追記:熊本地震関連で、再稼働間近の伊方原発と中央構造線断層帯の地震の怖れが、テレビ番組でも報道され出してきています。
http://www.dailymotion.com/video/x45y5zx_そもそも大地震が起きてるのに原発を動かして大丈夫_tv そもそも総研の4/21のもの。
「伊方原発のプルサーマル問題」と題して、このブログを始めてからはや11年が経とうとしています。(開始は2005年10月)
伊方3号機にプルサーマルが導入された2010年までの期間も、安全性についての議論は、伊方前面海域を通る、中央構造線活断層帯の地震問題で有り続けたかと思います。
2006年から始まった耐震性バックチェックの中で、反原発運動に取り組んでいる専門家の先生たち(関西から来られる長沢啓行氏、小山英之氏ら)から地震動評価の話を何度も勉強したこともありましたが、やはり専門家の中では、90年代半ばに、伊方前面の6km~8kmにあるのが、活発に活動している活断層である、ということを示された、高知大岡村眞教授の地震地質学の講演というのが、圧倒的な存在感がありました。
その頃の話しは主に、カテゴリー「原発震災関連」
http://blog.goo.ne.jp/ikatanoplu/c/9eae93fa6e250b920cf8f8e86b319831
としてまとめてあります。
・その中で最初にお読みいただきたいのは、 伊方「原発震災」に備えを 。
また一部2011年の311以降のなかでは特に、都司嘉宣氏講演を聴いての話などもこちらに含めてあります。
・都司氏の講演は中央構造線の西側にある別府−万年山断層の作られた歴史などもきちんと紹介してある、今日聴いてタイムリーなものだったと今にして思います。 7/29伊方原発に巨大地震と大津波の脅威-都司嘉宣氏講演 こちらは講演案内とYoutubeへのリンク紹介だけですが、
・別のカテゴリーにしていますが、 伊方原発ここが危ない(4) 中央構造線は16世紀にも動いて大きな津波を起こしたとの都司説を検証すべき …というところで講演内容をまとめています。
・その他、今話題にはなっていないですが、中央構造線活断層帯が引き起こす停電問題の論点については、「論点整理」伊方原発ここが危ない(5) の本文をお読みください。四国の高圧送電網が、中央構造線の活断層の直下型地震にいかに弱いか、が分かります。
このブログでもう一つの関連カテゴリーとしては、
南海トラフ地震で長期広域停電問題 として岡村教授の話などもまとめています。岡村教授自身は、南海トラフ巨大地震の新想定に係わる中央防災会議委員としての活動が多くなっていることから、こちらでも何度も講演の紹介をしています。
ひとまずその2つのカテゴリーをざっとご覧いただくとよろしいかと思います。
P.S.
阿蘇山のカルデラ破局噴火のおそれについては、こちらをどうぞ。
伊方原発と九州の火山問題 論点整理-伊方原発ここが危ない番外編 こちらは、火山と原発 のカテゴリー記事です。
P.S.2
自分としては、 今回の熊本地震は、複雑怪奇というほどではなく、2つの重なった活断層、日奈久断層と布田川断層が1日と数時間をおいてそれぞれ本震を起こし、それに伴う余震が起こり続けているということが、地震の発生回数グラフ↓から読み取れるのだろう、と思っています。
今後、日奈久断層の南西の端の方に余震の発生箇所が近づいていけば、もちろん川内原発にも何らかの悪影響が起こるだろうと思いますが、本ブログで主に見ている伊方原発への影響だけ考えることにします。
伊方原発の正面の中央構造線活断層帯の一つ西側にある、別府−万年山活断層帯は、少し火が付きかけている?のかどうか、別府の陸上部分を震源とするものが多発はしていますが、本当のここの活断層帯の本震は、起こっていないと見なせます。
今後一週間で危ないのはまずはここ(別府−万年山活断層帯)でしょう。ここでの本震と見なせるものが起きないうちは、東側つまり伊方正面には地震活動はやってこない、と楽観的に今は観ています。
そういう状態で、でも何年か後に震源の東進が再発するだろう、というような想定を置けば、果たしてこれから伊方3号機をうごかすべきかという問いには、べきではないだろうと答えられます。
原発を再稼働していない今のうちに、伊方の前面で本震のようにみえる地震が起きてくれればまぎれは少ないので良い、とは思いますが、そのときは松山市街地は大被害を受けて「伊予の国大変」、まあさすがに伊方原発をその後で再稼働させよう、とはならないような気もします。
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