ハニカム薔薇ノ神殿

西南戦争の現地記者の歴史漫画を描いてます。歴史、美術史、ゲーム、特撮、同人誌の話他

腕が折れましたレベルの話

2016年05月09日 | がんばれデジタル侍
代替ペンタブとしてINTUOS
来たので、試してみましたが

これは厳しいです。

いい所もあります。ワンタッチで画像拡大とか。
ずっとペンタブとモニタだけで慣れた人には十分かもしれない。

でも、私紙の感覚に戻ってしまったからな
そしてその速度にも自分でびっくりしたから。
紙に描ける事は、アナログ出身にとっては人魚姫が海にいるのと同じなんですよ。
感覚も、そして使い方も、「陸」ではキツいっちゅーの。ムリしてんだってば。


どの程度か、というともう、腕は折れたのだと思っていいレベルです。
先日、障害者の生き様を描くというのやりましたけど
おそらく、そういった方々のいらだちはまさにこうなんでは?
というかんじです。

できるはずの事ができない苛立ち。焦り。
正直、涙が出ます。
これで仕事は、というとムリかもしれない。
まあ、ワコムの修理が出来てくるか、更に12万円ほど出せればすむ話ではありますが。
Cintiqを2台も買いたくないよ。

稼働エリアの狭さ。
そしてまた表示される「機能拡張が使用できません」
動いたので、これはあんまり関係無いですけど。
ペンの滑り具合も慣れないせいか微妙に違うし。


デジタル作画の厳しさは、常にお金持ちに優しく、貧乏人にはキツい所です。
お金持ちで次々、高性能のマシンを買い替える事ができる人は
アッと驚く魔法のような作画ができる、
別にこれといった努力をしなくても、本当に出来たりするんですよ。

て言うと、「デジタルだってそれなり、努力もしてきたよ」、と言われそうですけど
確かに、私もアナログ時代はパース定規を使って背景描いたり
デッサン習得頑張ったり、ペンの入れ方をとか、そらもう、努力と根性の時代でした。
そんなもの全くやりもせずに描こうとか目指そうとか、「甘い」「来るな」ってかんじでしたし。

でも、そんな10年、20年のツールとの格闘なんてあっさり抜いていく
幕末にどんなに剣の修行をしても、マシンガンにはかなわなかったように
頑張りは美徳ですが、そんなものがもう通用しなくはなるような。

そして、技術とは進歩との戦いです。
一日一日、進化していく中で、競争から外れたら、脱落する。
常に戦い、常に研究し、しかもそれを嫌がらずに楽しめと。
同人誌ならまだ、好きと言ってもらえても、プロの世界は「やって当たり前」
今更な話ですが、褒められる認められるなんてものは期待しない事。
必死に自己ベスト最高品質を納期までにクリア、これに尽きるもの。


しょうがないけど、修理戻ってくるまでこりゃ…無職かも…。
でもブランク作ってしまって断ると、もう二度と頼まない、他にまわす
でしょうね。正直、今は描く人がものすごく多いから
信頼を裏切るような事があれば、干されてしまうのは当然だろうから。
甘くないんですよ、この現場は。仮に怪我しても何も保障はない。
自営業の人が入れる保険も、主婦だと入れないんで。


とにかく修理が戻ってくるのはいつなのか…
それまでは更に多くの時間と労力とストレスを重ねると思います。

それか、もう一度紙に戻ろうかなあとも。
彩色だけペンタブでやるとか
曲線ツールで描くとか


辛いなあ…本当。














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