子供の頃、地図を見ながら地図記号を覚えたものです。世界の地図記号を調べてみると統一された基準はなく、各国それぞれ違っているようです。古代の世界地図について、三つ目のお話です。
紀元前5世紀、ギリシアの歴史家ヘロドトス(紀元前485年頃-前420年頃)は、小アジア、エジプト、フェニキア、バビロン、黒海北岸などを歴訪し、ペルシア戦争を主題にして自らの大旅行の見聞を交えた『歴史』を著しました。これは世界最古の体系的な歴史著述にあたり,「歴史記述の祖」と呼ばれています。その世界像は、カスピ海が内海であることなどが正確に書かれている一方で、ヨーロッパに関しては不正確な部分もあったようです。
この時代になると、地図に空想を入れることは少なくなり、世界を取り囲む円海の存在はなくなっています。世界感が広がってきます。
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