美容院でキレイにしてもらい
ご機嫌なあたい

駅へ戻るバスを待つ
ベンチは無いが
5分程度なので踏ん張ってた
すると背後から覗くように
『杖ついてるけど、足悪いの❔』と
ん?誰?
続けざまに『腰が悪いの❔』
一体、何?
振り返ると
ニヤニヤした黒マスクのおばさん
マスクしていてもわかるほどニヤニヤ
危険な香りが漂うので無視するが
あまりにもしつこく聞くので
『右半身麻痺です
』と答える

と、同時に
あたいのショルダーバッグの紐を
後ろから引っ張る引っ張る
『触らないで
』と、大喝

すると
『ごめんね』と言いながら
足早に立ち去った
相変わらずニヤニヤしながら

家族に対し
怒鳴ったりすることは、たまにあるけど
他人には・・・
ありえない
が、身の安全を考えると致し方なかった
障害をお持ちの方ならわかっていただけるかと思いますが
突然、身体に触れられることはとても危険な行為であって
特に背後からなんて許されない

気分は急降下

バスのヘッドライトが見えた瞬間
張りつめていた緊張の糸が切れた

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