西村一朗の地域居住談義

住居・住環境の工夫や課題そして興味あることの談義

原発こそ地球温暖化に「貢献」している!

2011-04-02 | 時論、雑感
広瀬 隆著『二酸化炭素温暖化説の崩壊』(集英社新書)をざっと読んだ。

原発は熱効率の悪い発電システムで1/3しか熱エネルギーが電気エネルギーにならず2/3は海に捨てているのだ。(150頁、151頁)

「2010年7月現在、商業用原子炉54基の合計4911.2万キロワットの「電気出力」を持っている。その2倍の約1億キロワットの膨大な熱で海を加熱しているのが原発ということになる。この熱量を言いかえると、日本全体では毎日、広島に投下された原爆100個に相当する巨大な熱量で海を加熱しているのである。・・・これで海の生態系がこわれないはずがない。誰にでもわかることだ。」(151頁、152頁)

この他に使い終わった燃料の「崩壊熱」からも膨大な熱が出ていることは、毎日のテレビ放映で、ばれてしまった。これで、原発が地球環境に優しい発電方法と言えるのだろうか。

断じて言えないと思う。今後の議論の上では、勿論、放射性物質の放出の危険性とともに、放出熱の膨大さもチェックすべきであろう。

広瀬さんによると、詳論引用は避けるが、二酸化炭素が地球温暖化に殆ど「貢献」していない、となると石油、石炭、天然ガスによって効率的な発電が十分出来るし、東電だってその設備を持っていると言う。そうなら「停電」などしなくともいいはずだ。停電しているのは「停電しないためには、何が何でも原発要りますね」と「脅迫」を言っているのか。ここに至って・・・。

この本を読んで、電気料金はもっと安くていいはず、ということと「オール電化は効率の悪いエネルギー利用」(例えば、暖房は、ガスの方が効率的、何故なら、ガスを使って電気エネルギーに変え、それを又熱エネルギーに変えている場合を考えればよい。)ということが少し分かった。

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