こんにちは
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お店にもご来店ありがとうございます
IPPOは毎週、水曜日~日曜日の10時~17時で営業中です
先日観に行った、県美術館の大竹伸朗展、本当にすごエネルギーを感じました。
会場で、ふと感じた「いつもの展覧会と違う」感じについて書いてみたいと思います。
自分でそれを感じたい、先入観なしで観たい、という方は観に行ってから読んでください
人の感想など聞きたくない!という方は読まないでください

まず、会場の雰囲気が何となくいつもの美術館や、これまでの展覧会とちょっと違う空気間でした
そして、「順路→」がない。
それから「作品タイトル」がない。
タイトルは本当はそれぞれにあるのだけど、会場では、数字のみになっています。
「順路→」というものが貼られていないことで、「次どっち?」と
瞬間的に思ってしまって、ふと気づく
順路に従うことが日常化していることに。
とべ動物園に行ったら、園の順路とは逆にまわります。
そうすると、たくさんあるいてから直営売店(うさぎのとこ)に着くことになるので、
そこでアイスを食べて締めくくる、という私の楽しみがあるから。
でもそれは、何度も行くうちに出来ていくオリジナルルートで、
最初はやっぱり「順路」に従ってしまう。
大竹伸朗展で、順路なんてなくてもいいことに気付きました。
美術は比較的、私にとってはとても自由な世界だと思っています。
なのに、いつのまにか「順路」に囚われていたなんて
「順路がないから分かりにくい」
という人がいたら、順路がなくても自分で歩けることに気付いてほしいな、と思います。
タイトルは、私は自分の作品を展示するときはタイトルが欲しいのですが、
必ずしもないといけないものではないのです。
作り手と見る側は、同じ作品に対峙していても、感じるものは当然違うわけで、
作品に「想い」をがっつり入れる人もいれば、「特に何も入れていない」人もいます。
作品から、それぞれに、感じることが多分大切なのかなぁ。
感じるものは「自由」で、いいと思います。
一つ一つの作品もとてもいいのですが、これが一堂に集まる、
というか集結する、というか、作品の数の膨大さに圧倒されます。
<モンシェリー:自画像としてのスクラップ小屋>(会場では数字が書いてます)という
一番大きな作品があるのですが、私はこれが一番印象的で、
雑誌やTVで作品は拝見していたのですが、生で見るのは初めて。
本当に「スクラップ小屋」で、廃材を使った作品なのですが、作品そのものが生きているような感じ。
廃材なので、ひとつひとつの物は死んでいるのに、集まって、そこで呼吸をしているような感じ。
誰もいないのに、誰かの気配を感じるような…。
音を使った作品も多く、会場でもたえず何かがそこで生きているような感覚を覚えます。
スクラップ小屋も、古さを醸し出していながら、ずっと未来の、人類もいなくなった
地球に、もしかしたら、このスクラップ小屋がポツンと記憶として残っているような、
昔なのか、近未来なのか、不思議な感覚にとらわれました。
生で見ることの大切さ、生の迫力、すごいです。
サイトで美術作品を見る、ことも多いと思いますが、やっぱり生です
昨年東京で行われた展覧会が16年ぶりの大回顧展ということらしいので、
それが巡回している、ということなのかな、
これだけの作品が一度に見られる機会はそうそうないと思います。
ひとつひとつの作品もすごい、それがたくさんあって、さらにすごい
現代美術はよく分からない、という方も観てほしいです。
分からなくていいと思います。
こういうエネルギーを作品として出す、出し続ける人がいる、ということを知ってほしいです。
そしてそれは、一人ではなくたくさんいることを。
昨年の東京での大回顧展で、大竹さんは
「世界は破壊が続いているが、モノをつくりだすパワーを感じてもらえれば」
と、語っていたようです。
私も、作ること、描くことが好きだし、それは呼吸をするのと同じで、
いい作品とか、売れる売れないとかではなくて、とにかくその世界がないと生きていけない感じ。
「つくる」ことは本当に大変で、時間がかかるし、楽しいこともあればつらいこともあります。
「壊す」ことは一瞬です。
長い歴史と共につくられた町や人の生活が、たった一つのミサイルや爆弾で
破壊され、もうもとには戻らない。
ひとりひとりが、自分たちの生活を大切にして、助け合っていければいいのに。
「我が国」とか、よく言うけど、たまたまそこに生まれただけであって、
「我が国」なんか本当はないと思います。私は。
右も、左も、東も西も、本当はない、のではないか。
だって地球は丸いんだから。
「破壊ではなく創造を」
と、美術手帳のサイトの大竹さんのとこに書いてました。
まさにそれ
先日、夫と砥部焼観光センターで、絵付けをしてきました。
平日で、お客様は3組ほど。
近くのテーブルで絵付け体験をされていた女性2人。
次々に絵付けのお皿を追加。
店員さんと楽しそうな会話を交わしながら、作品を作っていました。
焼き上がりは、まだ先のお楽しみ
作品作り、はとっても身近
ご飯を作ったり、お庭を作ったり、人との関係を作ったり、
たまにはストレスでお皿を投げて割りたくもなるかもしれませんが、
作る、ことでストレスを解消できることもある
ぜひ、砥部で絵付け体験を…
砥部の宣伝がしたかったわけではないのですが
大竹伸朗展、ぜひ。
7月2日まで、県美術館です。
美術館の前の広場でお昼をとるのもいいですよ
キッチンカーも数台。
でも、おススメは、IPPOのパン

展覧会を観て、芝生のところでパンを食べて、のんびり
ということで、
芝生のところで食べる用のパンを焼いて、
今日もみなさまのご来店お待ちしております

