今場所の大相撲は,先場所までの「(面白くも何ともない)朝青龍の一人勝ち状態」から,一転して栃東,琴欧州,白鵬,北勝力,時津海などが居並ぶ,まさに群雄割拠の大戦国時代に突入か?と思わせる,非常に内容の濃いものとなった。
そして,こうした中で,怪我とカド番から復帰してきた「横綱レベル」の栃東が頭ひとつ抜け出し,文句のない優勝を飾った。
実は,私は,たまたま昨年の三月場所の時点で朝青龍には栃東(大相撲ウォッチング)という日記を書いていた。
「速い,強い,うまい」の牛丼横綱(ただし品格とライバルがない)に対して,役に立たない(っぽい)大関だらけの中,栃東だけは何とかしてくれそう!と思って書いたものだ。
私の意思に反し,栃東は(怪我もあったようだが)またまたカド番なども経験,そうしているうちに琴欧州が台頭してきていた(が,琴欧州は,まだ相撲が下手だ..右腕の悪い横綱に負けちゃうし)
とりあえず,あまり期待しないまま本場所がスタート,琴に続き朝も1敗,何となくだが,栃東が勝っているのは知っていた。
あくまでカルく「いいぞ,がんばれ!」などと思って見ていると,「当たりが強い」「速い」「転ばない」と絶好調に見えてきた。
途中「ヤバイか?」と身を乗り出した相撲も2番くらいはあったが,淡々と勝ち名乗りを受けていたようだ。
迎えた千秋楽,モンゴル出身の若手関脇「白鵬」が勝ち13勝,栃が勝たないと決定戦だ。
そして,栃と朝が登場,気迫も栃が上回っているように見えた。
(朝に,いつもの「文句あるなら来てみろ」風の眼力はなかった)
立合いから,栃の動きは良い。朝は怪我した右手をかばう意味があるのか,最初から半身になる。
栃は,朝のプレッシャーが不足していると見えたか,すぐに右から投げをうち,朝は珍しく地べたに這う。
この瞬間,栃の3度目の優勝は決まった。
特筆すべきだったのは,この直後(というか殆ど間髪いれずに)国技館のファンから「よし」「いいぞ」「やったー」等々の歓喜の声が聞かれたことだった。
朝には誠に気の毒だが,本人とマスコミと協会,そして横綱審議会は,実績を重視して「孤高の横綱」と褒めたたえていたが,普通の人々の感覚は「相撲は面白くない」というものだったろう。
「強くて品格のある」「ライバルに負けられない」横綱,そして「程よくハラハラドキドキさせてくれ」て「ちょうどツボの場面では座布団が舞う」そんなドラマチックな相撲が期待されているのだ。
孤高の大横綱だった貴乃花には「力不足」だった朝も,協会の期待通り勝つには勝ってきた。
が,外国人なのは構わないとしても,横綱昇進直後の「サボタージュ騒ぎ」に始まり,負けた相手を労わらず「どうだ俺は強いんだ」と言わんばかりの顔と態度。
そして極めつけは,過去の大横綱の記録を抜いた場面での「激高」(大泣き)で,いよいよファンとの距離は決定的となった気がする。
(勝って欲しいのはアンタじゃないよ!との声が聞こえてきそうだ)
大鵬には柏戸,後には佐田の山や栃乃海(全て横綱),輪島・貴ノ花の後の北の海には千代の富士,さらには「黒船」小錦,若貴兄弟には曙に武蔵丸等々...強い横綱が強さを誇るだけでなく,孤高な中にもライバルと切磋琢磨した結果,大相撲は「国技」という半面も持ちつつ我々を魅了してきたのだ。
まだ大横綱レベルでない一人横綱が勘違いせず,ドラマチックに楽しませて欲しいと,切に願うものである。
そして,その先にはほぼ横綱レベルの栃東のほか,新進の琴欧州,白鵬,北勝力,時津海らに加え,私のイチおし「稀勢の里」あたりが絡んで,ぜひ大相撲を盛り上げて欲しいと思っている。
もちろん,そうなれば協会が願わなくとも,勝手に「大入り」になるのは間違いないだろう。
そして,こうした中で,怪我とカド番から復帰してきた「横綱レベル」の栃東が頭ひとつ抜け出し,文句のない優勝を飾った。
実は,私は,たまたま昨年の三月場所の時点で朝青龍には栃東(大相撲ウォッチング)という日記を書いていた。
「速い,強い,うまい」の牛丼横綱(ただし品格とライバルがない)に対して,役に立たない(っぽい)大関だらけの中,栃東だけは何とかしてくれそう!と思って書いたものだ。
私の意思に反し,栃東は(怪我もあったようだが)またまたカド番なども経験,そうしているうちに琴欧州が台頭してきていた(が,琴欧州は,まだ相撲が下手だ..右腕の悪い横綱に負けちゃうし)
とりあえず,あまり期待しないまま本場所がスタート,琴に続き朝も1敗,何となくだが,栃東が勝っているのは知っていた。
あくまでカルく「いいぞ,がんばれ!」などと思って見ていると,「当たりが強い」「速い」「転ばない」と絶好調に見えてきた。
途中「ヤバイか?」と身を乗り出した相撲も2番くらいはあったが,淡々と勝ち名乗りを受けていたようだ。
迎えた千秋楽,モンゴル出身の若手関脇「白鵬」が勝ち13勝,栃が勝たないと決定戦だ。
そして,栃と朝が登場,気迫も栃が上回っているように見えた。
(朝に,いつもの「文句あるなら来てみろ」風の眼力はなかった)
立合いから,栃の動きは良い。朝は怪我した右手をかばう意味があるのか,最初から半身になる。
栃は,朝のプレッシャーが不足していると見えたか,すぐに右から投げをうち,朝は珍しく地べたに這う。
この瞬間,栃の3度目の優勝は決まった。
特筆すべきだったのは,この直後(というか殆ど間髪いれずに)国技館のファンから「よし」「いいぞ」「やったー」等々の歓喜の声が聞かれたことだった。
朝には誠に気の毒だが,本人とマスコミと協会,そして横綱審議会は,実績を重視して「孤高の横綱」と褒めたたえていたが,普通の人々の感覚は「相撲は面白くない」というものだったろう。
「強くて品格のある」「ライバルに負けられない」横綱,そして「程よくハラハラドキドキさせてくれ」て「ちょうどツボの場面では座布団が舞う」そんなドラマチックな相撲が期待されているのだ。
孤高の大横綱だった貴乃花には「力不足」だった朝も,協会の期待通り勝つには勝ってきた。
が,外国人なのは構わないとしても,横綱昇進直後の「サボタージュ騒ぎ」に始まり,負けた相手を労わらず「どうだ俺は強いんだ」と言わんばかりの顔と態度。
そして極めつけは,過去の大横綱の記録を抜いた場面での「激高」(大泣き)で,いよいよファンとの距離は決定的となった気がする。
(勝って欲しいのはアンタじゃないよ!との声が聞こえてきそうだ)
大鵬には柏戸,後には佐田の山や栃乃海(全て横綱),輪島・貴ノ花の後の北の海には千代の富士,さらには「黒船」小錦,若貴兄弟には曙に武蔵丸等々...強い横綱が強さを誇るだけでなく,孤高な中にもライバルと切磋琢磨した結果,大相撲は「国技」という半面も持ちつつ我々を魅了してきたのだ。
まだ大横綱レベルでない一人横綱が勘違いせず,ドラマチックに楽しませて欲しいと,切に願うものである。
そして,その先にはほぼ横綱レベルの栃東のほか,新進の琴欧州,白鵬,北勝力,時津海らに加え,私のイチおし「稀勢の里」あたりが絡んで,ぜひ大相撲を盛り上げて欲しいと思っている。
もちろん,そうなれば協会が願わなくとも,勝手に「大入り」になるのは間違いないだろう。
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