いい日旅人

いい日、旅日和、きれいな夕日を追いかけて日本をめぐります。
備忘録としての股旅紀行。時には異国を歩くかも。体力次第。

初春富士旅景

2025年01月10日 | このたび
春のうみ うちいでてみる 雪ぞ富士



JPCZ来襲とやらで、
年明け早々日本海側は大雪のよう、
一転、
太平洋側はカラカラの日本晴れ、
一国でこんなにも変わる、
気象状況の異なる国はそうはないだろう、
湘南ベースからの富士の威容、
空気の澄んだ、
この季節ならではの絶景が楽しめている、



元旦のTVではダイアモンド富士、
一度は行ってみたいが夜中の出発は寒すぎる、



それではと、
富士山の周りを一周、
全方位からの絶景をと、
日帰り行程で出かけてみる、



まずは東海道を西へ、
先日の箱根駅伝を思いながら箱根越え、
TVでの優勝歓喜のゴール映像、
久しぶりに懐かしいカレッジソングを聴いた、
芦ノ湖畔の外気温はマイナス2℃、
極寒の水たまりも結氷、











そのまま峠を越え東海道宿場をたどり、
田子の浦を過ぎる頃には、
万葉集に謳われたように、
富士の高嶺に雪ぞ降りけり、
道の駅富士の展望台もなかなか、











富士川を渡り駿府の国へ、
由比漁港あたりはもとは陸の難所、
旧東海道は崖の上を通っていた、
その崖の突端、
薩埵峠は広重の浮世絵でも有名、
離合困難な旧道を上り、
画と同じ構図を眺めてきた、



















折り返して富士の西側、
富士宮道路を山梨県へ北進、
このあたりの富士山はまた別の表情が見られる、
お札のデザインにもなった本栖湖からのビュー、











夕暮れも迫ってくるので河口湖へ急ぐ、
ここの浅間神社遥拝所、
天空の鳥居はTVでもよく登場する、
インバウンドの外国人諸氏、
彼等にはあまり知られたくないが、
鳥居越しの富士山、
初めて来た場所だがなかなか、







日没を河口湖畔で眺め、
山中湖から御殿場に下り、
246で湘南ベースへ帰還、
なんだかんだで結構な走行距離だったような、





新春初っ端、
ちいさな初旅の巻、
このあたりで、

本日の行程


本日の走行距離 298.6km

※我田引水的蛇足
【新曲のお知らせ】
11月26日クラウンレコードより発売
『風は旅人』
当ブログのイメージソングです
こちらから


カラオケでも歌っていただいています
こちらから


ゆく年くる年2025

2024年12月31日 | このたび
歳の瀬に 鐘の音ひびく 旅枕



今年もしずかに歳が暮れていく、
眼を閉じれば、
旅人の2024年、
日本全国股旅行脚、

得られる利得が逆打ちだと2倍、
うるう年には3倍との説を知る、
ならばと、
四国八十八か所札所、
生涯2度目となるお遍路巡礼の股旅巡礼を断行、
2月29日に八十八番札所大窪寺から始め、
前編と後編の2回に分け、
12月10日に一番札所霊山寺で結願、
さらには和歌山県高野山金剛峰寺、
奥の院の弘法大師廟にて結願の報告、
お遍路巡礼逆打ちの全行程を終え、
禊ぎを済ませ年の瀬を迎えられた、





その他にも、
時の過ぎゆくまま、
日本各地の季節折々の風景、
さらには、
久しぶりだった異国の地、
夏場には、
深夜特急でタイのバンコクから国境越え、
ラオスの古都ルアンパバーンへ、
何もしない五泊の滞在、
大河メコンの流れを呆然と眺めてきた、





晩秋には、
季節も時間も真逆な南米大陸、
インカ文明を訪ねる旅、
ペルーのマチュピチュ遺跡や、
ボリビアのウユニ塩湖の夕日、
絶景を眺めてくることもできた、
まずまず満足できたような、





そして大晦日、
いつものように手打ちの年越しそば、
今回も北海道十勝平野、
鹿追の地そば粉を入手、
香り豊かな生そばをざるそばでいただき、
1年の旅路を振り返る、





















そんな時間を過ごすことができた、
旅人らしい新年を迎えることができるような、
くる年も穏やかな日常を、
過ごせればと願うのみ、
南無大師遍照金剛、
合掌、

歳の瀬、
2024、





※我田引水的蛇足
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『風は旅人』
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長崎は今日も2024師走

2024年12月28日 | このたび
歳の瀬に 異国の風か 長崎に



青春18きっぷ、
この冬発売分から、
内容が大きく変わった、
これまでの、
5日分または5回分、
1枚の切符で複数人で利用可、
のルールがなくなり、
連続する3日間または5日間の日付固定、
複数人での利用不可、
というルールに変わった、





好きな日に1回分だけ使用とか、
複数人で1枚の切符を同時利用とか、
余った回数分をネット等で売買、
といった使用ができなくなってしまった、
利用勝手の改悪変更となってしまった、
ネットにも酷評コメントがあふれているようだ、
おそらく売れ行きも相当悪くなるはず、





切符のうま味がなくなってしまったので、
利用機会がなくなったかなと嘆いていた、
そんな中、
歳も押し迫った日程で、
長崎での業務案件ができた、
LCC航空機での長崎行きを検討すれど、
年末運賃になっていて、
LCCでも往路は3万円以上に高騰、
復路は8千円、





















考えた結果、
復路は長崎から成田空港までLCC利用、
往路は2日間かけて鈍行列車で、
毎年青春18きっぷ使用で、
九州へは出かけている、
ここは股旅の旅人らしくと今回も、
そこで、
新しいルールでの青春18きっぷ、





早速3日間連続用を購入、
1日目は昨日の東京砂漠ブラチャリで使用、
2日目と3日目の利用で長崎行きを計画、
ちなみに3日間用の青春18きっぷ1万円、







本日早朝、
夜明け前、
湘南ベースを旅立つことに、
小田原を過ぎると、
相模湾上に昇る朝日を拝み、、
そして夕暮れ時、
瀬戸内の落日を眺め本日の行程を終了、













翌日は瀬戸内海の朝日を拝み、
夕刻には長崎大村湾の落日を眺める、
2日間の列島縦断行程、
まるで修行、



































2日間の行程、
行程の時刻表は次の通り、

12月25日の行程
茅ケ崎06:15ー07:07熱海07:22-
09:55浜松10:00-10:35豊橋10:50-
11:43名古屋12:00-12:32大垣12:41-
13:17米原13:50-16:17姫路16:35ー
16:54相生16:5919:44糸崎20:10ー
21:46五日市



12月26日の行程
五日市06:07-06:41岩国06:42-
10:03下関10:0910:23小倉10:45-
11:59博多12:02ー12:35鳥栖12:46-
13:56肥前浜13:58-14:57諫早15:12-
15:27大村



12月27日
業務は無事に終えることができ、
翌日は空路にて折り返し、





12月28日
長崎地方は夜半の雨が雪に、
今朝起きてみると、
山肌がうっすらと雪化粧、
長崎は今日も雪だった、









昼には一転快晴の長崎空港、
ジェットスター便にて、
長崎空港12:15-13:55成田空港
二日がかりの往路を復路はわずか1時間半、
帰省客でごった返しの成田空港着、
夕刻までには湘南ベースに帰着、









このたびの往路長崎までの行程、
ルール変更後の青春18きっぷ利用、
鈍行列車の車窓から、
日本列島の原点風景、
季節によって変わりゆく沿線風景、
ちょっとした変遷などの気づき、
定線観測ウォッチ、
これも収穫かナ、





これでやっと本年の旅納めかナ、
長崎は今日も雪だった、ような





東京砂漠、
歳の暮れ、
しずかに更けゆく、ような、



秋止符のビーチにて

2024年12月03日 | このたび
コンドルの 飛游姿思ふ 秋なぎさ



17日間で地球を一周してきた、
壮絶な旅だったような、
とりあえず無事に帰還できた、







1か月前、
ここサザンビーチのベンチに腰掛け、
烏帽子岩のはるか彼方、
コンドルの飛んでいるインカの谷間、
水平線の向こうに思いを馳せていた、
あのときのビーチは、
まだ半袖の季節だったが、
ひと月が経った今、
すっかり晩秋の候、













季節も時差も真逆の土地で、
高山病に苦しんだ日々を送り、
帰ってきてからもう10日になるが、
体内時計の狂いがなかなか戻らない、



師走の候、
年末の蕎麦打ちの段取りをする中、
今年も旅納めとも思っていたが、
そういえば今年はうるう年、
未達の旅をひとつ棚上げにしていた、
今年中に終えなければならない、
ミッションが未達のまま、
相棒Ⅲを車中泊仕様に組み立て、
取り急ぎ支度を済ましてきた、
旅人本来の股旅スタイルに戻そう、
明日出かけることにしたヨ、



サイモンとガーファンクル、
コンドルは飛んで行く、
をBGMに、
インカの谷底を眺めてきた、
クスコの市場で買って来た、
アンデスのたて笛、
なかなかちゃんとした音を出せない、
なんとか頑張って、
コンドルは飛んで行くを奏でたい、
サザンビーチにコンドルは飛んでいない、
浜カラスは飛んでいる






誰もいない海

2024年10月31日 | このたび
秋なぎさ よせる波の うれい笛



いまはもう秋、
誰もいない海、
知らん顔して、
人がゆきすぎても、
かと思いきや、
湘南のビーチはそれなりに、





先日は北の国から錦秋行脚、
大雪山のふもと、
ひと足早く秋をさきどり、
北の大地はすでに秋本番、
というかもう雪だよりも、





ここサザンビーチはまだ半袖、
秋の深まりは、
もう少し先なんだろう、



ぼんやり渚に腰を掛け、
寄せる潮騒をBGM、
烏帽子岩越しに水平線を眺める、
あの海の彼方、
地球の裏側に思いを馳せる、

サイモンとガーファンクル、
コンドルは飛んで行く、
本当に飛んでいるのか、
谷底を見下ろして、
この目で確かめてきたい、




ここから東にずっと進めば、
コンドルが飛んでいる谷間へ、
そして、
さらに東へ、
すると、
西から再びここに戻ってくる、
わかってはいることだが、
いつかはと、
引き出しの片隅に潜ませている、





航空便の手配やら、
現地の情報収集やら、
数か月前から準備はしてきた、
なんとか、
実現できそうな、





折り返し地点のない、
元に戻ってくる旅、
行けるのか、



北の国から燃える秋(4日目)

2024年10月09日 | このたび
哀愁の 鉄路まぼろし 枯草の



北の街ではもう、
哀しみを暖炉で、
燃やし始めてはいなかったが、
大地の秋は確かに燃えていた、









4日間、
早足での放浪であったが、
一年ぶりの定線観測、
満足の旅だった、かな、











旭川空港正午発、
成田行きのジェットスター、
搭乗前の少しの間、
美瑛のパッチワークの丘を訪問、
冬のおとずれ間近、
シチューのCMに使えそうな景色、
このあたりで見納めとしよう、











成田空港着、
ラウンジ利用でご飯を頂き、
夕刻に湘南ベース帰還、
北の国から、
燃える秋、
これにて、




森と泉にかこまれて(3日目)

2024年10月08日 | このたび
さいはての 森と泉に 雪虫の



十勝平野の朝、
秋空がすがすがしい、
昨日とうって変わり、
青空が広がっている、
シチューのCMに使えそうな景色、









この秋の新そば粉を求め、
十勝平野を鹿追の街へ、
ここも毎年お世話になっている、
道の駅しかおい、
昨年の年越しそばも此処の粉、
物産店で今季新そば粉を入手、
戻って試作してみる、
評価がよければ年末にネット発注、













新得からは狩勝峠越え、
日本三大車窓のひとつ、
十勝平野が一望できる、





高倉健主演映画、
『鉄道員・ぽっぽや』
舞台となった幾寅駅、
映画のセット、
そのまま保存されるようだ、











もうひとつの、
倉本総原作ドラマ、
『北の国から』
冒頭のシーン布部駅、





ここの二つの駅とも根室本線、
富良野~新得間、
今年春に正式に廃線、
もう列車が走ることはない、
草に埋もれた線路が哀しい、









大雪山の裾野、
青い池、
観光客はほぼ外国人、
みんな青いソフトクリーム、









北の大地、
秋の日暮れは早い、
16時過ぎればライト点灯、
日が暮れて、
本日は旭川にてステイ、







本日の宿営地 旭川駅前H


秋さがし北の国から(2日目)

2024年10月07日 | このたび
秋さかり 北の国から 香澄雲



ブルーコメッツではないが、
雲が流れる、
北国の街、
期待したのだが、
あいにくの曇り空、





能取岬から網走方面、
オホーツクの秋の海、
予定していたが、
景色が期待できないので断念、
進路を内陸部へ、







美幌峠を越えると霧も晴れ、
屈斜路湖の秋景色、
夏には大勢いたであろう、
観光客も姿を見ない、
湖畔の大自然を独り占め、





毎年お世話になっている、
道の駅摩周温泉、
天然水をいただいて、
弟子屈ラーメン本店、
開店と同時に大盛況のよう、









布施明、
霧の摩周湖、
すぐそこだが、
厚い雲が覆っているので、
今回は断念、









阿寒横断往路を阿寒湖へ、
アイヌコタンに立寄り、
松山千春、
旧足寄駅、







士幌から音更を経て、
帯広駅前まで到達、
今日はここまで、
天然温泉の宿に投宿、
天気もなんとか持ってくれた、
ご当地食の豚丼で締めとする、





本日の宿営地 帯広駅前H


北の街ではもう(1日目)

2024年10月06日 | このたび
ふりむけば 木葉をゆるがす 秋の風



北の街ではもう、
哀しみを暖炉で、
燃やし始めてるらしい、のか、



長かった熱帯夏模様、
ようやく季節はうつろぎ、
空にはうろこ雲、
秋の風情に浸れるようになった、





とはいえ、
関東エリアはまだ半袖、
秋の夕日に照る山、
紅葉はもう少し先なんだろう、



昨年の今頃は車中泊股旅、
秋盛りの北の大地を回っていた、
思えばこの1年、
津軽海峡を渡っていなかったようだ、



ならば、
ひと足早く、
燃える秋を見てみたい、
そんな思いで成田空港へ、









北国行きのジェットスター、
旭川空港には定刻11:20到着、
予約しておいたレンタカー、
美瑛の丘を少し眺めた後、
石北峠を越え、
サロマ湖へ、
サローマの休日、













夕日を眺め、
北見まで来たところで、
今日はここまで、









本日の宿営地 北見駅前H


飯田線夏模様

2024年08月23日 | このたび
旅ゆけば かほりゆられり 夏列車



ついこの間まで、
愛の国ガンダーラ、
旅の余韻さめぬまま、
夏列車の旅人、



















青春18きっぷ、
首都圏からの日帰りルート、
たくさんあるが、
最強クラスの飯田線完乗ルート、
過去に何度か挑戦しているが、
今年もまたトライしてみる、











飯田線、
愛知県豊橋駅から、
長野県辰野駅まで、
総距離196.7km
区間内駅数94、
平均駅間距離2.1km、











区間内には、
日本一秘境駅とされる小和田駅、
自分的には室蘭本線小幌駅なんだが、
天竜川の河岸段丘に沿い、
列車の平均時速30キロ程度、
のどかな山岳ルート、













今回のルート
茅ヶ崎04:59-06:11
橋本06:19ー06:30
八王子06:35-09:43
岡谷09:45-16:16
豊橋16:23-16:57
浜松18:38-21:23
熱海21:26-22:13茅ケ崎











岡谷ー豊橋間の6時間31分、
乗り換えなしのロングラン各駅停車、
普通列車の走行時間としては日本最長、
中央アルプスと南アルプス、
山脈に挟まれたバレールート、
台風が近づいているようだが、
天竜川下り路線、
青い空に白い雲、
夏山を眺めながらのんびりと、
道中、
浜松駅で途中下車、
ご当地ギョウザで夕ごはん、
焼津では車窓に花火の乱舞、
熱海と平塚でも、
花火大会帰りの群衆で大混雑、
季節はもう晩夏、
夏の終わりのハーモニー、













井上陽水風に、
~ 8月は 夢花火
 わたしの心は 夏模様 ~
だった、かな、







今はもう夏

2024年07月01日 | このたび
梅雨空に 田の神待つ雨 めぐみかな



君といつまでも、
夜空を仰いで、
海その愛、
エレキの若大将、
加山雄三の銅像、
茅ケ崎市役所入り口に、
このほど建てられた、







さて、
湘南エリアも梅雨入り、
そんな中、
暦はもう7月、
♪夏、夏、夏、夏、ココナツ♪
湘南ビーチも海開き、
海の家も建ち上がっている、
雨こそ降らないが、
不快指数マックスの梅雨空、
人影まばらなビーチサイド、
今はもう夏、















先日、
旅人は業務案件、
梅雨入りの長崎へ飛んだ、
このところの航空機利用、
成田空港ばかりであったが、
久々の羽田空港発着、











雲の晴れ間から、
瀬戸内の島々のナイスビュー、
2泊3日のトリップの巻、



























長崎は今日も雨だった、
今はもう夏、
梅雨明けを待つ旅人ひとり、
つぎは、



なごり雪、富士さくら

2024年04月26日 | このたび
なごり雪 富士の高嶺に 鳥しらせ



ゴールデンウイーク前、
湘南ベースエリアはもう初夏模様、
桜前線は津軽海峡を越え、
函館の五稜郭公園、
満開の画像がTVニュースに、
そんな中、
富士山のふもとではなごり桜が、
まだ見られそうとのこと、





ならばと、
相棒Ⅲにチャリを車載、
ぶらチャリde山中湖畔、
なごり桜を惜しみながら、
残雪サイクリング日和、



















富士山の山梨県側、
雪どけが進んだ山肌、
農鳥と言うらしい、
残された残雪の雪形が鳥の姿に、
ふもとの地域では田植えの目安、
夏のおとずれを告げるのか、







ここまで来たからにはと、
覚悟を決め富士のナイスビュー、
新倉山の五重塔や、
河口湖駅近くのローソン、
すっかり有名になった名所、
多くのYOUたちであふれていた、







山中湖も、
新倉山浅間神社も、
ローソンも、
レストランも、
ほぼ街中が外国人のみ、
円安ニッポンを享受、
ここはどこだ、
香港かバルセロナか、
日本語はまったく聞こえない、
YOUたちだらけ、
まるで異国に来ているかの錯覚、
そんな異邦人になった一日だった、
どうするニッポン、










惜別根室本線

2024年04月04日 | このたび
雪割の 峠くだりし 鉄路かな



北国の峠、
残雪まばゆき鉄路、
汽車は行く、
煙は残る、
そんな光景が瞼に残っている、
春まだ遠い、
狩勝峠越え、
追憶の風景だった、













根室本線の部分廃止、
3月31日のTVニュース、
全国からたくさんの鉄道ファン、
布部駅や東鹿越駅でのセレモニーの映像、
とうとうこの日がやってきた、







50年以上も前の話、
北海道ワイド周遊券、
卒業旅行で訪れた、
春まだ浅い根室本線狩勝峠、
長い編成の急行列車、
晴れ渡った十勝平野を眼下に、
蛇行しながら峠を下りていく、
あの時の車窓からの光景、
いまでもはっきり覚えている、









あの時から、
もう何度峠を越えたことだろう、
8年前、
2016年8月の台風災害、
以来、
東鹿越ー新得間は不通のまま、
そのまま廃線の日を迎えた、













根室本線は途中寸断のまま、
富良野ー新得(新狩勝信号所)間が廃線区間、 
途中駅布部駅は『北の国から』、
幾寅駅は『鉄道員(ぽっぽや)』、
名作の舞台として、
いまなお訪れる旅行者も多い、







3月31日、
そんな残念な日を迎えるに至った、
あらためて、
この数年は、
ほぼ毎年訪れていた狩勝峠、
あらためてストックの画像を確認した、







そんな中、
対比されていたのが、
九州の肥薩線、
人吉球磨地方の豪雨災害、
こちらも線路床の流失や、
球磨川鉄橋の崩壊により、
復旧は絶望視されていたが、
このたびのJR九州の発表で、
再開への道筋を示したようだ、
この路線は、
鹿児島県の吉松駅から、
宮崎県の真幸駅、
スイッチバックによる矢岳峠越え、
熊本県側大畑駅のループ線からなる、
通称『山線』と、
人吉から八代間の、
球磨川沿いの『川線』、
南九州3県にまたがる絶景路線だが、
JR九州の発表では、
どうも『川線』のみでの復旧案のようだ、
消えゆく根室本線に心を痛めている中、
少し光が差し込んでくるのかナ、



悲喜こもごもの鉄道ニュースだが、
遅れていた桜前線、
入学式のタイミングで、
見頃を迎えたようだ、
先月、
四国お遍路逆打ちと、
九州神々の国巡礼の股旅、
3週間にわたる股旅の中、
桜前線とともに帰還するつもりであったが、
やっと湘南ベースエリアにも、
遅れて到達したようだ、











新春キュン旅

2024年02月20日 | このたび
花だより 待てず旅人 春一番 



JR東日本管内、
新幹線も在来線特急も、
現実に存在するすべての列車、
一日乗り放題で1万円、
そんな神切符が登場、



入手には少しだけの制約が、
それは、
①ネットでしか買えない、
②利用日の14日目以前に購入、
③2月14日から3月14日までの平日のみ利用可
そんな面倒臭さがあるが、
買うしかないじゃんということで、
2月20日利用分をすでに購入済み、



とりあえず、
いつかやってみたかったのが、
JR東日本管内の新幹線、
東北新幹線、
秋田新幹線、
山形新幹線、
上越新幹線、
長野(北陸)新幹線、
一日ですべて乗車できるのか、
具体的に調べたところ、
やはりすべての新幹線を、
一日で乗りつぶすのは無理のよう、
せっかくの新春旅だから、
晩冬の日本海ルートも組み入れよう、



『哀しみ本線日本海』、
~どこへ帰るの海鳥たちよ~、
冬の荒々しい日本海を、
新潟から秋田まで、
特急いなほの車窓から眺めてみたい、
なお、この歌のモチーフとなった路線は、
諸説あげられているようだが、
個人的には羽越本線の村上から、
笹川流れを吹越あたりの海岸線まで、
と勝手に決めこんでいる、
車中泊での股旅や、
鈍行列車での修行旅では、
幾度となく訪れている場所だが、
特急列車のリクライニングシートで、
冬の時期にぜひ訪れてみたかった、



そのうえで新幹線の、
可能な限り、
最大の乗車を目指してみよう、
ということで策定したのが以下の行程、
2月20日の早朝、
東京駅を起点とする、









【第1走者】上越新幹線とき301号 
0608東京発 新潟着0810















【第2走者】 羽越線特急いなほ1号
0822新潟発 秋田着 1157

















【第3走者】 秋田新幹線こまち24号
1213秋田発 盛岡着1348

















【第4走者】 東北新幹線はやぶさ34号
1437盛岡発 新青森着1529


















【第5走者】 東北新幹線はやぶさ34号
1552新青森発 大宮着1839

















【第6走者】 北陸新幹線あさま625号
1905大宮発 長野着2024









【第7走者】 北陸新幹線はくたか575号
2049長野発 上越妙高2111











【第8走者】 北陸新幹線はくたか578号
2124 上越妙高発 東京着2324


















避暑地は地底宮殿

2023年09月10日 | このたび
夕立に 袂濡らしぬ 稚児走り



9月も半ばになるというのに、
夏日連続記録更新中、
そんな天気ニュースが毎日、
ニッポン列島南から北まで、
毎日が灼熱地獄、
例年であれば北の国から、
紅葉を求めての旅シーズン幕開けのはず、
今年の北海道の夏休み期間、
旅ブログ先達諸氏の記事によると、
毎日が本州並の酷暑夏日模様、
また雨や曇天の荒天日が多く、
津軽海峡を渡った車中泊股旅、
涼しい北の大地を窓を全開して疾走、
的な内容は目にしなかった、ような、



もはや北海道も東北同様の気候帯に、
時代が偏移してしまったのだろうか、
これからの日本の主要なコメ処は北海道、
というような教科書になっていくのだろう、

そんなことを憂いつつも、
この夏の北帰行を決断できずじまいであったが、
そろそろかなと、
相棒Ⅲを股旅モードに若干のDIY仕様変更、
気持ちの準備を始めている旅人なのであった、

その前に、
海洋性熱帯気候帯に属してしまった湘南ベース、
今日はららぽーとだ、
明日はアウトレットだ、と、
緊急的避暑地とさせていただいている、
多くの地域避暑難民のひとりであったが、
比較的近隣に真夏でも長袖必携、
軽井沢でも草津温泉でも清里でもない、
穴場的、いや本物の穴場、
の避暑地があることを知った、

どうも、
大リーグエンゼルスで活躍する、
あの日本人選手とのつながりのある地らしい、
ギョーザも美味いらしい、
そんないくつかの断片情報をもって、
「青春18きっぷ」利用最終日に、
ちょっと日帰りプチ旅行してくる、



茅ヶ崎駅から終着の目的地最寄り駅までは、
乗り換えなしの一本、
約3時間で到着、





駅前にはギョーザのモニュメントがある、
駅の観光案内所でバス乗り放題と、
穴場の入場券2000円のセット券、
結構多くの避暑客でバスは満杯、



街を抜けた郊外で到着したところは、
周りを断崖で囲まれた石切り場、
大谷資料館との表示が、
あの日本人大リーガーの記念館なのか、







冷気の流れてくる方角に進んでいくと、
資料館入り口でチケットが切られる、
どうやら野球との関係はなさそうだ、
人の流れに従ってポッカリと大きく空いた穴場へ、
うす暗い階段を下りていくと、
そこは地下に広がった地底宮殿、
たしかに穴場だ、



幻想的な間接照明により、
昔から近代にいたるまでの、
石切り技術の推移を石壁に見ることができる、



大谷石(おおや)という加工しやすい石材、
旧帝国ホテルの建設材など、
日本の建設史を飾った石切り場が、
真夏における避暑地として、
とくに、この夏のおすすめスポットとのこと、
夏場はこのままここで暮らしたいものだ、















気温12℃の極寒地底宮殿、
地上に出てくると再び灼熱地獄、
気温差は20℃も、
あっというまに現実回帰、
せっかく宇都宮に来たからには、
ギョーザっしょ、
だろうけどどの店も長蛇の行列、
駅前の月見バーガーで我慢、



ふたたび3時間かけて、
海洋性熱帯気候エリアの湘南ベースに帰還、



さあ、次は本物の秋を訪ねて北帰行となるか、
北へ帰ろう、