成功例、失敗例そして普通例

「まちづくり」などで、よく「成功例」が語られる。「先進例」として外国例（特に欧米例）も語られる。「かくかくしかじか、でうまくいった」これらは、他でも応用すれば、そこでもうまくいくのではないか、という訳だ。

また、「失敗例」というか途中で挫折した例なども時に語られる。そこから、どう立て直していくか、という課題の分析もされることもある。

で、その他の多数は、いわば「普通例」で、どこにでもある例だ。これをどう把握し、どう料理するのか、だ。何もしないといつまでも「普通例」である。

数日前に「京大サロン」で見つけた梅原　猛さんの色紙「真理は手近に隠れている」にあるように、身近な「まち」「地域」で見つける「まちづくり」の普遍性、という旗なら誰でも掲げられる。実際に見つけられるかどうかは、本人次第だが・・・。（地域づくりの先達・宮本憲一さんがお好きな言葉、ニーチェの「足元を掘れ、そこに泉が湧く」もこのことに関係がある）