遅ればせながら、あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願い致します。
さて、もう富山県から茨城に戻って3年近く経ってしまいますが、富山にいる間、立山連峰でひときわ目立つ剱岳に興味を持ちました。あるときネットのVideo on Demand で「剱岳 点の記」を見て、いい映画だと思い、新田次郎の原作があることを知り、読んでみました。
この作品は史実に忠実に書かれているようで、吉村昭の作風に近いものがあります。
内容は、日本地図作成のために富山の山岳地帯に分け入った男達が、三角点を設置するために前人未踏と言われた剱岳に登る話です。物語の一つのハイライトは、苛烈を極めながら登頂したところ、頂上の近くには、約1,000年前の鉄剣と銅製の錫杖頭が残されていたという事実です。整備された登山道もなければ近代的な登山装備もない時代、あの急峻な山を登り切った人間の力、偉大さを物語る逸話です。一部ネタバレですが、歴史的事実ですから、まぁいいでしょう。
過去に撮った立山連峰の一部 剱岳は写真中央
富山では、現地を訪れたことがきっかけで読んだ小説もあります。岐阜と長野にまたがる野麦峠でこの石像を見て、歴史を詳しく知りたいと思い、「あゝ野麦峠」を読みました。
松本清張の「ゼロの焦点」も北陸が舞台です。「けものみち」の主役・成沢民子の出身地は富山県高岡市伏木です。
吉村昭の「高熱隧道」は、黒部ダム建設時の話です。けっこうありますね。
という近況でした。
バイクは、どのみちバッテリーはもう寿命なので新品を買ってあります。まだ開封もしていないけれど。これは交換次第、記事といたします。