西村一朗の地域居住談義

住居・住環境の工夫や課題そして興味あることの談義

追悼 笹田剛史君

2005-10-01 | 諸先生・諸先輩・同輩・諸後輩の思い出
京大・建築の同期生の笹田剛史君が昨日の朝亡くなったと友人からメールで知らされた。それまでの闘病の様子も逐一知らされていて、覚悟はしていたが、さみしい気がしている。笹田君は、享年64歳とのことだが、確か高校までの学年は一つ上と思う。広島大学附属高校の出身だった。学生時代の印象は、良く出来る人で、おしゃれ、ただ一寸、皮肉屋というか「斜」に構えているところもあった。研究室は大阪万博の美術館を設計した建築家の川崎 清先生の研究室だった。大学院を修了して助手を経て大阪大学工学部に転じ、阪大教授を長く勤め、コンピューターによる設計手法の開発や大規模な都市復元像の作成などで活躍した。彼が指導してつくった平城京、平城宮のバーチャル復元像をみて感心したことがある。まるで当時の平城京を歩いて見て回るような体験が出来るのだ。昨年、阪大を定年で辞めて台湾の大学で研究し教えると言っていたが、それも出来なくなった。あの世でも、早速あの世の見取り図をコンピューターに反映させているかもしれない。出来たら教えてくれればよいのに・・。長い付き合いを感謝し、ご冥福を祈りたい。

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