西村一朗の地域居住談義

住居・住環境の工夫や課題そして興味あることの談義

東日本大震災という呼称

2011-04-02 | 時論、雑感
今度の地震名は、「東北地方太平洋沖地震」というものだ。
1995年1月17日に阪神地方に起こった地震は、「兵庫県南部地震」であり、その後起こった震災は、阪神・淡路大震災と呼ばれることになった。

さて、今回の「震災名」は、東北・関東大震災と東日本大震災が並行して3週間走っていたが、昨日、政府は東日本大震災と呼称を決めた。私は東北・関東大震災を使っていたが、一寸考えて東日本大震災で良いと思う。

阪神・淡路大震災は、建物、構築物の倒壊や壊れと特に木造住宅での大火事が死者・犠牲者を増やした。範囲も阪神・淡路地域であった。大阪や京都でも影響があったが、それらからすぐに支援がありえた。

今回の東日本大震災は、正に東日本全域に影響を及ぼしたもので、被害の中心は東北の太平洋側三県であるが、北には青森や北海道太平洋側にも被害が出たし、日本海側の秋田県、山形県にも影響が出た。関東・甲信越にも被害、影響が出た。静岡の富士山の近くでも「関連地震」と思われる地震が起こっている。文字通り「東日本」、まあ電気で言うと東電、東北電、北電の50サイクル地域が被災したのである。

更に被害の特徴を、阪神・淡路大震災と比較すると、より大規模、複雑ということが分かる。
大地が揺れる大地震そのもので建物、構築物が倒壊し壊れた面は似ているが、過去にみられない大津波で、なぎ倒され、流された面、原発が事故を起こして放射性物質が漏れ出た面などは新しい大災害である。正に大震災なのだ。

次にこれ以上ということになると、「東京直下型震災」、「西日本大震災」であろう。予防できるところは、最大限したほうが良い。東京の人口分散は、本気で取り組む必要がある。

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1 コメント

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拝読しました (松森重博)
2011-04-07 02:41:36
はじめまして、あるいはメールではお久しぶりです。奈良女子大学現代GPで先生のことを教えていただき、ときどき先生のブログを拝見していました。奈良市中心市街地活性化研究会のメンバーです。
東日本大震災以降、久しぶりに貴ブログ拝見しました。とてもよくわかりました。
近日当方のブログ「鹿鳴人のブログ」で紹介させていただきますのでよろしくお願いします。
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