こんにちは、囲碁アートの関です。
こちら、足し算の囲碁計算機
数字が置いてあるところに、黒石を置いて
(1+2の展開)
黒石が白に取られて、
結果として「白3目勝ち」になる
・・・というものでした。
しかし、世界中から「ほんとに・・・?」の声が聞こえてくるようですので確かめてみましょう。
囲碁の勝負がどのように決まるのかを見ていきます。
まず、例として小さい碁盤で。
囲碁は、「もう自分の陣地が増えない・相手の陣地が減らない」となったら終わりなんです。
(陣地の大きさで勝負してるわけですから)
もう頑張っても得しない瞬間がいずれ訪れますが、それがこの形。
そうなったら、陣地を数えるのですが
1、白黒のあいだの、どちらの陣地でもない場所を埋めていく
2、取った石を相手の陣地のなかに埋める
ということをします。
上の黒△の石も、もう取れたものとして扱います。
黒1と白2が、「どちらの陣地でもない場所」
国境線上にある、人が住めない場所・・・みたいなものでしょうか?
これを「ダメ」といいます。「駄目」です。
(日本語でふつうに使う「だめ」は、囲碁が由来みたいですよ)
さて、このとき黒△が取られちゃいそうなので
黒3、しっかりつないでおきます。
逆に白がくると、このように取られちゃいますね。
こうなると眠れなくなるのでご注意ください
白の中に、もう助からない黒石がひとつありましたので、
このように埋めます。
黒の陣地は左側に「5」
白の陣地は右上に「6」
白の1目勝ちとなりました。
右上の黒石は、もし黒1と頑張っても
その上に白が置いてきて、結局取られちゃいます。
さて、いよいよ計算機なのですが
それぞれ▲のところを処理したあと、まだいろいろ置ける場所があります。
もっとスッキリした形にできれば、もっとよかったのですが
仕組み上、どうしても仕方ありません泣
でも、囲碁の陣地に慣れると
「あ、もう終わりだな」「もう増えないな」と見えてくるものです。
黒1、白2のところをはじめ、お互いが置いている場所がすべて、陣地じゃない場所です。
途中、黒3・7や白6、12は、石を取られないための守り。
陣地っぽいところでしたが、このように最後には埋まっちゃう場合もあります。
こうなりました。
さて、今度は取れている石を見ていきます。
真ん中、白▲は、周りを黒の鉄壁に囲まれており、
もう逃げられません・・・。
こんなにたくさんあっても、取られているんですね。
白の陣地に埋めてみました。
白は、7目となりました。
今回は途中で、黒石が7つ取られました。
実際の囲碁では、碁石の入れ物のフタ
に、取った石を入れるので、失くすことはありません。
ということで、埋めます。
黒の残った陣地は「4目」
白は7目、黒は4目
・・・白は7目、黒は4目
3目勝ちだ!!!!!!!
こうして、1+2=3が証明されたのであった・・・!
というのも、最初に置く数字の場所によって
・取られる黒石の数
・白の陣地の数
が違ってくるから、このような仕組みにできるのです。
ぜひ、ほかの数のときにどうなるかも
チャレンジしてみてください!
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます