いい日旅人

いい日、旅日和、きれいな夕日を追いかけて日本をめぐります。
備忘録としての股旅紀行。時には異国を歩くかも。体力次第。

コンドルは飛んでいたのか(5日目)

2024年11月09日 | ちょっと異国を歩く
アルパカの 尾毛ゆらす 秋の風



昨夜はかなりの雨模様、
枕元で雨音を聞いていたような、
夜が明け窓の明かりで目覚める、
外を見ると小雨模様、
しかし空を見ると明るい、



今日はマチュピチュ遺跡に上ってくる、
この遺跡は今でも謎だらけ、
インカ帝国がスペインにより制圧された16世紀後半、
その後約400年間1911年に発見されるまで、
ジャングルに埋もれていた空中都市、
あの精緻な石組みなど、
当時のどんな技術で建設されたのか、
そんな謎に満ちた遺跡、
まさにこれから上ってくる、
ここマチュピチュの村は標高2000m、
草津温泉とほぼ同じ、
遺跡はここから登山バスで400mほどの場所、
前日のクスコより1000mも低いので、
高山病の症状はまったく感じない、
あとは雨が上がるのを祈るのみ、





予約したマチュピチュ遺跡の指定入場時間は午前8時、
遺跡巡りのコースは4つ、
混雑制限のため毎時200枚の限定販売、
一番人気はサーキット2、
ネット販売でなんと2か月前には売り切れる超人気コース、
今回の旅も、
思い立ったのが9月に入ってから、
まずはサーキット2の枠をネット購入、
本日11月9日分が直近で購入できた枠、
バス代込みだと1万円近くになる、
とりあえず購入するしかなかった、
そこから旅の行程の組み立て、
スカイスキャナーのアプリで、
最安の航空運賃を探しながら、
行程を構築していくという手順、
日本からの直行便はない、





そのあとの情報で知ったのだが、
遺跡への入場枠は、
前日にここのマチュピチュ村の窓口で、
先着順で1000人分が追加発売されるらしい、
しかしサーキット2の枠は200枚くらいで、
数時間前から並ぶことになるようだ、
旅先でこんな激戦にチャレンジできない、
このサーキット2のコースは、
遺跡の最上段から見下ろせるコースになっていて、
教科書にも載っている、
あのおなじみの構図が見られる、
他のコースは遺跡の下の部分になっていて、
下から上を見るしかできない、
大枚はたいて出かけるわけだから、
なんとしてもサーキット2にこだわる、





しかしながら、
問題はその日の天候だ、
この時季は春から夏へ向かう雨季シーズンの入り、
運を天に任せるしかなかったわけだが、
昨夜からの雨は上がり切っていない、
空の明るさだけがたより、





遺跡までは登山バスで30分、
宿では遺跡の開く7時からの客もいるので、
朝食は5時から用意してもらえる、
6時半には朝食をとり、
宿をチェックアウト、
荷物はフロントに預ける、
7時半のバスの行列に並ぶ時点では、
小雨のなかみんなポンチョやカッパ姿、
遺跡内では傷がつくので傘や杖は持ち込めない、





バスは8時少し前に遺跡入り口に到着、
遺跡内ではトイレも無いので、
入場前に入り口脇のトイレを利用、
トイレは有料で2ソル、80円、





願いは通じてなんとか雨が上がった、
天空の遺跡は山上にあるので、
まだ雨雲がかかっているが、
すこしづつ流れていくのがわかる、
むしろ、
少しだけ雲がかかったほうが幻想感が増すようだ、
指定されたコースは後戻りしてはいけない、
遺跡内には多くの監視員が配置されている、
2時間以内の滞在となっているようだが、
ゆっくり3時間くらい遺跡内を回らせていただいた、
遠路はるばるやってきた旅人に、
幸運にも雨は上がってくれたようだ、
絶景を目に焼き付けることができた、













天空の古代都市、
マチュピチュ遺跡から、
インカの谷底を見下ろし、
コンドルの姿を追い求めたのだが、
残念ながら、
動いているのはリャマの姿だけで、
コンドルの飛遊姿を見ることはできなかった、
しかしながら、
心の目には見えていたような、
あのBGMとともに、









マチュピチュ遺跡を堪能し、
昼過ぎには村へ下りてきた、
ホテルで預けた荷物を受け取り、
駅からペルーレールで折り返す、













実は、
今回インカ遺跡について調べていく中で、
もうひとつとんでもない遺跡の存在を知る、
これからふたたびクスコに戻るわけだが、
その途中にあるオリャンタイタンボという村、
標高は2600m、
ここにある遺跡がとてつもない、
じっくり見てみようということで、
これから列車で向かうことにする、
ここオリャンタイタンボには2泊を予約、
少しゆっくりできる、
どっぷりとインカ帝国の歴史に浸ることにする、