長かった一年4か月の 化学療法が終わりました。
昨年の6月から始まった化学療法。
投薬をしやすくするための CVポート挿入手術から始まり
それからは CVポートを通しての
3週間おきの投薬治療。
前半が 3週間おきの計4回。
後半も 3週間おきの計4回。
それから 体質を変えるための治療が約10か月。
前半と後半と薬が変わるので 副作用もかわり・・。
それぞれの副作用に悪戦苦闘?!しながらも
なんとか半年を乗り切り・・。
途中、入れたばかりのCVポートの傷口が炎症をおこし
入れなおすというハプニングに見舞われ
左に入れたCVポートを 一旦 抜去して
翌週 右に入れなおす・・という事態に・・涙。
治療が始まったばかりで まだまだ気が張り詰めていた時期だったこともあり
治療が遅れてしまうのではないかと不安に襲われ
先生や看護士さんの前で泣いてしまったことも・・。
治療が始まる前に看護師さんが説明の中で
倦怠感や吐き気が出ることを説明しながら
「たまに、どうもない人・ケロッとした人もいる。」という説明も加えてくれました。
それまで
治療==吐き気・倦怠感で絶望的状況・・のイメージが強かったため
治療をすると全員が絶対そうなると思い込んでいたので
私も恐怖心しかありませんでしたが
この”ケロッとした人”もいるという言葉で
(そっか・・ケロッとした人もいるんだ。)と希望を持ち
「私は ケロッとした人になるっ!」そう自分に言い聞かせ
おかげで暗示がかかったのか
私は 治療中
”ケロッとした人”でいられました(笑)
もちろん自分に暗示をかけた? ということもあるかもしれませんが
実は
今は、”吐き気止め”の薬がかなり良くなっているそうで
毎回、治療が始まる時、
まず、吐き気止めの投薬から始まります。
実際には その吐き気止めがよく効いたのだと思います。
前半・後半通して 一回も 吐き気をもよおしたことはありませんでした。
これは 私だけでなく他の患者さんも同じのようで・・
治療室では 必ず看護師さんが 前回の治療後や最近の体調の確認をされますが
周りの患者さんの話を聞いていても
実際に 吐き気で苦しんだという人は ほとんどいませんでした。
食事が取れないという人もあまり聞かなったような・・。
治療中は TV見たり 本を読んだり
時には、いびきかいて寝ている人もいます。
皆さん 前向きで 昨年の年末など
(年末年始も)仕事ですっ!と明るく挨拶して帰る人もいました。
私の知人にも
「抗がん治療をするくらいなら死んだ方がましっ!」っと豪語する人がいます。
苦しむイメージが強いことで 治療を拒否する・躊躇する人も多いと思いますが
でも・・
医学は 日進月歩
5年前・3年前・・1年前・・いや 半年前より・・日々進化しています
”死んだ方がまし”・・なんて悲しい言葉を吐かずに
医学の進歩を信じて
治療に臨んでほしいと
実際に治療を経験したものとしては 伝えたい。
抗がん治療のイメージが
吐き気のイメージから
”ケロッとした人”に変わる日が
早く来てほしいと切に願います。