先に「角界のプリンス」貴ノ花逝く,という日記を書いた。
そして,この日記は,NHKの「さよなら名大関貴ノ花」という追悼を兼ねた再放送番組を観ながら書いている。
実は,前回の番組で「本当のライバルは輪島」ということをすっかり失念していた。
また「兄から継いだ魂は,千代の富士に継がれ,息子たちにも直接・間接的につながれ,平成までの流れ(一時代)を作った」と書いたが,少し説明不足だった。
彼は引退決意の時に千代の富士に負け,千代は引退のきっかけとなる「息子の貴乃花への負け」があったことを書いたつもりだ。
しかし,それ以前にもうひとつの前提,「不世出の横綱大鵬」(たいほう)の引退がある。
大鵬も実は亡くなった貴ノ花の成長と彼への負け相撲で新時代の到来と自らの現役の終焉を知り,その負け相撲を以って角界を去って行った。
偉大な相撲取りは,次代を担う者に敗れ「任せられる」そして「私の役目も終わり」と認識するのであろう。
その意味において,唯一,大関止まりだった貴ノ花であるが,大横綱(大鵬・優勝32回,歴代一位)と後の大横綱(千代の富士・優勝31回,歴代二位)の歴史の橋渡しとなった功績は大であり,正に名実とも「大横綱格」と言っても過言ではない。
なぜなら,さらにそれを引き継いだのが,息子で大横綱の貴乃花だったのだから。
また,比較すれば,昭和以前の相撲の中では「史上最強の大関」(江戸時代,大関が最高位で横綱は名誉職,三役は大関・関脇・小結)と言われる雷電為ェ門(らいでん・ためえもん)と双璧の名声を与えられても不思議ではない(大関在位最長という記録で証明)
話題を輪島に移す。
輪島は同世代ながら「学士出身」だった。
しかし貴ノ花と一時代を築き,大関同時昇進を果たすとともに,親友でもあったようだ。
後に輪島は横綱になるのだが,足に傷を持つ貴ノ花が劣っていたとは思えない(思わない)
確かに判官(ほうがん)びいきであるのだが,わずかに(若さゆえの)実力不足で土俵にて大怪我をし,横綱になれぬ一因となったようだが,私(や多くのファン)にとって,彼が横綱になれなかったことなど問題にならないくらい感動させてもらった。
幼少の頃,はじめて白黒テレビで相撲を観た。兄の「土俵の鬼」若乃花だった。
そして柏鵬(はくほう)時代があり,貴ノ花の時代を含めて楽しんで観て来た。
祖父も,そして父も真に国技である相撲を愛してきた。
大横綱の時代のバトンタッチはシナリオなどなく,偶然でもあり,半面,必然でもある。
前回も書いたが,貴乃花から朝青龍のところで,バトンは途切れた。
(蛇足だが,我が家の「相撲好き」まで途切れさせた)
国技の相撲は,言われる以上に「瞬間の美学」として非常に面白い。
息子・貴乃花親方が大横綱を育てることで「新たなバトン」でリレーのスタートを切ることを望むばかりである。
(追記)テレビで,元夫人の涙を見た。そして若貴兄弟の仲を憂える話を聞いた。
離婚した人の気持ちも,元妻の涙の意味も,そして女心も理解はできないが,私は人一倍,家族の大切さを知っているつもりだ。
その観点から,今一度,父の死によって残された人々が団結し,貴乃花の部屋の隆盛の礎となるよう,努力してもらいたい。
(注)「貴ノ花」は亡くなった父の方,「貴乃花」はその二男であります。
そして,この日記は,NHKの「さよなら名大関貴ノ花」という追悼を兼ねた再放送番組を観ながら書いている。
実は,前回の番組で「本当のライバルは輪島」ということをすっかり失念していた。
また「兄から継いだ魂は,千代の富士に継がれ,息子たちにも直接・間接的につながれ,平成までの流れ(一時代)を作った」と書いたが,少し説明不足だった。
彼は引退決意の時に千代の富士に負け,千代は引退のきっかけとなる「息子の貴乃花への負け」があったことを書いたつもりだ。
しかし,それ以前にもうひとつの前提,「不世出の横綱大鵬」(たいほう)の引退がある。
大鵬も実は亡くなった貴ノ花の成長と彼への負け相撲で新時代の到来と自らの現役の終焉を知り,その負け相撲を以って角界を去って行った。
偉大な相撲取りは,次代を担う者に敗れ「任せられる」そして「私の役目も終わり」と認識するのであろう。
その意味において,唯一,大関止まりだった貴ノ花であるが,大横綱(大鵬・優勝32回,歴代一位)と後の大横綱(千代の富士・優勝31回,歴代二位)の歴史の橋渡しとなった功績は大であり,正に名実とも「大横綱格」と言っても過言ではない。
なぜなら,さらにそれを引き継いだのが,息子で大横綱の貴乃花だったのだから。
また,比較すれば,昭和以前の相撲の中では「史上最強の大関」(江戸時代,大関が最高位で横綱は名誉職,三役は大関・関脇・小結)と言われる雷電為ェ門(らいでん・ためえもん)と双璧の名声を与えられても不思議ではない(大関在位最長という記録で証明)
話題を輪島に移す。
輪島は同世代ながら「学士出身」だった。
しかし貴ノ花と一時代を築き,大関同時昇進を果たすとともに,親友でもあったようだ。
後に輪島は横綱になるのだが,足に傷を持つ貴ノ花が劣っていたとは思えない(思わない)
確かに判官(ほうがん)びいきであるのだが,わずかに(若さゆえの)実力不足で土俵にて大怪我をし,横綱になれぬ一因となったようだが,私(や多くのファン)にとって,彼が横綱になれなかったことなど問題にならないくらい感動させてもらった。
幼少の頃,はじめて白黒テレビで相撲を観た。兄の「土俵の鬼」若乃花だった。
そして柏鵬(はくほう)時代があり,貴ノ花の時代を含めて楽しんで観て来た。
祖父も,そして父も真に国技である相撲を愛してきた。
大横綱の時代のバトンタッチはシナリオなどなく,偶然でもあり,半面,必然でもある。
前回も書いたが,貴乃花から朝青龍のところで,バトンは途切れた。
(蛇足だが,我が家の「相撲好き」まで途切れさせた)
国技の相撲は,言われる以上に「瞬間の美学」として非常に面白い。
息子・貴乃花親方が大横綱を育てることで「新たなバトン」でリレーのスタートを切ることを望むばかりである。
(追記)テレビで,元夫人の涙を見た。そして若貴兄弟の仲を憂える話を聞いた。
離婚した人の気持ちも,元妻の涙の意味も,そして女心も理解はできないが,私は人一倍,家族の大切さを知っているつもりだ。
その観点から,今一度,父の死によって残された人々が団結し,貴乃花の部屋の隆盛の礎となるよう,努力してもらいたい。
(注)「貴ノ花」は亡くなった父の方,「貴乃花」はその二男であります。
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