伊方原発の廃炉のために

2006年から「伊方原発のプルサーマル問題」として続けてきましたが、伊方原発の廃炉のために、に15年に改名しました。

県民共同の会が愛媛県に申し入れ10/24

2005-10-27 10:14:48 | プルサーマル/MOX燃料

 この1週間の間だけでもいろいろ出来事があり、新聞記事も出ていますが、少しずつ紹介していきます。

 10月23日に伊方集会と署名集めを行った後、24日に下記の趣旨の申し入れを県民共同の会として行っています。 その際の県の回答は後日紹介予定。

 

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2005年10月24日

愛媛県知事 加戸 守行 殿

伊方原発プルサーマル計画の中止を求める愛媛県民共同の会
【代表連絡先・幹事団体】
愛媛地方労働組合連合会
    松山市三番町8-10-2 電話089-945-4526     
愛媛労働組合会議
    松山市宮田町132   電話089-941-4500     
【幹事団体】    
伊方原発等の危険に反対する愛媛県民連絡会議    
愛媛原水協    
愛媛原水禁    
原発さよなら四国ネットワーク    
環境市民(県議会会派)    
社会民主党愛媛県本部    
新社会党愛媛県本部    
日本共産党愛媛県委員会

伊方原発のプルサーマル計画中止を求める申し入れ< /p>

  原発のトラブルが起るたびに、また、巨大地震が相次ぐ中、県民は原発に対して不安をいだいています。8月16日には宮城地震で自動停 止した女川原発で、設計用最強地震動を上回る加速度が記録されました。阪神淡路大震災以後、実際の岩盤の地震動が安全審査の際の想定を越えているという事 態に直面し、今もその深刻な見直し作業が進行しているところです。

 伊方原発は、巨大地震発生の可能性が指摘されている中央構造線断層帯間近にあり、しかも固定されているという岩盤の強度そのものにも疑いが強まっていることは重大です。

  さらに、プルサーマルを行えば、ブレーキ役のホウ素の効きが悪くなるということは電力側資料にも明らかです。また、プルサーマルによ る原子炉本体の老化の加速について、10月13日の国への申し入れの際、国側は数パーセント老化が加速する見込みと答えています。数パーセントであれ、こ れが年々複利計算のようにふくらむことは予想に難くなく、その上に、世界で前例のない高燃焼度燃料とMOX燃料の組み合わせを行うということは、これまで に比べ格段に危険を高めることが明白です。

  また、MOX燃料を使用した原発で過酷事故が発生し放射能が漏れひろがる場合、ウラン原子炉のおよそ2倍の範囲にわたって被害が及 び、その深刻さもウランの場合をはるかに越えると専門家は指摘しています。テロ対策において、被害を予防し最小限に食い止めるなどの議論がなされる一方 で、より被害を大きくすることが明らかなプルサーマル計画をすすめるというのも矛盾しています。

  また、労働者の被曝の危険性がきわめて高いことは深刻です。JCOの被曝事故の経験は、最先端の医療も打つ手がなく、皮膚も内臓の粘膜も、眼球の粘膜までも再生されなくなって死に至ったことを決して忘れてはなりません。

 私たち愛媛県民は、現状ですら原発の耐震性・老朽化などの強い不安のうえに、なぜ、さらに危なくかつ不経済なことをするのかという疑問と憤りを強くするものです。

 ついては、このたび、70,632筆の署名とともに以下の点を申し入れます。

 今回の署名を含め、昨年末、プルサーマル計画の中止を求めて、12万筆規模の署名がよせられていることを十分認識され、誠実に対応されるよう求めます。

 1.四国電力伊方原発でのプルサーマル計画を中止させること。

2.早急に、県民の疑問に答える公平な構成による公開討論会を開催すること。

3.県民の生命・健康、安全を守る立場から、国や四国電力の主張を鵜呑みにするのでなく、愛媛県として独自の調査・研究を公開のもとですすめること。その際、福島県が開催した国際シンポジウムなども参考にすること。

4.とくに以下の点について、国に解明を求めるとともに、県独自の立場で解明に努め、原発震災等から県民の生命・健康、安全を守る態度を貫くこと。

(1)伊方沖の中央構造線断層帯等による地震によって、伊方付近に震度7以上の地震が発生した場合、周辺への被害ならびに伊方原発1~3号機への被害は甚大ではないのか。どのように想定しているのか。

(2)老朽化が進む原発に、当初予定されていなかった燃料を使うことによる負荷及び老化の加速等の影響はかなり大きいのではないか。影響が小さいと実証する資料はないのではないか。

(3)MOX燃料とその使用後の物質を労働者が扱った場合の新たな核種を含む深刻な被曝の影響とその対策についてどのように把握しているのか。

 (4)高燃焼度燃料とMOX燃料の同時使用は世界初であるが、このような条件のプルサーマルを大量のMOX燃料を使用する商業ベースで 実施するのは、はなはだ危険ではないのか。原子力の取り扱いにおいては、少数体で実験をしてデータを取り、安全を確認するのが定石ではないのか。そもそ も、この燃料の組み合わせによる安全性は実証されていないのではないか。

(5)プルサーマル問題と直結している核燃サイクルについて、政府の「中間とりまとめ」の欠点を端的に指摘しているICRC「核燃サイクル国際評価パネル」を県として真摯な視点で受け止め、国に対して国際的スタンダードにもとづく評価をやり直すよう求めること。以上

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