西村一朗の地域居住談義

住居・住環境の工夫や課題そして興味あることの談義

地球環境史46億年を1年に見立てると・・・。

2007-03-29 | 生活・空間・芸術と俳句・川柳・短歌・詩
今日、野崎光洋先生らとの議論で、地球環境史46億年と言われている期間を1年365日に見立てると、その1秒は実際の何年に当るだろうか、ということが話題となった。先ず1年を秒で言うと、365×24×60×60=31,536,000秒となる。46億年を、この秒数で割ると、約145.865年となる。つまり地球環境史を1年に見立てると、その1年の1秒は実際の約146年に当るのだ。人間の一生を仮に100年とすると、「1年の0.685秒」に過ぎない。それは「瞬間」である。我々に連なる「新人」が生まれたのを10万年前とすると、「1年カレンダー」では12月31日の「紅白歌合戦」も終わった23時48分ころ、「行く年来る年」がテレビで始まったころである。又、広大な宇宙の中で私の占める空間量は「点」に過ぎない。時間・空間で言うと正に「瞬点」であるのだ。しかし、そういう微々たる存在が46億年の地球環境の歴史を考え、広大な宇宙の果てまで考えていることは驚異ではないか。
そこで、前に言ったような私の短歌が生まれる。

・瞬点の吾が宇宙を想う時心頭(こころあたま)の広々とする

しかし、同時に下世話な世の中では、徐々に「終点」に向かう感覚もある。で、

・「終点」へ吾が人生想う時悟りきれずにじたばたとする

というのも生まれた。この二つをセットとしておきたい。 市路

代替セラピー論勉強会ー進化と病気ー

2007-03-29 | 色々な仮説や疑問
今日の代替セラピー論の勉強会で野崎光洋先生(阪大理卒、京大医学部から滋賀医大、副学長歴任、現・平安女学院大学人間社会学部長)が、人間の進化の「逆説」というか、環境に適応するため進化させてきた人間の資質が状況が変わると病気の基本原因になるとの講義のさわりを披露された。我々は切り傷で血が出ても、血が自然に固まることを知っている。それが外界が安全になり、外傷も少なくなり、たまたま血管内で固まると、即ち血栓となる。飢餓に対して体内で糖を蓄える機構を長年かけて体内に作ってきたが、それが今や飽食の時代になったため糖尿病の原因になっている。貴重な塩を蓄える機構は、今や高血圧の原因になっている、という具合なのだ。他にも一二の例があったが、「目からうろこ」だった。「進化の逆説」とでも言えよう。