囲碁アートの関です!
最近いかがお過ごしでしょうか・・・。
私は、元気とはとても言えない感じです。
人並みに散歩や遠出、居酒屋などが好きなので、それが封じられていると、なかなか。。気持ちズーンときますよね。
ドイツの哲学者、ガーダマーは『健康の神秘』の中でこう述べています。
「健康は、(...) 現-存在であり、世界-内-存在であり、人々と-ともに-あるということであり、生きていく上で必要な諸課題によって活動的にもしくは朗らかに満たされていることである 」
健康は医学的に病気がない状態だけじゃないんだよ、自分自身の状態が活動的に朗らかに満たされていることなんだよ、いまのズーンとした気持ちも、健康を阻害するものになるんだよ
みたいなことだと思います。
コロナにかかっていなくとも、健康が侵されているかもしれない。
星野源さんの「うちで踊ろう」は、どんな状況にある人でも(うちに居れない人であっても)活動的にもしくは朗らかに満たされていることにいざなうものと言えるかも知れません。
というわけで、囲碁アートで私もコラボさせていただきました!!!
横187路、縦210路
ここから最善に囲碁をすると、最後は引き分けとなります。
製作期間は、4月をまるまる使ったような感じです。今月はずっと星野源とみつめあっていました。
さて、せっかくなので、囲碁でどんな状況になっているのかを少し解説します。
まずはこちらです。ドット絵なんですけれど
囲碁は最後に「陣地が大きいほうが勝ち」。
なので、どこに陣地があるか、というのをまずは見ていただきたいわけです。
あえて怪しい色にしましたが、顔や右手などのあずき色の部分が「黒の陣地」。
ギターや左手などの青の部分が「白の陣地」です。
加えて、コチラ。
囲碁は「囲むと石を取れる」っていうルールもあって、取った石は相手の陣地に埋まる。
さらに石があった跡地も、陣地になる。
石を取る・取られると、それも陣地に大きく影響するんですね。
赤の部分が「取られている黒石」(白の儲けです)
緑の部分が「取られている白石」(黒の儲けです)
これらの要素をあわせて、「引き分け」を計算しているのです。
(たとえば黒石は今回192個取られ、黒の陣地がマイナス192されます。)
今回の絵は超でかい囲碁なので見づらいのですが、
囲碁のルールを覚えて慣れてくると、陣地の部分・石がどうなっているか、よりクリアに見えてきますよ~。
ちなみに最初は黒から始まりますが、記念すべき第一手目は、ギターのネック部分、一番さきっぽ
右下の黒「1」のところがスタートです。
こうなります。そう、横長の白の石を囲んで取ったわけです。
白▲の石も取れそうなので、大儲けです。
これ自体は「石を取る」基本動作なのですが、広大な盤面から見つけるのが大変ですね。
・・・さらに、詳しく見ていただいた方は
なんかアルファベットがありますね。
「SEKI」で、自分の名前のサインです。
なんで入れたかというと・・・
・陣地の調整。石がある場所は陣地じゃないので、文字があるぶん陣地が減ります。
・相手の侵入を防ぐため
左側、Sがある場所は、白の陣地っぽいですが
何もないと、黒が1、3とどんどん入ってきて
はしっこに黒の陣地を作られてしまう・・・これは白、やばい。
そう、囲碁は陣地への侵入もあるのです。
これに気を付けて作らないといけません。
ということで完成です!
ご本人にも届いたらいいな・・・!