんが)、水樹奈々は立派に「声優 兼 アーティスト」として、上手くやって行けてるなぁと感じます。

そして楽曲。これも上手く作られているんですよね。水樹奈々の歌唱力を生かした激しいアップテンポの曲たち。どれも素晴らしいです。歌が上手い=バラード、ってイメージが強くなりがちな気がするけど(MISIA・絢香・小柳ゆきとかね)、水樹奈々はアップテンポの曲が多いのが他の歌が上手いアーティストと違う所、かな。

大半の曲が水樹奈々お得意のアップテンポなうえにシングルベストだから楽曲の完成度はどれも上々↑↑なので、テンションアゲアゲ↑↑にするにはもってこいのベスト盤です。では、全曲レビュー。

1.「想い」(★7点)
(作詞:村野直球 作曲:住吉中 編曲:牧野信博)
デビューシングルということで、まだまだ歌は上手いけれど堅いし、後の矢吹俊郎プロデュースの曲を聞き慣れてたので最初は違和感あったけど、聞いてくうちに結構いいかもと思えるミディアム曲。水樹奈々シングルにしては珍しいミディアムテンポのバラードだから違和感あったのかも?発売順に並べたから仕方ないとはいえ、1曲目がこれかぁ。悪い曲じゃないけど、正直ベストアルバムの1曲目にはふさわしくない気がする。ちなみに1stアルバム「supersonic girl」では違うバージョンで収録されていますが、そんなに変化は無いです。

2.「Heaven Knows」(★7点)
(作詞:村野直球 作曲:住吉中 編曲:牧野信博)
うっひゃ。2ndシングルでこんな実験的な曲調でいいんでしょうか?Aメロで早口の語りが入ってますし(三枝夕夏 IN db風に言うならポエトリーリーディング?笑)、アウトロでも謎の語りが。ただ、大らかなサビが意外といいから侮れないです、この曲。この後の矢吹俊郎プロデュースによる路線とかなり違うので、個人的にはけっこー新鮮に聞こえます。ちなみにこの曲も1stアルバムとは別バージョン。シングルバージョンの方が音色が整ってる感じで良いです。

3.「The place of happiness」(★7.5点)
(作詞:村野直球 作曲:住吉中 編曲:牧野信博)
初期の曲(1stアルバムあたり)の中では比較的後の路線に近いかな?まぁ打ち込みロックなんだけれど後の矢吹俊郎プロデュースのサウンドに比べると若干安っぽい印象を受けますねぇ・・・。水樹奈々の歌唱もまだまだ固い感じするし。メロディーも悪くはないけど、やや古くさく、単調な感じも否めず。ただ僕はアップテンポ好きなのでこれはこれで好みだったり(爆)。ライブで聞くと結構好印象だったし、ライブ向けの楽曲ですかね。

4.「LOVE & HISTORY」(★7.5点)
(作詞:村野直球 作曲:住吉中 編曲:牧野信博)
↓の「POWER GATE」と同時発売されたシングル。作詞作曲編曲のメンツが「The place of~」と同じということもあってか?ぶっちゃけ同じような曲w サビの入り方もさりげなく似てる・・・てか、サビ入れ替えて歌えます(爆)。なので感想も点数も同じ。細かいことを言えばこっちの方がよりポップだとか、イントロが何故か中華風だとかあるけれど、「POWER GATE」と同発だとねぇ・・・。霞んでしまいます。

5.「POWER GATE」(★8.5点)
(作詞・作曲・編曲:矢吹俊郎)
↑の「LOVE&HISTORY」と同時発売されたシングル。ここでシングルとしては初の矢吹俊郎さんが作詞作曲編曲。以降しばらく矢吹さんがメインで楽曲製作&プロデュースを担当することになるのですが、それはやっぱりこの曲が好評だったからなのかな。
というわけで、今後しばらくの方向性が定まった重要な1曲。ライブでもクライマックスで歌われる定番曲。基本打ち込みのロックではあるんだけど、サウンドが全然安っぽく聞こえないのが矢吹俊郎。凄いです。爽快なロックナンバーに、水樹奈々のパワーあるボーカルがバッチリはまってます。最後のサビ繰り返しの所の「フゥー!」って叫びが高揚感をあおってくれますねー。売り上げ的にはそうでもないけど、水樹奈々代表曲のひとつです。

6.「suddenly~巡り合えて~」(★10点)
(作詞・作曲・編曲:矢吹俊郎)
個人的には、水樹奈々楽曲の中では一番スキな曲。とにかくこの曲、サビメロの衝撃がスゴイの。1度聴いただけでガツンときた。2ndアルバム「MAGIC ATTRACTION」で この曲を聴いた時の衝撃は今でも覚えています。サウンドもロックで激しいんだけど、水樹奈々も全くそれに負けてないのね。水樹奈々×矢吹俊郎コンビの最高傑作! このベストアルバムの中でも「核」となる曲でしょう。この曲に「巡り合えて」本当に良かった、と僕は思っています。

7.「New Sensation」(★9点)
(作詞・作曲・編曲:矢吹俊郎)
矢吹俊郎節ここに極まれり。ってイメージもあるシングル曲。いや勿論良い意味ですよ。とにかくこの曲は始まり方もインパクトあるし、特に好きなのはサビメロ前の「泣かないでね もうやめにしよおうっ♪」って所ですかね。サビメロとのつながり方が凄い好みです。完璧。あと歌詞も応援歌的な歌詞で結構好きです。ただサビメロはちょっとフツーかな、という感じがなきにしもあらず・・・だけど、パワフルな応援歌、いい曲です。水樹奈々の矢吹俊郎プロデュースによる曲の集大成、って感じ。これ以降矢吹流打ち込みロック路線がだんだん無くなってしまうので、そういう意味でも節目にあたるシングルでしょうか。

8.「still in the groove」(★9点)
(作詞・作曲・編曲:矢吹俊郎)
ハイスピード・トランス・チューン、ということで矢吹さんにしては珍しい曲調です。まぁ相変わらずアップテンポでパワフルな曲に水樹奈々のコブシの効いたボーカル、というスタイルは変わりないんですけど、シングルでは最速テンポのハイスピードトランス!ってのがいいですね。マンネリ回避にもなりましたし。テンションアゲアゲ↑↑な1曲です。

ちなみに、ライブでは踊り付きで披露されてるのですが・・・ゴメン、正直に告白するとダンスがダサくて笑ってしまいました(汗)w だって、手裏剣投げてるみたいな振り付けなんだもんw

9.「パノラマ-Panorama-」(★7点)
(作詞:水樹奈々 作曲:本間昭光 編曲:本間昭光・大平 勉)
4作連続で作詞作曲編曲を手掛けていた矢吹俊郎さんではなく、ポルノグラフィティやBuzyなどでおなじみ本間昭光さんが曲を手掛けたシングル曲。水樹奈々自身がシングルでも作詞を手掛けるようになったのもこの作品から。
というわけで、ちょっと今までとは感触が違うかな、という感じ。アップテンポではあるもののそこまでテンポは速くないし、今までの作品に比べてどちらかというと中低音の力強さを前面に押し出している印象で、シングルでは珍しい曲調かも。

いい曲ではあるんだけど、個人的には本間昭光さん作曲ということで、ポルノで言えば「サウダージ」みたいなアップテンポナンバーを期待していただけに多少、肩透かしだったのも事実。最初聞いた時は「本間さん、声優だからってちょっと手抜きしてないか?」って思っちゃったことも告白しておきます。

10.「innocent starter」(★9点)
(作詞:水樹奈々 作曲・編曲:大平 勉)
この曲で初のオリコンチャートTOP10入りを果たした水樹奈々。
さわやかなイントロからスタートするこの曲。軽快なテンポ感とほんの少しの切なさ+希望を兼ね備えた、パワフル!な水樹奈々とはまたちょっと違った一面が聴ける1曲です。アップテンポなんだけど、いい具合に力が抜けてるというか。そこが聞き心地よくってグーです。

11.「WILD EYES」(★6.5点)
(作詞:水樹奈々 作曲・編曲:飯田高広)
えーと、正直、これは水樹奈々シングルの中ではちょっと弱いなぁ。イントロの「ピーローピィー~♪」ってシンセ音が微妙で、全体的にもちょっとサウンドが安っぽい感じなんですよね。メロディはまぁ悪くないし、PVや水樹奈々の手掛けた和風味な歌詞はカッコイイんだけど、いまひとつ押しが足りなかった印象の残る曲です。

12.「ETERNAL BLAZE」(★10点)
(作詞:水樹奈々 作曲・編曲:上松範康(Elements Garden))
オリコン2位を記録したヒットシングル。それも納得の出来の曲で、静かな導入部からカッコイイAメロ、スケールの大きさとスピード感とキャッチーでインパクトのあるサビ、素晴らしい構成、水樹奈々のボーカルじゃなきゃ歌えない!とすら思えるすべてがカンペキな楽曲。水樹奈々×上松範康の最高傑作、かな。このシングル以降、出す曲全てオリコンTOP10入りしているし、ファンの増加+知名度UPの大きなキッカケとなった曲と言えると思います。
詳しくはコチラの単体シングルレビュー記事でドゾ。

13.「SUPER GENERATION」(★9点)
(作詞・作曲:水樹奈々 編曲:藤田淳平(Elements Garden) )
水樹奈々が初めて作曲まで手掛た曲!正直、初の作曲にしては出来が良すぎるというか(笑)。非常にサワヤカで、清涼感あるアップテンポ曲です。ライブでも盛り上がる楽曲です。自身で作曲してるからか、音域とかも水樹奈々にピッタリ合ってるようにも思います。
こちらも、詳しくはコチラの単体シングルレビュー記事でドゾ。

14.「Justice to Believe (MUSEUM STYLE)」(★9点)
(作詞:水樹奈々 作曲・編曲:上松範康(Elements Garden))
単体シングルレビューの時の記事はコチラ。で、このベストには「MUSEUM STYLE」として収録されているわけですが・・・。

上松さん、やりすぎです(笑)

イントロがストリングスになって荘厳な雰囲気になってたり、全体的にもミックスが多少変わったりとしてるんですが、一番の変更点は間奏が大幅追加されたこと(これにより7分超の長ーい曲になりました)。まぁ、途中まではいいんです。が、問題は後半。なんだかRPGのラスボスBGMみたいになっちゃっうのはやりすぎw その割りにアウトロは変わりなく案外サッパリと終わっちゃって物足りない。

まぁでも悪くはないです。原曲の良さを損なっている・・・って感じではないし。でもやっぱり原曲の方が個人的には好みかなー。

15.「Crystal Letter」(★9点)
(作詞:Hibiki 作曲:藤末 樹 編曲:藤間 仁(Elements Garden))
ゲーム「WILD ARMS Vth Vanguard」のエンディングにもなってる新曲です(ちなみにOPはジャスビリ)。メロディアスなサビメロが印象的なミディアムテンポちっくな曲。ゲームのエンディングらしい、希望とやさしさのある楽曲でもあります。
ドラマチックなDメロでの水樹奈々の突き抜ける綺麗な高音はさすが。その後ラストサビ、感動的なエンディングへとつながるわけですが、いやー、イイッ!実はゲームクリア前にバリバリ聴いてしまってるのですが、これエンディングで流れたらぜってぇー感動するって。

作曲が玉置成実などを手掛けたこともある藤末さんだけあって、なんとなく「Fortune」っぽさも感じたりして? ひたすらテンポの速いシングルが多い水樹奈々ですが、こういう曲調のももっとシングルに切ってみてもいいように個人的には思いまする。

16.「TRANSMIGRATION 2007」(★9.5点)
(作詞:奥井雅美 作曲・編曲:矢吹俊郎)
1stアルバム収録曲の中では圧倒的な人気を誇る、カッコイくてシビレる「TRANSMIGRATION」を生バンドアレンジでリアレンジ+ボーカルも取り直し。ひょっとして一発取りに近いのかな?ライブの臨場感を感じると言ったら大げさかもしれませんが、なんとなくライブっぽい雰囲気が感じ取れて、原曲よりパワーアップしてると思います。ライブで何回も歌われているだけあって、原曲と聞き比べると歌い方も結構変わってるなぁ~と感じさせられます。

で、音飛びだとか細かな粗が気になる、っていう発言をチラホラ見かけるんですが、それって生バンドアレンジだからですよ。「あな つぁぁーの腕ぇ~♪」って歌い方を音飛びってのは、それは違うっしょ。そういう歌い方。

 

いやしかし、こんだけパワーのある、キャッチーな曲がポンポンポンポン出てくるんだから(ベストアルバムだから当たり前?笑)、もう圧巻ですよ。水樹奈々入門も最適だし、ファンとしてもリリース順に聴くことでまた違った聴き方が出来るし、新曲・リアレンジ曲もあるし、付属DVDのも凄く良いし、パッケージングも豪華、こんなに素晴らしいベストアルバムがたったの3000円ポッキリ!!キングレコードよく頑張ったッ!!(笑)

ホントに、パッケージングは凝りまくり。あとDVDのスタジオライブ映像は3曲入ってるんだけど、「Tears'Night」「あの日夢見た願い」は、アコースティックに心地良い音で歌われてるし、「Justice to Believe」ではテレビ出演したらこんな感じかな?というのを味わえました。メイキングもそこそこ面白いし、お値段据え置きでこの出来はハナマルです。

水樹奈々のオリジナルアルバムはシングルだけじゃなく、アルバムにも強力な楽曲がたくさん入っているので、このベストアルバムが気に入った方は是非、聴いてみてくださいな。あんまりハズレのアルバムは無いので、気に入った曲の入ってるアルバムから聴いて行っちゃっていいと思います。

ちなみに、個人的なオリジナルアルバムのオススメ順は
2nd「MAGIC ATTRACTION」4th「ALIVE&KICKING」5th「HYBRID UNIVERSE」3rd「DREAM SKiPPER」1st「supersonic girl」

って感じです。1st以外はクリックするとそれぞれのレビューページに飛んでくよ。



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