前回は年明けどころか、2月に入ってからやっと書き上げた年間マイベストアルバム20+α、今年はなんとか1月前半に書くことが出来ましたw
形式は前回と同じく(特別賞5作+) 銅賞10作+銀賞7作+金賞3作です。
対象は12月17日リリースのものまで。12月24日リリースのものは入れてません。今年は良作が多くて超激戦なので、シングルと同じく年末リリースの作品は来年のランキングに廻すことにしました。
そしてなんと字数制限に引っかかったため(このブログやってて初めてだ・・・)、今回は特別賞5作とと銅賞10作を発表、残りの銀賞・金賞は明日発表、というカタチにします。
ではまず特別賞から。去年はベスト盤ばっかりでしたが、今回はそうでもない感じに。いろいろありました。
特別賞・5作
「Tribute to Masami Okui ~Buddy~」 当時の感想|全曲試聴はコチラ(特設ページ)
アニソン界の大御所・奥井雅美のトリビュートアルバム。男性陣・女性陣共に選曲がしっかりしているのが良かった。どの曲も原曲の良さを残しつつ自分の色も出している、そんな感じで好印象です。特に栗林さんによる爽快な「TRUST」、完全に茅原さん向けのアレンジに大胆変身した「輪舞」、ファミコン風イントロが随一なモモーイの「恋しましょ ねばりましょ」、あとは美郷あき「情熱」が特に良いです。本当は特別枠じゃなくてもいいくらいなんだけど、今年は他にもいいアルバムが多すぎたので、急遽こっちに移動しました(爆
KCO「O-CRAZY LOVE」 一部楽曲試聴はコチラ(公式ページ)
なんだか、正当な評価ができないアルバムになってしまったので、特別枠に。これが最後のTKプロデュースのアルバム、にはならないで、また復帰していい曲を聴かせて欲しい、という意味を込めて。
「Elements Garden」 全曲試聴はコチラ(KingRecords商品ページ)
水樹奈々・茅原実里でおなじみElements Gardenメンバーが手がけた楽曲を厳選して1枚に収録したコンピレーションアルバム。とはいえ水樹奈々や茅原実里の曲は入っていないので、入門というよりはエレガ好きな人向けって感じではありますが、その分レンタルにも無かったりする入手しにくい曲が集まっていて個人的には嬉しかった。エレガメンバー総動員で作り上げた新曲「SALVAGE REQUIEM」もこれでもかってくらいのエレガ節で良かったです。
工藤静香「20th Anniversary B-side collection」 全曲試聴はコチラ(iTunes store)
タイトル通りのカップリング集ですが、思ってたよりもいい曲があって。「TEL・・ME」なんてシングルでも良かったんじゃないかコレ。あとは「秋子」「潤んだハート」「Powder snow」あたりが良い感じで、C/W集とはいえ意外と侮れないなーと。あと両A面なのにずっとアルバム未収録だった「in the sky」の初収録もポイント。
椎名へきる「Best! ~Single Collection~」 一部楽曲試聴はコチラ|新曲2曲の試聴はコチラ(ニコニコ動画)
新曲2曲「PARADISE」「Endless Dreamer」が素晴らしかった。ベストアルバムの選曲としてはシングルばっかりで素直な作りではありますが「愛のカタチ」「だめよ!だめよ!だめよ!!」「Everlasting Train」はアルバム初収録だし、「せつない笑顔」「-赤い華-」のシングルバージョンも貴重。それらをまとめてパッケージングしてくれたってこともあって、特別賞。願わくば来年以降もリリースがありますように・・・。
銅賞・10作
上木彩矢「Are you happy now?」 試聴はコチラ(アルバム特設ページ)
このアルバムはメインアレンジャーを岡本仁志さんにしたのが大正解。岡本さんって、ソロではギターロックをやっていたので音楽的志向はロックなのだと思うのですが・・・ソロは売れなくてやらせてもらえなくなり、GARNET CROWではロックとはほど遠い音楽性でただギター弾いているだけみたいな状態で(まぁちょっと大げさな表現ですけども)、楽曲提供するにもロックをやるアーティストはGIZAでは少なくて・・・ってことで、抑えられていた岡本さんのギター少年魂が大活躍してます。やっぱり上木さんにはこういうちゃんとしたロックな方が声質的に合ってるかなぁ。タイトルトラック「Are you happy now?」はシングル級の出来だし、洋楽っぽい香りもある「It's a beautiful day」「I'm on your side」、上木ナンバーの中でもかなり激しい「Walking down the street」あたりが好きです。シングルも良い感じに配置されているし、上木彩矢アルバムの中では最高傑作。ラストのZARDカバー「愛は暗闇の中で」はZARDファンとしては若干複雑な気持ちになってしまいますが、上木さんには合ってると思うのでこれはこれで良し。
奥村初音「ありがとう」 全曲試聴はコチラ(公式サイトディスコグラフィ)
初音ミクとはなんの関係もありませんw、本当に純粋にポップスを一生懸命作っているシンガーソングライターさん。清純でピュアな楽曲と声とポップな感触、そしてこの完成度。これでまだ17歳だっていうんだから末恐ろしいですねぇ。既に「恋、花火」とか名曲作っちゃってるし。他の曲も粒ぞろいで聴けば聞くほど体の中に染みこんでくるようなスルメアルバム。多少、曲が画一的ではあるけれどこのタイプのシンガーソングライターにしては楽曲は耳に残るし、今後にも期待大なアーティストです。ドラマタイアップで売り出したシングル「ホントはね」だけ他者作曲ですが、別にこれくらいだったら奥村さんが作詞作曲しても問題なかったような・・・w
平井喜美「Y's treasure」 一部楽曲試聴はコチラ⇒公式サイト or My Space
シングルA面をたくさんため込んでアルバムどうするんだろう・・・と思っていたら、シングルコレクション+オリジナルアルバムの2枚組という手段に。これは上手い方法だったなーと思います。平井喜美王道ダンスナンバーがメインなDISC1のシングルコレクションはどれもリマスタリングされて音質が多少マトモになっているし、全曲新曲のDISC2はR&B色の強いナンバーやバラードが多く収録されて、シングルではやらなかったことに挑戦して新しい平井喜美を聞かせてくれました。新曲では「yours」「forgive...」のバラード群が特に光っていて良い感じです。平井喜美に少しでも興味を持った方は是非っ!w
大塚愛「LOVE LETTER」 全曲試聴はコチラ(mu-moディスコグラフィ)
いままでの大塚愛アルバムの中でも 一番まとまりのあるアルバムかなぁ。というのも、今回は「ポンポン」や「蚊取線香」みたいな、あまりにもハジけすぎでアルバムの雰囲気台無し、な楽曲が無いんですよね。その辺はさすが5枚目にもなると落ち着いてくるってことなのかしら。シングルはどれも今まで比べるとやや地味ながら名曲だし、アルバム曲も直球ポップな「バイバイ」「Creamy&Spicy」、悲痛なまでの歌詞と曲が印象的な「人形」、浮遊感のあるトラックが面白い「360°」など良作揃い。そしてラストは「愛」でシメるという構成もヨイです。今作、「ロケットスニーカー」に代表されるように全体的にピアノが多く取り入れられているのも、ピアノの音色好きな僕としてはかなりツボだったりします。思いっきり昭和歌謡ジャズな「シヤチハタ」も意外と気に入ってしまったりw
あと、全部手書きの歌詞カードは正直反則級ですw
yozuca*「Ageha」 リード楽曲試聴はコチラ(Lantis特設ページ)
今作はyozuca*さん作曲の曲が一切収録されず、Tatshさんや俊龍さんなど新鋭作家さんの割合が増えて、2ndアルバムと比べるとかなりロック色が少なくなりアニソン的J-POPが多く占める今作。ですがこれが逆に功を奏したというかなんというか、各曲の完成度は高いです。「Daybreak for me」や「I.D.」「sayonara jewel」などなどのアップテンポの出来が非常に良くって、Tatshさんや俊龍さん頑張りました。yozuca*さんは声自体に存在感があるのでどんな曲を歌っても存在感を示せるし、これはこれでアリかなと思います。今まで通りロックな「believe yourself」「キラメク」もちゃんと入ってるしね。ただやっぱり欲を言えばyozuca*さん作曲の曲が1つは欲しかったかなぁ。
工藤静香「MY PRECIOUS -Shizuka sings songs of Miyuki-」 試聴はコチラ(アルバム特設ページ)
中島みゆきのカバー曲11曲と、工藤静香の中島みゆき提供曲3曲を入れた、工藤静香×中島みゆきのセカイを頭から終わりまで楽しめる決定版アルバム。というかこのアルバム、工藤静香のオリアルよりも出来がいいと思う・・・(笑
個人的に、中島みゆきって世界観が濃すぎてちょっと敬遠しがちなんですが、この濃い世界を工藤静香を通して聞くと、凄くちょうどいい塩梅になるというか。それでいて、薄っぺらくなることはなく、ちゃんと中島みゆきの世界をしっかりと感じることができる(と思う)のは、さすが中島みゆきリスペクトな工藤静香だけあるなぁと思います。「宙船」の歌い方を聞くと、工藤静香はTOKIOバージョンではなく中島みゆきバージョンの方を愛聴していることがよくわかりますw
特に良いのは「空と君とのあいだに」「やまねこ」「カム・フラージュ」「命の別名」「激情」あたり。
Perfume「GAME」 一部楽曲試聴はコチラ(徳間JAPANディスコグラフィ)
入れないわけにはいかないでしょう、Perfume大躍進&大傑作アルバム。実質的に初のオリジナルアルバムでもある今作。この1年で中田ヤスタカさんは働き過ぎだろうというくらいにアルバムを作ってますが、そのなかでも一番いいところを持っていったというかw、一番わかりやすいアルバムがやっぱりPerfumeのコレですね。内容はシングルが多めで、「シークレットシークレット」などシングル級の楽曲も多い中で、「Take me Take me」みたいな実験的な楽曲も入れてみたりと新たな試みもあって良い感じでした。「love the world」で売り上げ的には頂点を迎えた彼女たち、来年の展開をどうするのか注目。
fripSide「split tears」 当時の感想|全曲試聴はコチラ(アルバム特設ページ)
まぁ、前作「binarydigit」と比べると正直不満点もあるわけですが(前作が傑作すぎたってのもあるしね)、「magicaride」「split tears」「snow blind(album version)」「snow blind-after-」など文句なしの名曲が入っているってだけでも充分スゴイし満足だし、祝・メジャーデビューなわけだし、fripSideがバラードもイケる、ということを再認識させてくれたという意味でも重要なアルバムですかね。またコミケ限定でリリースしたリミックスアルバムではマスタリングを専門のスタジオさんに頼んだ、ということで次回作では音質の改善も期待できそうだし、そしてさらなる飛躍も期待できそうです。
彩音「Elephant Notes」 全曲試聴はコチラ(アルバム特設ページ)
全曲志倉千代丸さん作曲だった「ARCHIVE LOVERS」と比べると、作家陣に幅が出たこともあってアルバム通して聞き飽きなくなったのが個人的には凄く大きいです。志倉さんは良曲書きすぎて、全曲志倉さんのアルバムだとどれがいい曲だったのかわからなくなるんですよねw
とりわけTatshさん作曲のサビメロが2つあるという構成が凄い「永遠のメモリーズ」とかが出色。Tatshさんは新鋭作家さんながらいい曲書くなぁ。「Lunatic Tears...」とかもなんかもの凄い壮大感と疾走感溢れる楽曲になってるし。もちろん、志倉千代丸さんによる楽曲もどれもハイクオリティだし(個人的には「ribbon」「Close Your Eyes」あたりが好き)、上野浩司さんによる「New Breeze」もいいなぁ。彩音さん初作曲の「雫」も頑張りました。ゲームタイアップが多いけれども、良質なJ-POPアルバムに仕上がっています。
浜崎あゆみ「GUILTY」 全曲試聴はコチラ(mu-moディスコグラフィ)
2008年元旦にリリースされたこのアルバム、なんか作詞の方向性がまた少し変わった気がした。なんていうのかな、直接的な表現が多くなったというか、力強い言葉が多くなったというか。それはブックレットの最後に記されている「This album is dedicated to a dearest person. May she rest in peace...」というのが大きく影響しているのかなぁ。そんな浜崎さんの詩の世界を堪能するのも良し、avexの歌姫としてさすがと思わせるハイクオリティな楽曲を堪能するも良し、なアルバム。楽曲としては前作「Secret」に引き続きロック色強めですが、「Secret」よりアルバム各曲のバランスが良い気がします。特に好きなアルバム曲は「(don't)leave me alone」「MY ALL」かな。シングルは全部好き。というわけで、歌姫浜崎あゆみ健在、というのを実感したアルバムでした。
>またコミケ限定でリリースしたリミックスアルバムではマスタリングを専門のスタジオさんに頼んだ、ということで次回作では音質の改善も期待できそうだし、
実はこのCDも2chなどで「音質が悪い」という書き込みがあったり・・・
やっぱり音量が大きいからなのでしょうか???奈々ちゃんのダンベルも音量が大きくて音割れしてたみたいだし。
>とりわけTatshさん作曲のサビメロが2つあるという構成が凄い
Tatshは二段構成かつ後半で開放的になるサビの曲が多いですよね。「sayonara jewel」とか「FUTURE STAR」とか。
ここから余談タイム。
本家JHBを見ているならご存知ですが、私は5pb.系統のキャラソン(特に濱田智之プロデュース)愛好者です。
濱田さんプロデュースはJ-POP好きならハマりやすい楽曲が多いです。
5pb.といったら割高なキャラソンCD出して後で全部入りアルバム出すという商法が得意ですが、あらゆる作品から厳選された楽曲が収録されたアルバムが4ヶ月連続リリースされます。
Vol.1のオススメは濱田さん王道キャッチーポップス「この愛のために」、酒井陽一さんのしっとり系ミディアムナンバー「bloom」「眠りの森の課外授業」、壮大なバラード「空の近くで」疾走感のあるロックチューン「Over」あたりかな。
なんなんでしょうねぇ。音量大きいからってのはあると思いますが、ヤスタカファミリー(?)は音量大きくても音質いいですからねぇ。何がいけないんだろ。
キャラソン厳選アルバム出るんですかー。4ヶ月ってまた多いですねw
でも興味あるなぁ・・・聞いてみたいなぁ・・・レンタルリクエストとかすれば入荷してくれるかな。なんかこう、どーんと特設サイトで全曲試聴とかやってくれるといいんですけどねぇ。
音質は波形が関係するのかもしれませんね・・・。編曲段階で音が大きいとか。
キャラソン集は全部収録曲発表してました。Vol.2のオススメは濱田さんの超キャッチーポップス「魔法の宝石箱」、正統派アイドルポップ「あわい夢」、濱田×酒井の王道ミディアムナンバー「you…」、
Vol.3のオススメはドラマチックなミディアムナンバー「新しい足跡」哀愁系4つ打ちポップス「星に願いを」、夏っぽいキラキラポップス「言葉にできなくて…」、ats-さん風デジタルサウンドの「生きていく道で…」、
Vol.4のオススメは我らが準にゃんのキャラソンの4つ打ちポップス「大好きだよ…」、冬の始まりを告げるバラード「また新しく…」、7分11秒の壮大なバラード「星が降る時」など。
個人的にVol.4のラインナップはかなりオススメできます。
とりあえずオススメ曲を少しだけ試聴リンクを置いておきます。
「生きていく道で…」
http://5pb.jp/records/release/detail/detail.php?records_product_code=VGCD-0100
「大好きだよ…」
http://www.nicovideo.jp/watch/nm3955949
「あわい夢」
http://www.nicovideo.jp/watch/sm5161057
「星に願いを」
http://www.nicovideo.jp/watch/sm4512204
「また新しく…」
http://www.nicovideo.jp/watch/sm4811913
志倉さん曲は昨年7月のベストアルバムで確保し、濱田さん曲はこれで確保。5pb.入門盤としてこの7枚は最高のアルバムになりそうです。私も知らない曲あるし。
このテの哀愁系はやっぱりスキです。。。