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写真用のプリンタのランニングコスト

2021年10月04日 | 機材について
写真用のプリンタの口コミを見ていて、インクコストが高いという意見が散見されます。ちょっとプリンタについて考えてみました。

エプソンの最新プリンタEW-M973A3T はカタログ上のLサイズプリントのランコスが7.6円です。
同じくエプソンのA3+プリンタ 50Vはカタログ上のLサイズプリントのランコスが14円です。

一方ネットでプリントを頼む場合の価格は例えば「フジプリ」というサービスだとLサイズは10円です。
https://fujipri.net/price.html

つまり50Vでは価格的にはLサイズは絶対に割に合わないことになります。EW-M973A3T だとプリント単価は2.4円安いのですが、プリンタの価格が93500円もしますから、3年間使うとしても毎月1000枚はプリントしないと元がとれません。

なぜこんなにプリンタ価格が高いかというと、もともとプリンタは消耗品ビジネスで、製品の立ち上げるための開発費の回収をプリンタ本体ではなく、インクでおこなっていました。良く使う人に多く負担してもらうというビジネスモデルです。ただプリンタを作らずインクだけ作るサードのインクメーカーはこのような開発費がありませんから当然安くできます。それに対抗するため開発費をインクではなくプリンタの価格に転嫁したモデルも作られました。インクコストも極力さけるためボトルで供給するようになっています。

実はプリンタのビジネスモデルとしてはもう一つあってこれが定額制です。毎月一定額を払うと、一定枚数までは印刷がおこなえ、インクはなくならないように自動的に送られてくるというようなシステムです。日本ではオフィス用のプリンタのみですが、HPがホーム用プリンタでも北米やヨーロッパでも展開しています。
OGPイメージ

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インクではなくプリントする権利を買うようなイメージで価格も安くて良いのですが日本では流通コストの問題でしょうか?まだ実施されないようです。

閑話休題、いずれにしてもLサイズのプリントではコストとしては割に合わないことは確かです。これがA4サイズだとどうなるかですが、残念なことにA4サイズのいランコスは各メーカーから公表されていません。今使っているキヤノンのプリンタpro-1000を買う時の試算ですが、用紙が50円、インク代が100円弱、フジプリのようなネットサービスのA4が約200円、プリンタ価格が15万円(!!)なので3000枚プリントすれば元はとれそうです。今毎月50枚ほどA4サイズをプリントしているので、5年で回収できる計算です。
これはネットでのプリントサービスはLサイズ、2Lサイズが中心でA4サイズは割高に設定されているからですが、それでも月10枚ほどしかプリントしないと3万円ほどのプリンタでないと元がとれないことになります。
ただA4サイズの写真を、継続的に毎月プリントするのであれば、プリンタを購入するのはコスト面からみてもメリットあります。どのサイズの写真プリントが何枚必要かを考えてプリンタを選ぶのがポイントだと思います。




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