「槌田敦氏の流れの温暖化懐疑論への反論」という同名のトゥギャッターまとめの内容を、ブログ記事で読み直すことができるように、2つの記事に分解しました。
槌田敦氏の流れの温暖化懐疑論への反論
主に自分のツイートからまとめました。
1.気候学者のコンセンサス
@beyond_climate さんの記事2件
【よくある間違い】人為的温暖化説はコンセンサスを得られていない|気候変動の向こう側 beyondclimate.org/article/428034…
【過去記事】やっぱり人為的地球温暖化のコンセンサスは得られているという研究結果|気候変動の向こう側 beyondclimate.org/article/436859…
2.まずは事態は急をあらそうことを紹介
今は産業革命前から比べて1℃の上昇ですが、どんな厳しい対策を取ろうと取るまいと、2030年には1.5℃上昇になるってことをまず話してほしいものです。
(2020年は1.2℃上昇だった、と語られるようになりました。1.5℃目標まであと0.3℃しか残っていません。)
3.気候の危機対策として(2℃であれ1.5℃であれ)どこかの気温レベルで気温安定化をするためには「脱」化石燃料が必要なことの根拠
このグラフを見ていただければ、単純にCO2等の温室効果ガスの累積排出量に比例して気温が上昇しているという関係があります。今の温暖化はCO2のせいです。
2013年発行のIPCC第5次報告書(第一作業部会)よりSPMの36ページ
2013年発行のIPCC第5次報告書(第一作業部会)よりSPMの36ページ
なぜグローバルなカーボンニュートラル達成が必要か。
1)過去実績は右上方向への移動。
1)過去実績は右上方向への移動。
2)将来予測の各シナリオも右上方向への移動。
3)どこかで排出を止めなければ、気温上昇は止まらない
グレタ・トゥーンベリのツイート発言(2019年3月26日)より
”おそらく気候の危機についての一番危うい誤解は、排出量を”減らす”ことが必要だという概念でしょう。それでは到底充分とは言えません。温暖化を1.5℃か2℃以下に留めたければ排出を止めなければならないからです。これは空港の拡張工事についてなどの今の政治争点のほとんどを無効化してしまいます "
こちらは2015年発行の岩波新書1538番。
ここには同じグラフが載っていて、カーボンバジェット(炭素予算)の勘定の仕方がちゃんと書いてあります。
このIPCC第5次報告書の「新見解」については、名だたる懐疑派は一言もコメントを返していません。2013年以降は関心をなくしてしまったのでしょうか?
続き後半は、槌田敦氏の流れの温暖化懐疑論への反論の後半部分へ。