自然を求めて近辺ぶらり

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"うだつの上がらない男" が "うだつの上がる町並み"を見てきました。(*´-`)

2019年10月15日 | 花・風景・紅葉
江戸時代の商人町・美濃市は千三百年も昔から高い紙すきの技術で知られる美濃市は政府直営の紙屋院 (製紙場) の支所がこの地に置かれていました。江戸時代、飛騨3万石を治める金森長近が領主となり城下町を気づきました。丘の上に築かられた城下町は水利が乏しかったことから、火事が多かった江戸時代、町を守るため、家々にうだつが設けられるようになりました。その軒飾りは、次第に富を競うかのように凝った装飾となっていったといいます。


うだつが上がらないとは諸説あるようですが、語源由来辞典によると、出世したり地位が上がったりしない。金銭に恵まれない。よい境遇になれない。という意味で使われているようですが、卯建 (うだつ) とは、屋根の両端にある防火壁のことをいいます。立派なうだつを上げるには、それなりの財力が必要だったことから、立派なうだつがある家を「うだつが上がっている」。その反対が「うだつが上がらない」となったようです。










海鼠壁 (なまこかべ)
土蔵・塗壁などの外壁に方形の平瓦を貼り、その目地 (めじ) を漆喰 (しっくい) で、かまぼこ型に塗り上げた壁です。






すべて和紙で作られています。和紙の靴下を販売する店もありました。




あかりアート作品 (2)
以下は、昨日の「あかりアート作品」の続きになります。展示されている作品のほとんどを撮影してきました。ボツにするには勿体ないような作品ばかりです。長くなりますが掲載することといたしました。



































































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10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
うだつのある街並み (ヒトリシズカ)
2019-10-15 06:25:27
イケリンさん

岐阜県美濃市は和紙の製造で繁栄し、その旧街並みは、うだつが上がる家々として、よく保存されていますね。

この画像を拝見すると、保存状態はかなりいいようです。電柱がないのは、この街並みを観光化するためでしょうか。

屋根の瓦も美しい街並みです。でも、この家で生活をなさっている方がいると、たとえばエアコンの室外機を見えない場所に置くなど、苦労がいくつもあります。

長野県内や徳島県内にも、うだつが上った家々の街並みがありますが、徳島県内はもう人があまり住んでいない観光の町になっています。

また、東北地方にはうだつの上がる町がないようです。積雪の関係かもしれません。
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うだつのある街並み (イケリン)
2019-10-15 06:47:17
ヒトリシズカさん おはようございます。
ここの街並みの保存状態は良いですね。
妻籠宿や馬籠宿などでも電柱を見かけないのですが、
ここも景観を守るための配慮がなされているようです。
昔の町並みを維持しようとすると、室外機の問題など解決しなければならない問題はいくつかありそうですね。
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この街並みが (fukurou)
2019-10-15 09:23:13
イケリン様
おはようございます。
この街並みが好きで何度も行っています。
和紙のお店に入りながら、散策するのにぴったりな町並みですね。

ちょうどこの時期かと思いますが、和紙を使ったあかりを全国から募集して展示する、美濃和紙あかりアート展も宿泊して見に行きましたよ。
夜、寒いぐらいだったので、この秋の時期だと記憶しています。
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うだつのある街並み (イケリン)
2019-10-15 09:43:15
fukurouさん おはようございます。
この街並みfukurouさんは、何度もお出かけになっているのですね。
わたしは、いつも通り過ぎるだけで、ここに立ち寄るのは今回が初めてでした。
和紙を使ったあかりアート展には全国から出展されているようですね。
いずれも力作ぞろいで、和紙への関心の高さが伺えますね。


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うだつのある町並み (kagurakko)
2019-10-15 16:44:23
こんにちは、イケリンさん。
うだつのある町並み、よく保存されています❗️
タイトルが良いです‼️アは!
うだつは隣家の類焼を防ぐような
作りになっていますね~。
格式の差もあるのですよね。
当地にもうだつのある町並みが有ります。
数少ないです。
なまこ壁も白壁の蔵とかによく有りますね。

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こんばんわ、イケリンさん (たか)
2019-10-15 17:13:28
商人町、ここも懐かしい場所です。松久達三家も覚えておりますよ。
こんな思い出が有ります。
散策しておりましたら玄関前に立っていたお婆ちゃんに「もしお時間が有りましたら絵を見て行って下さい」と声を掛けられたのです。
遠慮なく入らせて頂くと今は無きご主人と描かれた絵の数々が所狭しと飾られておりました。
観てくれる人が居て思い出話を聴いてくれる人が居る、それが毎日の生きがいなのでしょうね。

アカリアートの最初の作品、柔らかさと暖かさが何とも言えない!!
私の家のヘンテコリンな和洋折衷の間に欲しいくらいです。

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うだつのある町並み (イケリン)
2019-10-15 17:14:00
kagurakkoさん こんばんは。
ここの"うだつの町並み"も保存状態がいいですね。
このうだつで類焼がある程度防げるようです。
当時は競って立派なものを造られたようです。

最近はなまこ壁の建物を滅多に見かけなくなりました。
写真の家のなまこ壁は立派なものでしたよ。
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こんばんは (ロメオ)
2019-10-15 17:21:09
イケリンさん、立派な街並みですね。
こんな所をのんびり散策してみたいです。
「うだつ」の意味、初めて知りました。
普段何気なく見聞きしている言葉でしたが、卯建 (うだつ) と書くのですね。屋根の両端にある防火壁のことなのですね。
私の地域にも古い立派なお屋敷があるので、今度じっくり確かめてみたいです。
部屋の電気を消して、こんな和紙のあかりで過ごせたら、心が静まりそうですね。
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旅の思い出 (イケリン)
2019-10-15 17:24:27
たかさん こんばんは。
この町並みも記憶に残っていましたか。
散策中に出会われた、おばあちゃんとのこのような思い出があると
余計に印象強く残っていることでしょうね。
観光で訪れた人との対話も、おばあちゃんにとっては生きがいなのかもしれないですね。
旅人と地元の人とのふれあいは双方が楽しいものです。良い思い出ですね。
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うだつのある町並み (イケリン)
2019-10-15 17:52:43
ロメオさん こんばんは。
ここは町並みがよく保存された素晴らしいところでした。
この日は観光客も少なく閑散としていたので、ゆったりした気分で回れました。
うだつは、本来は梲と書き、 室町以降は卯建・宇立などの字が当てられたようですよ。
ここは長屋形式で民家が連なっているから類焼対策として造られたようです。
独立した一軒家には不要だと思いますよ。
和紙のあかりは素晴らしいですね。ほんわかとした柔らかな明かりがなんとも言えないですね。
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