西村一朗の地域居住談義

住居・住環境の工夫や課題そして興味あることの談義

民主党・江端貴子さんに注目

2009-09-01 | 時論、雑感
今日は、民主党から立候補し、東京10区で自民党の小池百合子元・防衛大臣を破った江端貴子さん(49歳)に注目してみる。

2年半ほど前に候補者に擁立されている。東大の広報室の特任准教授だった。元々、一人っ子、横浜国立大学教育学部卒(量子化学専攻)、富士通入社、MITビジネススクール留学、帰国後マッキンゼー、アムジェン(薬品はんばい会社、アメリカ)役員歴任後、一転、専業主婦(子育て)へ、その後多様なキャリアをかわれて東大特任准教授になった。教育学、経営学が専攻、理科系的頭もある。

アムジェン社を辞めるとき外人の社長が『全然気にしないでいい。僕も人生で優先順位をつけると、一番は自分の健康、二番目が家族で、仕事は三番目くらいだ。だから君の選択をそんなに恥じる必要も、謝る必要もない。また仕事をしたくなったらいつでもうちに戻って来なさい』と言ってくれた、と江端さんは語っている。

さすがアメリカ優良企業の社長だな。私も、人生運営から言うと、第一が、健康、第二が、家族そして第三が「社会的活動」だろうな、と思う。

で、江端さんのテレビでのインタビューを聞いた。
質問「(民主党の選挙責任者)小沢さんから言われた選挙活動のやり方はどういうのでしたか。」
答え「二つありました。一つは、毎日50回辻立ちして政策、人物をアピールをすること。第二に、マニフェストを持って選挙まで3万軒の戸別訪問すること。」

へー、こういうことをやっていけば地域で当初無名な候補者もその地域で「知名度」はじわじわと上がるだろうなと思う。事実、全国区の知名度のある小池さんを見事破った。

でも、戸別訪問、これって現在の日本で「禁止」、いいのかな、とふと思った。しかし、政策を訴え、説明し、質問に答える戸別訪問ならいいのかな、と思う。

私が1983年、イギリスで「フォークランド紛争」のあと、あのサッチャーが「馬鹿勝ち(英語では「Land-slide Victory(地すべり的勝利)」と言う)した時、ロンドンにいたのだが、保守、労働、自由党が「マニフェスト」携えて戸別訪問していた。金品を伴わない政策本位の戸別訪問は民主主義の成熟度を示すものと思う。

まあ、多様なキャリアを背景に政治家一年生の江端さんが、今後どのように「進化」するのか秘かに見守っていきたい。

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