
昨日、西山夘三記念住まい・まちづくり文庫の総会、春のフォーラムに行った。前ブログ記事も参照。
そこで、色々な西山研ゆかりのメンバーにあれこれ会って歓談出来たのは良かった。一番の年配先輩(先生)は、三村浩史京大名誉教授で喜寿(77歳)過ぎかな。
三村さんのフォーラムでの発言が良かった。まだまだ瑞々しい感覚をお持ちだな、と感心した。一つだけ紹介したい。それを励みに地域居住学は前進可能と思った。
三村さんは最近、京都で伝統町家の保存運動に取り組んでおられるが、相続の段階で子孫が例えば遠隔地で住んでいて、相続税対策もあって売り払わざるをえない場合もしばしばで、その場合、元の町家が保存されずに取り壊し、マンションに、という場合もあるようだ。
まあ、住宅は、住んでいる最後の一人(多くは所有者)が亡くなると、そのままで保存されるのは稀で、幸運なことらしい。
三村さんは、取り壊されるのは残念なこと、中古住宅として立派に住めることを「宣伝」しなければ、と言う。(そういうものに積極的に反応するのは西欧人のようだ。西欧では歴史的住宅は価値あるものと認められている。日本では、畳と女房は新しいほど良い、という言葉があるように「新築崇拝」である。)中古には前の住人の匂いが残っていて「嫌だ」と思うのだろうか。
三村さんが、土地清めで地鎮祭がある、と言われるものだから私は、つい「じゃあ家鎮祭(かちいさい)を普及したら・・・」と茶々を入れてしまう。「かちん」ときた人もあったろう。
元の住宅が駄目なら、色々他の利用方法があるだろうな。あつまり施設、福祉施設、ポケットパーク、「クライン・ガルテン」、ミニ商店などなど。これを計画・制御するのが「地域居住学」のメインテーマの一つかな。まあ建築計画と都市計画の中間領域だな、と思った。
しっかり築いていきたいなあ。皆さん、どうですか。
個人的に三村さんの健康が心配と思った。杖をつき、すこし失礼だが「ヨボヨボ」の感じ、何時までも脳の働き落ちに対しては「ノー」と答えて下さいね。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます