いい日旅人

いい日、旅日和、きれいな夕日を追いかけて日本をめぐります。
備忘録としての股旅紀行。時には異国を歩くかも。体力次第。

深夜特急もう一度(8日目)

2024年08月02日 | ちょっと異国を歩く
夏の夜の 深夜特急 夢枕



沢木耕太郎の実録自伝小説、
『深夜特急』、
半世紀以上も前のことだが、
革命的な衝撃を受けた、
陸路でロンドンを目指すというものだが、
現役を退いてからの夢実現をと、
原作に忠実に歩いてみた、
香港からバンコクへ、
そして国際列車でマレー半島縦断、
ペナン島そしてクアラルンプール、
マラッカ海峡の夕日を眺めたのち、
シンガポールを目指したものだった、
あれから十余年の歳月が経っている
さらに、インド北部からパキスタン、
ペシャワール(ガンダーラ)を経て、
トルコからヨーロッパへと、
コロナで自粛中も、
ずっと願望を抱いている、
気力と体力はまだまだと思っているのだが、
政情や治安の不安定から、
なかなか実現できないままでいる、
せめて「愛の国、ガンダーラ」へ、
今回もそんな思いから旅に出ている、













ところで、
フランスは五輪の宴の最中だが、
そういえば、
アジアにはフランス植民地の経緯から、
どこかヨーロピアンな場所が多いような、
とりあえずの「ガンダーラ」を、
隣国ラオスのルアンパバーンにと勝手に定め、
今夜の夜汽車で向かってみることにしたヨ、





ここも十数年前に一度訪れているが、
あの時はタイ北部のチェンコーンから、
メコン川を渡し船で国境越え、
ラオス陸路のバス便は山岳道路事情やら、
山賊情報で危険なので、
二日がかりでのメコン川スローボート便を選択、
そんな苦労をしてルアンパバーンにたどり着いたものだった、
今では街全体が世界文化遺産に登録、
3年前には中国マネーで新幹線も敷設、
中国人をはじめ、
多くの外国人観光客が訪れている、
首都ビエンチャンからも新幹線で2時間、
そんな情報を確認していたところ、
つい2週間前に、
バンコクからビエンチャンまで、
国際列車が直結されたとの情報、
ならば行ってみむ、
ということで、
今夜の「深夜特急」で旅立ってみる、





長い前置きはさておいて、
今日のバンコク市内もどんより曇り空、
ラオス行きの夜行列車の出発まで、
旧バンコク駅の、
ファランポーン駅舎、
豪雪と流氷に閉ざされた極寒の景色の中を、
特急オホーツクやおおぞらとして、
JR北海道で活躍した、
特急列車182系が第二の人生を送っている、
懐かしい友に再会するような思いで、
駅構内に出かけてきた、















「深夜特急」の発車まで、
まだ時間があるので、
チャオプラヤ川に沿い、
乗り合いボートに乗って、
船上カメラマン、
お寺めぐりをして過ごしてみる、













ラオス国境への「深夜特急」、
始発駅はバンコク北部の新駅、
クルーンテープアピワット駅、
迷子になりそうな巨大駅、
たくさんの外国人旅行者が集まっている、
ここでも日本人はまったく見当たらない、
各方面への夜行列車が一斉に発車していく、
ひと昔前の上野駅のようだ、
あゝ上野駅、













ラオス国境方面ノーンカイ行きは20:25発、
2等寝台車の下段をネットで予約済み、
寝台特急で4300円、
半世紀前の日本の国鉄のようだ、
定刻にバンコクを出発した『深夜特急』、
国境の駅には翌朝06:25到着の予定、
夜の大都会バンコク市街地の、
大都会の街灯りに見送られて、
東北本線をひたすら走りゆく、
夜行列車の旅情をかきたてられる、
しかし、車内の冷房効きすぎ、



















本日の宿営場所 ノーンカイ行き深夜特急



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