古代の世界地図について調べていたら、その時代の人々の世界感が想像できてワクワクします。昨日の続きです。
紀元前6世紀、古代ギリシアの哲学者アナクシマンドロスは、ギリシア世界の全地域を地図に描くことを初めて成し遂げました。その世界地図を修正・拡大した地図を作成したのが、ギリシアで最初の歴史家とも言われたヘカタイオスです。
ヘカタイオスは、地中海世界各地を広く旅した後、ミレトスで歴史と神話に関する著作活動に専念しました。『地球を回る旅』という作品は、地中海沿岸を中心にスキタイの北方に至る広大な地域について詳細に記述し、このなかで世界地図が作成されたようです。現在では374もの断片が発見され研究されています。
この地図によれば、世界の東端はインドで、インダス河の存在も描かれています。しかし、周囲を海が囲っている点など世界を平面で捉えている点などは、古代バビロニアの世界図と同じでした。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます