西村一朗の地域居住談義

住居・住環境の工夫や課題そして興味あることの談義

21世紀はSpeedyよりSlowだよね

2012-05-01 | 時論、雑感
今年はレイチェル・カーソンが『沈黙の春(Silent Spring)』を著わしてから50年記念年である。

その本の最後(の結論部)にカーソンは次のように書きだしている。(青樹簗一訳、新潮文庫版による)

十七べつの道
私たちは、今や分れ道にいる。・・・長いあいだ旅をしてきた道は、すばらしい高速道路で、すごいスピードに酔うこともできるが、私たちはだまされているのだ。その行きつく先は、禍であり破滅だ。もう一つの道は、あまり≪人も行かない≫が、この分れ道
を行くときこそ、私たちの住んでいるこの地球の安全を守れる、最後の、唯一のチャンスがあるといえよう。

高速道路ともう一つの道は、対比的に言っているので、「もう一つの道」とは、低速道路に違いない。

最近、日本で実際の高速道路で、バスが道路際の遮音板に激突して多数の死者を出している。「高速道路は”危険な”もの」なのだ。

20世紀までの科学技術目標では、より速く、より高く、より大きく(より小さくもあるが)、より強く等であったが、21世紀では逆にslow、low、smallとなるだろう。

Slow and Steady wins the Race!ですよね。


「スピーディーは、見事ノン・スピーディになったよね、放射能汚染予測では・・・」

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