西村一朗の地域居住談義

住居・住環境の工夫や課題そして興味あることの談義

伊藤 博著『萬葉集 釈注1』を買う

2006-01-05 | 生活描写と読書・観劇等の文化
昨日、本屋で伊藤 博著『萬葉集 釈注1』の文庫本(集英社)を買った。万葉集というと、ちっと知り合いの中西 進さんも全訳注の本(講談社文庫、全五冊)を出しておられる。それも買った。岩波文庫に、注を付した全編二冊(佐々木信綱編)があり、これも買った。昔、誰かがロビンソン・クルーソーのように孤島で生活せざるをえなくなったら何の本を持っていくか、という話をしていて、その中に、この万葉集も含まれていた。確かに、日本最古の歌集なので、誰もが読みこなしたいと一度は思うのではなかろうか。昔、学生時代に読んだのだが、日本の最古の住宅問題だとして、万葉集の山上憶良の「貧窮問答歌」が西山先生の著書にも引用されていた。それらも含め、全体を味わいたいと私も思っている。この伊藤 博さんの本の特徴を、伊藤さんが亡くなったので、息子さんの伊藤 益さん(筑波大学教授)が解説していて良く分る。伊藤 博さんの捉え方は、構造・システムとしての萬葉集、物語としての萬葉集ということで、読まれた小説家の田辺聖子さんが「小説を読んでいるよう・・」と激賞されたらしい。「釈注」という言い方に捉え方が表れている。最初を一寸読んだが引き込まれそうで、どうしようか迷っている。でも今年読みきりたい本(シリーズ)の一つとなった。

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