西村一朗の地域居住談義

住居・住環境の工夫や課題そして興味あることの談義

原発事故ー「東大話法」と『論語』-

2012-06-17 | 言語・字・言語遊戯
『文藝春秋』7月号を少し読んだ。東大教授の安富 歩さんの「原発事故を「論語」で読み解く」(204-212頁)が面白かった。
安富さんは別に明石書店から『原発事故と「東大話法」』なる本を書いているようだ。

では、「東大話法」とは何か、と問い、次の八つの規則をあげている。

規則1:自分の信念ではなく、自分の立場に合わせた思考を採用する。
規則2:自分の立場の都合のよいように相手の話を解釈する。
規則3:都合の悪いことは無視し、都合のよいことだけ返事をする。
規則4:都合のよいことがない場合には、関係のない話をしてお茶を濁す。
規則5:どんなにいい加減でつじつまの合わないことでも自信満々で話す。
規則6:自分の問題を隠すために、同種の問題を持つ人を、力いっぱい批判する。
規則7:その場で自分が立派な人だと思われることを言う。
規則8:自分を傍観者と見なし、発言者を分類してレッテルを貼り、実体化して属性を勝手に設定し、解説する。

うーん、なるほど東大出身者が多い「原子力ムラ」の行動の特徴をよく捉まえているようだ。だが、「真面目東大」が「駄目東大」をこういう風に批判しなければならないなんて・・・、で、対するに『論語』の革命性にも触れているが、又の機会に・・・。

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1 コメント

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Unknown (Shimiz)
2012-06-18 17:44:49
ご無沙汰をしております。ブログは毎日のように楽しく拝読させて頂いております。
「東大話法」、まるでまったく文化の違う人間の考え方のように思いました。
こういった方々が国の大事なことを扱っているなんて・・・。
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