私は初聖体の後、間もなく堅信の秘蹟を受ける為再び黙想会に入りました。私はこの秘蹟を受けるために特に熱心なる注意を以って聖霊を受ける覚悟に勉めました。そしてこの秘蹟を受ける日が都合によって少し延びましたので、それだけ長く黙想する事が出来ました。私の霊魂が昔の使徒たちの如く、約束された慰めもの即ち聖霊のたまものを受ける事を待ち完全なる信者となる秘蹟を受ける事を望み、この秘蹟によって私の額に永遠に遺る十字架の印を刻み付けられる事を如何に望んでおりましたでしょうか。私は使徒たちの上に、初めて聖霊が天下った時の様な、大風を感じずむしろエリアスの預言者がオリーブ山の上に聞いたような、そよ吹く暖かな風に迎えられつつ、穏やかにこの聖きたまものを受けました。その日には私のために必要なちから……苦難に耐える力を受けました。即ち私はこののち間もなく霊魂上ひどい苦しみに遭わねばならぬ筈でありましたら、この力が必要であったのであります。
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