武士道シックスティーン誉田 哲也文藝春秋このアイテムの詳細を見る |
以前「剣道日本」に紹介されていたので、読んでみました。
ところどころスポーツものだけに漫画的展開ではあったりするのですが、なかなか良かったですよ!なんか高校のころにタイムスリップしたような、あの頃にしか感じられない空気を味わえました。もうやり直せないけど、もう一度こんな青春を味わいたいな的なアレですね。
他のスポーツものはたくさんありますが、女子高生の剣道もの。。てなかなか無いパターンだと思います。
中学校から剣道を始めたセンスのあるおっとり型の西荻と、剣道づけで勝ち負けにこだわった勝ち気の磯山の2人の女子高生の関係を軸にして書かれた青春ものなんですが、二人のキャラクターは水と油という感じで、また物語の章もそれぞれの目線を交互に描かれています
どちらかというと西荻よりも磯山の方に感情移入して読んでました。多分...作者の方も読み手目線では西荻だけど、磯山の方がキャラが生きているなと感じながら筆を走らせていたのではと思いました。
こちらの作者さんは剣道は子供のころにちょっと体験した位らしいですが、突き詰めて取材してされています(そういいつつも基本打ち、切り返しより先に正面打ちから始めるか?みたいな粗を探してしまったりはするのですが)、お子さんが剣道をはじめられた事も一つのきっかけみたいですね。話の中にも外山選手のインタビュー記事からの引用があったりして、知ってる人ならニヤリとできるかもしれません。
また大人達の台詞を通じて、剣道畑ではない作者ならではの勝負観が伝ってきました。そこがまた良かったですね
経験者はもちろんですが、そうでない人も逆に新鮮味を感じる作品になっていると思います。こういう作品を映画化してくれたら、また剣道人口も増えると思うんですが。
過去に六三四の剣が連載された事で一時期剣道人口が増えたようですが、こちらの方が今の時代には感化できる要素があるかもしれません。バンブーブレードとか剣道漫画は最近でてましたが、映像化されたあかつきには漫画では表現できないリアリティを表現して欲しいなと思います。
で、この前書店でみたら武士道セブンティーンという続編も出てました!またこちらも近いうちに読んでみようかと
あとしおりの紐が紅と白の2本着いていて、試合に使用する襷をイメージさせるというにくい演出をしたデザインとなっていますこれが韓国で出版されると青と白になったりするのでしょうか。
追記
「武士道シックスティーン」今度映画化されるらしいですね。これが良いブームに繋がればよいのですが。。さて配役をみると、強い剣道部の女子でこんなに可愛いのいるわけな(以下略)
野球などと違って、作り手のディテールの甘さが顕著に反映しやすいスポーツだと思うので、エキストラは経験者を固めて大事に作って欲しい。いずれにしても竜巻が起こったりとか、陳腐なCGとか入れるのだけは止めて欲しいものです
クリックすると道場破りしたくなるらしい
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