西村一朗の地域居住談義

住居・住環境の工夫や課題そして興味あることの談義

「くち」ではなく「サイ」・・・白川 静解釈

2013-07-02 | 言語・字・言語遊戯
「口」について、例えば「告」という漢字を見て、「牛の耳に口寄せて思いを述べる」みたいなわけの分からない解釈があったが、白川 静さん(故人、立命館大学教授歴任)は、次のように解釈した。

「甲骨文字、金文資料を吟味することにより、口(くち)と解釈するものではなく、「神に捧げる祝詞を収める箱」と解釈することにより、口部を有する漢字の統一的な字義解釈を行うことができるとし、甲骨文におけるサイ(サイ)を提唱した。これは、古代中国が宗教的社会であったことと漢字の成り立ちが密接に関係していることを明らかにしたものである。」(ウィキ)

で「告」は「サイ」の上に「あるものを突き立てて」お告げを受ける、ということのようだ。一応「なーるほど」かな。

「サイ」は「祭」に通じるのかな、とも思う。ユニークな解釈だ。これによって「口」を含む多くの漢字の意味が明らかにされた、と思う。

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