あれはまだ大学の寮にいる頃。
部屋には、映りの悪い超中古の14型TVが1台。当然、室内アンテナ。
「三菱ダイヤモンドサッカー」はテレビ大阪でしかやってない。
でも、テレビ大阪は一番映りが悪いのでした。
今のようなネットや配信サービスがあるわけでなく、土曜日夕方に
ほとんど砂嵐の映像でサッカー見てました。
サッカーワールドカップにはまだ日本は一度も出場した事がなくて、見れるのは
芝生なんかほとんど無いグラウンドの実業団サッカー。
そんな中で初めて見た海外サッカー
アルゼンチンのマラドーナ選手は
奇跡というか
「は?」
でした。
サッカーはそんなに点がバコバコ取れるスポーツでないです。
だってゴール前にキーパー、
さらにその前にディフェンダー
だいたいはパスつないだり、サイドから上がったり…
それが
何これ真ん中を一人で猛烈にドリブル
ありえない。
あれよあれよと言う間に
独擅場。
誰が止められるのか
だいたいなんで止められないのか
サッカーてなんて、自由なんだと
思ったです。
まあ神の手は置いといて。
それからマラドーナ、薬物でゴタゴタあって
日本ならそういうスキャンダルは命取りなんだけど
ワールドカップの度に
わざわざ観客席にいる姿がアップになって、
「観客席にマラドーナが来てますね」とアナウンサーがウォッチングするのが恒例だったりして。
あれからアルゼンチンもなかなか勝てんわな。
いっぱい思い出をありがとうございました。
合掌。