西村一朗の地域居住談義

住居・住環境の工夫や課題そして興味あることの談義

大地震での超高層建築の挙動

2011-04-19 | 住まい・建築と庭
今度のマグニチュード9の大地震で震度5弱だった東京の超高層ビルの挙動はどうだったのか、気になっていた。

今日の夕刊(「朝日」1面)で若干なことが分かった。「東京・新宿の超高層ビル(新宿センタービル、54階建て、223㍍、1979年建築)が「長周期地震動」を受け、国の耐震基準のの約13倍の約13分にわたって揺らされ続けたことが大手ゼネコン(大成建設)の調査で分かった。最上階では1㍍を超える横揺れが続いた」と言う。・・・

「観測によると、地震発生から徐々に揺れ始め、約2分後には長周期地震動が到達し、建物が横に大きくしなり始めた。約6分後にピークとなり、最上階は3秒間に108㌢、高さ約100㍍の28階は3秒間に52㌢動く横揺れがしばらく続いた。…ビルは制震装置で揺れを2割吸収し、建物の被害は出なかった。装置がなければ、最上階はピークには3秒間で140㌢の横揺れになるという。」・・・

「日本建築学会によると、60㍍以上の超高層ビルは全国に約1100棟ある。うち数十~100棟は揺れが続くと天井や壁が崩れたり、ビルが傾いたりする危険があり、補強が必要と指摘している」・・・

仮に崩れない、倒れないとしても1㍍を超す揺れが10分以上続くと立っていれなくなり天井や建具が落ちたり倒れたりして大けが以上になる恐れもある。首都圏直下型大地震が心配だ。

これからは、超高層を建てないことが肝要だ。まあ、これも「脱超高層」かな、と思う。

(別に「超高層住宅は何故おかしいのか」を雑誌に公表し、ブログに書いたこともある。
:http://blog.goo.ne.jp/in0626/e/58eff9c143f6a537d183ec2bb56e6c1c )

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