リハビリ、苦しみの中に楽しみあり。リハビリ器具・自助具開発と歩む日常。

たくみ21・ボランティア団体・リストラウンダー・タワーリング・Qポール・リハビリ器具と自助具・みどりの癒しの紹介。

いつでも回復期 前回掲載の捕捉

2018-01-16 16:19:01 | リハビリ中
[いつでも回復期、前回の足のリハビリの続き(補足)]

前回掲載内容に以下の1]~5]を追加します

1]退院時の足の回復状態


1)リハビリテーション病棟退院時は当初「車いす生活」との病院側の目標設定でした。

しかし、私の住い環境が、独居で、外出するにはエレベーターを使い、さらに長いスロープを

降りねばならず、外出は他人に依存することになるので、

他人依存ではない、杖歩行で退院したいと強くお願いしました。


2)したがって、歩行訓練もレベルアップ

無理やりの実績作りで、街路歩行や、踏切横断、芝生上の歩行までしました。担当の理学療法

士さんには大変迷惑をかけてしまいました。


3)歩く姿勢は、

おしりが後ろに引けて、前かがみ、左足半歩進んで、右足そろえる。の繰り返し、左に体重を

乗せたときは、上半身を左に傾けてバランスを取り、マヒ側の足を外に振り回していました。


4)マヒの左側、注意力散漫

歩いていて自然に左に寄ってしまい、常に左側との距離に意識をもっていないと、接触する危

険があった。


脳トレーニングのペーパーテストでも左側のミスが多いと言われた。


5)足の状態は

爪先、膝が上がらないので、つまずきやすく、足を外に回して歩行。膝関節周りの筋肉が弱

く、膝がガクガクで、膝の逆反り(バックニーと言われた。)


6)緊張緩和剤、精神安定剤、睡眠剤服用

リハビリ歩行後は、足が棒のようになり、就寝時でも足が折曲がらないこ ともありました。

緊張緩和剤を服用すると緊張が取れて、足の折り曲げができるようになり ました。

情緒不安定な時期もあり、理由なく呼吸がくるしいときもありました。この時は精神安定剤睡

眠剤を服用。退院時まで継続。

ですから、私は歩くに必要な筋肉ができてない状況で、いくら歩行訓練して

効果果がないと思いました。

また2年前からギックリ腰になっていて、歩行時のリハビリによる腰回り、背中の筋肉痛と筋

肉の緊張がギックリ腰に慢性的な痛みを発生させていた。一時は痛み止め薬の服用もしまし

た。

それらのため、退院後の訪問リハビリは筋肉トレーニングを優先しよう。そのメニューの中で

自分でもこなせるものは積極的に自主トレーニングをやっていこうと考えました。



2]退院後の足のリハビリ取り組み方

大筋、前回の掲載内容(歩行のリハビリがメインの掲載)ですが、以下3点追加します。


第1点) バックニー(膝が逆に反ってしまう。)と膝がぐらつくことの改善。ゴムベルトで膝の裏から強く引いた状態で、マヒ側の片足スクワットをする。

理学療法士さんには手で引っ張てもらい、負荷を与えてもらって、マヒ側の片足スクワットを

やりました。


第2点) 踏み台での乗り降りで、足を上げる力と体を支える力をつける。

両足やって、健側も強くして、マヒ側の負担を減らします。



第3点) 足指の縮みを防ぎ、足裏の感覚を大事にするため素足で歩くようにする。足指が縮ん

で仕舞うときは、靴底の薄い室内専用履きを履ました。

退院後、初めのうちは、室内履きにした外履きの靴を、室内で履いていたが、足先の上下左右

の振り・捩じり、膝の開閉等足の自由度を上げる自主トレを始めるのにあわせ、素足または薄

い室内専用履きで、日常生活、室内リハビリ歩行をしました。




3]退院時までの自主トレメニュー

1)回復期リハビリテーション病棟の理学療法士さんのリハビリ受け継いだ自主トレ

イ 腹筋の強化


☆ ベッドに仰向けになり、両膝をそろえ、左右にユックリ振る。

ベッドに仰向けになり両膝をおなかに近づける。


☆ ベッドに姿勢よく座り、お尻の右側(健側)に重心を置き、右手を水平にできるだけ遠く

に伸ばし、できるだけ右側に重心を傾けます。反対側は(マヒ側)腕が動きませんが、体をで

きるだけ重心を左になるよう傾けます。


2)足のツッパリ、マヒの改善

入院時は足がつっぱったままで、棒のようになっていました。理学療法士さんのストレッチや

マッサージや抱きかかえてもらっての歩行リハビリなどにより、足の曲げ伸ばしがやっとでき

るようになりました。



4]訪問リハビリの理学療法士さんによるストレッチと筋トレ内容

退院時と現在では多少違いますが


☆現在は、歩行リハビリ後の緊張している筋肉のほぐし、股関節の可動域を広げるためのほぐ

し、

負荷をかけて強化、膝の開閉の筋肉、膝を引き付ける筋肉です。


☆マットの上で、片膝すわりから立ち上がる運動、正座すわりで前進後退、正座のまま左右移

動のトレーニング、結構ハードです。


☆高さ20cmの踏み台に上がって

両足揃えて、マヒ側の足で踏み台の前に降りるトレーニングがあります。これらの内容は一人

ではできないし危険性があるので自主トレではやりません。



5]現在の自主トレメニュー


1)ベッドの上で

ベッドで寝た状態だと、体の緊張が少なくなるので、動きにくい筋肉を動かすのが比較的楽だ

と思います。

寝るとき、朝起きた時、夜寝られないときに気分転換に布団の中でやります。日中でもやりま

す。


☆ベッドに仰向けになって

ベッドにマヒ側膝を立てたら足を滑らせながら、足をゆっくり曲げ伸ばし縮めます。


☆ベッドに仰向けになって

マヒ側の足をベッドから浮かせたまま、足をゆっくり曲げ伸ばします。伸ばすとき、ガクガク

と2段モーションになりますが、繰り返しトレーニングしていく段階で滑らかになっていきま

す。

滑らかになったのは退院1年後の最近です。



☆ベッドに仰向けになって膝の開閉

マヒ側の膝を立て、マヒ側の足首を、健側踵の足で押えマヒ側の膝が、寝かせた健側の膝に付

けるよう動かします。


☆ベッドに仰向けになって、足のねじり、足首の上下動、左右の振り

マヒ側の足を延ばし、マヒ側のかかとを健側の足で押えてマヒ側の足首を健側の足に近づける

ようにまげる、足の捩じりの運動(足首の捩じりではありません)、合わせて足首の上下動を

します。


2)ベッドに付属した開閉する手すりを90度開いてつかまり立ち左右の足のステップ練習

☆片側の足を軸足にして、

反対側の足を大きく前後に移動、移動中は体の体重の中芯を軸足に乗せます。体を傾けての重

心移動でなく、腰を軸足の外側に振り出しへその位置が軸足の上にあるようにします。反対側

の足を前後に置いた時には、その側に体重を移動します。

軸足を変えて、両足行います。

手は、手すりにバランスを崩さない程度に、軽く添える

ます。


3)高さ20cmの踏み台で足腰の強化

  上ってそろえ、そろえた足で降ります。左右やります。



4)ゴム使用

ゴムバンドを、ひざ後ろにかけゴムバンドをまえに強く張った状態で片足スクワットをやりま

す。両足やります。


5)室内歩行


☆当初は歩く力が不足していたので、まずは狭く短い室内廊下で繰り返し歩行、装具を付け杖

を突いて歩くだけ、


☆歩く力がついてきたら、歩き方に注意、廊下壁際とマヒ側の体の距離感です。

初めのうちは、接触してバランスを崩しましたが、狭い廊下なので転倒はしません。

繰り返すうち自然と壁際と空間をとれるようになりました。


☆今の室内歩行の目的は、街路歩行のまずい点を修正することや、鏡の前で姿勢を点検するこ

と、杖なし歩行でバランスの点検です。
使っていた装具、豹柄です。ちょっとじまんです。


☆今は杖なし歩行に重点を置いていません。


☆当面の目標は早く歩くこと、外部の状況を、余裕をもって、事前に察知できることです。

杖の持ち替えも容易にできるようにしたいです。



6)ボールを利用

ビニールのクッションボール持っていたソフトボール大のもの利用


☆ 足と足首の運動

床に置いた、ボールの上に、つま先、または踵を乗せ、踵または爪先がつくまで強く踏む。相

当強く踏まないと床につきません。


☆ ボールの転がりやすさと、重心を外れて押されると、その方向に回転し、移動する性

質を利用

〇 ボールを爪先で押しながら左右に足首を振る運動、足裏全体を使って、足を前後に移動す

る運動

〇 ボールに足裏を乗せて足で、円を描く運動く運動。

足の繊細な動きのコントロールを目指します。



7)壁際

☆壁際に立ち、壁に手で触りながらバランスをとって、左右にカニさん歩きします。

☆足指先を強化

素足、または、薄い靴底の室内シューズで壁際に立ち、壁に手で触りながらバランスをとって

両足のつま先立ち立ちを繰り返します。


8)リハビリの先生は理学療法士さんだけではありません。

健側の足も大事な先生です。

常にマヒ側と、健側の違いに気を付けましょう。そこから改善の方法が見つかるかもしれませ

んし、理学療法士さんに必要な、アドバイスを求めることができます。



9)足ひざの組み方で、張っている筋肉のストレッチができます。

椅子に座っている時、ベッドで寝ている時、いろいろやってみましょう。


[追記]  手のリハビリについては次回掲載させていただきます。



☆リハビリの訓練受けるときの説明って、なかなか理解できないですね、また理解できたとし

ても体が動かないですね。

たとえて言うと、なんか装置をよく知っている人が、その説明しているような感じです。


☆「パソコンに例えると。パソコンが使えるようになってから、やっと解説書がわかる。」

というような感じでしょうか。

言語療法は比較的わかりやすく、マニュアル化されているみたいです。(私見です。)



☆最近インターネットで、

リハビリの情報を調べると、小規模の整体院とか診療所で動画を使って要領よくリハビリにつ

いて情報発信しているところがあります。 

リハビリで最新技術を求めるのも大切ですが、理解されやすい説明の仕方を広げていくことも

大事なことと思います。



☆足の裏って体が安定して立っているか不安定になっているか、どうすれば安定するか重要な

情報与えるところだと思います。素足で立つってすごく大事なことだと思います。装具を外し

て気が付きました。

IGA

50年前の正月の冬山登山で撮影した。北アルプス鹿島槍ヶ岳南峰北峰です。若い頃が懐かしいです。


回復させようとする意志を持っている時がまさに回復期

2018-01-06 13:43:49 | リハビリ中
機能回復に取り組んでいる時が、いつでも回復期



ご無沙汰しております。退院して1年になり、また新年を迎えました。

正月3日には孫4人含め、家族総出でカラオケにいきました。




従来カラオケは苦手でしたが、リハビリテーション病院に入院してからは積極的に参加す
るようになりました。


リハビリは、思っていた以上に、順調に機能回復が進んでいると思います。

退院時使用を進められ、用意したレンタルの車いすは使わなくなったので返却。

足の装具も使わなくなったのでお蔵入りです。入院していたリハビリテーション病院に贈
呈しようとおもっています。



今、足のリハビリは週2かいです。
理学療法士さんの付き添いでマンション前の通りを400mぐらい歩いてきます


先ず3階から1階まで室内階段を降り、

正面玄関前の曲がりくねったクランク状のスロープを下り

歩道にでてから50mぐらい歩いて、3車線の信号を渡ります。青信号の時間は30秒弱で

す。車の込み具合で時間が変わります。

今のところわたる時間はギリギリで余裕がないです。信号変わると同時に歩き出せるよう

に足元や周囲にきをくばります。

対面の歩道を歩いて100mぐらいで1車線の信号を渡り、

2車線の信号を2つわたって元の通りに戻り、

マンションの前述のスロープまで戻ります。

この間150mぐらいです。あと室内階段を上って部屋まで戻り、

ストレッチして体をほぐしてもらって終了です。

歩行中は、

路面の荒れや段差、斜面変化には気を使いそこに気を使いすぎると周囲の情報確認が不足

し、人、自転車、車の出現に慌てバランスをくずしてしまいます。

足元の情報は、できるだけ足裏で受け取れるようにして、前方に注意を向けて歩きます。



雨など外出できないときのリハビリは、

ストレッチと筋肉の弱いところ、動かしにくいところの筋肉トレーニングした後、

狭くて短いですが、室内廊下で杖なし歩行の練習をやって終わりです。

週2回ぐらいリハビリはあっという間に終わります。

リハビリしてない時間の方が圧倒的に多いので、

そのままではマヒはなかなか改善しません。現状維持にすぎないです。

理学療法士さんのリハビリが効果的になるよう

アドバイスを受けながら、毎日何回か自主トレーニングをしています。


当初は、足指が曲がって縮むことや、足首が反りかえり、体重をかけないと踵が床につか

ないつま先立ちでした。

足首が上がるよう、ベッドで繰り返し練習しました。体全体力んでやっとわずかに足首を

上げたり回したりできるようになりました。

また、ベッドに座って、足裏でボールを前後左右に動かしました。

簡単にできることではありませんでしたが少しずつできるようになりました。

また、足ひざの曲げ伸ばしがぎごちなく、二段モーションのようでした。

ベッドに仰向けになり、ゆっくり足の曲げ伸ばしをやりました。

マヒ側の腹筋や足の外側の筋肉がほとんど機能していませんでしたマヒ側の足でバランス

よく立てませんでした。

理学療法士さんのアドバイスでマヒ側の片足スクワットをよくやりました。副次的に足の

外側の筋肉も刺激するとのことでした。

暫くすると足の外側の筋肉が意識できるようになりましたので、体重を外側の筋肉だけで

意識するようにしてスクワットを継続してやっています。

健側の足も強くするとマヒ側の負担が減るので良いと、理学療法士さんにアドバイスされたので、両足とも片足スクワットをやりました。

リハビリテーション病院を退院してから二か月ぐらいのリハビリのとき、

理学療法士さんに、「足の装具はいつ頃外せるようになりますか❓」と聞いたら、

装具は弱いところを補強しているので弱いところの機能が回復しないと無理ですと言われ、ショックでした。

退院してから四か月ぐらいですね、

足裏を床に平に置ける様になり爪先も上がるようになったので理学療法士さんのリハビリ

のとき以外は装具を外しました。

日常できるだけ素足で過ごしましたが、自主トレの歩行練習には素足だと足指が曲がって

しまい歩きにくいので、柔らかい室内履きを履きました。

素足で日常を過ごすようになってから足指を使うよう意識しました。

壁際で、片手で支えながら、つま先立ちの練習も良くやりました。

トイレのスリッパの履き替えもマヒ側のスリッパを健側で押えて、マヒ側の足をスリッパ

に差し入れることができるようになりました。

爪先が上がって歩行できるようになったと理学療法士さんの室内歩行が装具なしになりました。

外歩きのリハビリ歩行で装具なしになったのは、退院後七か月ぐらいです

なんとなく装具なしになりました。いつの間にかという感じです。


退院一年たっての今の当面の目標は、

余裕をもって信号を渡れること。歩き初めに足がマヒでこわばらないようになることです。

そのために心がけていることは、

左右の足のスッテプ練習と、左右の足の片足立ちです。

右足立ちは余裕ですがマヒ側の片足立ちはまだ一秒足らずです。

ステップ踏みながらの筋肉強化は歩行にだいぶ良い影響を出しています。

歩行時の横ブレがなくなり足の踏み降ろしが素早くなりました。

マヒ側に体重を乗せた時、体重以上に重く感じていたのが、健側マヒ側とも同じぐらいに

なりました。まだマヒ側の足を上げるとき重い感じが残ります。

歩行に余裕ができるようになったら、公共交通機関を利用して外出したいです。最終目標

は杖なし歩行です。ぜひとも駆け足できるようになりたいです。


手指腕の機能回復も順調に進んでいると思います。

リハビリテーション病院入院時、

腕手指は肩からぶらっと、下がっていて、しびれがあり、指先の感覚がありませんでした。

リハビリテーション病院退院時は、

肩がまだ、亜脱臼で、指1本半ぐらいうでが下がっていました。肘の屈伸も自力ではでき
ませんでした。

全身で力んでやっと握力が出るぐらいでした。

現在は亜脱臼も治り、

ベッドに寝て腕を体に沿わせた状態から天井に向けて真上に持ち上げ、斜め前後左右に下

せるようになりました。またリハビリ中に床に置いた缶をつかんで低い椅子の上まで運ぶ

訓練もできるようになりました。親指を口元まで運べるようになりました。

コップの取っ手をマヒ側の手で掴み、ストローで水を飲めるようになりました。

腕、手、指のリハビリについては近いうちに細かくのべたいとおもいます。

まとめとして、自分のリハビリについて二ついいたいです。


一つはリハビリをあきらめず続けること。必ず結果がでます。どこかのプロ野球の監督が

言ったことと同じです。

回復期を過ぎたとか維持期になってしまったからと機能回復をあきらめることはありませ

ん。


回復させようとする意志を持っている時がまさに回復期だと思います。

足は日常的にマヒ側に刺激が行くのですが、腕手指は運動の刺激を与えないと機能維持、

どころか機能が後退しますので、セラピストのアドバイスをもらって、日常的に自主トレ

ーニングをすることがだいじです。

☆もう一つは

私の1回だけの経験から言うのでマトを射てないからかもしれませんが、

リハビリ病院のセラピストの方々が、

リハビリの実務において、医師を頂点とする医療体制の末端を担わされているだけで、専

門職としての職責や権限、立場等が大事にされてないという感想を持ちました。

セラピストの方々の専門性や創意工夫が大切にされる回復期のリハビリテーション病院であってほしいと思います。

むしろ、今受けている訪問リハビリのセラピストの方たちのリハビリの方が患者側に寄り添って対応してくれているように思えます。

(私は回復期のリハビリテーション病院に5か月いました。その間に受けたリハビリを否

定するものではありません。むしろ、その5か月間の下地があって今の回復があると思っ
ています。)




追記
5月から、シャワー浴一人で入れるようになりました。

独居生活7月に終了。いま。妻と娘と3人暮らしです。

近いうちに腕、手指のリハビリにについて述べます。

去年5月、江の島の見える藤沢の海岸砂浜で、



IGA