< 歓喜院聖天堂 本殿 >
源平合併で名を馳せた斎藤別当実盛公が、治承三年(1179年)古社を修造守本尊の大聖歓喜天を祀って聖天宮と称し長井庄の総鎮守としたのに始まり、幾多の変遷を経て宝暦十年(1760年)林兵庫正清・正信の手により、二十五年の歳月をかけ原堂が完成した。本殿は奥殿、中殿、拝殿よりなる廟形式の権現造りで桃山建築美を伝える江戸中期の貴重な文化財である。平成十五年~二十二年に建立後初の大改修が行われ、鮮やかな極彩色で彩られた建造当時の姿が復活した。
全国版の新聞でも唐招提寺の陰に隠れてはいましたが、国宝認定として発表された妻沼聖天山。埼玉県に建築物の国宝認定されるものがあったとは、と大変うれしいニュースでした。といっても、正直北部にこのような場所があったというのを全く知らなかったもので、どんな場所なのかちょっと気になったので行ってみました。
いや、ミーハーというわけでは無いのですが・・・。
妻沼聖天山
埼玉県熊谷市妻沼1511
埼玉県熊谷市妻沼1511
埼玉日光・・・東照宮のような場所ということでしょうかね
刻まれた鼓動・・・試される大地のようなことでしょうかね(いや、違う
標識で案内をしているのが縁結びイメージキャラクター「えんむちゃん」
正直微妙と思っていましたが、見ていると意外と可愛い気がしてきます・・・
この「えんむちゃん」、ちゃんとイメージキャラになっているようで
あちこち廻っていると良く出会いました
「えんむちゃん」は、その名の通り、縁結びのキャラクター
そして、この妻沼は「縁結びのまち」・・・ええっと、期待してよいのでしょうか?
こちらが妻沼聖天山入口、その先に大きな建物が見えます
お、大きい・・・こちらが貴惣門
側面の破風を三つ重ねた珍しい形式・・・なのですが、撮り忘れてしまいました
上部には、「皆與願満足」の額
それにしても凄い飾り
そこかしこに、このような彫刻が見られます
聖天宮を開創した斎藤別当実盛公の像
四国八十八ヶ所遍路の札所の碑
こちらが寺社内のあちこちにあるので、巡ってみるのもいいですね
境内全体は、かなり広いようです
中門を過ぎると、いよいよ本殿・・・ですか?
唇が後付のような感じがしますね
この狛犬の特徴は、台座までを活かした造りになっています
仁王門の仁王さまは、修繕中
もう一体が頑張っています
ようやく本殿前に到着
手書きの国宝指定の案内がありました
本殿は・・・あれ? 見えない
狛犬のプリプリ感が良い感じです
こちらが本殿
普通に見えますね
近付いてみると・・・なんですか、この彫刻は・・・
隠れた場所にも
おぉ? 良く見ると猿が隠れています
近くの水行堂でも
こんな飾りが盛りだくさんですから
拝殿だけでも驚きでしたが
有料の奥殿は・・・なんと!!
布袋様と恵比寿様が対局している囲碁彫刻
これが契機で「第67期本因坊戦・第2局」の開催場所となったそうです
こちらが本殿まで続いていて昇殿出来るそうです
境内には、土俵もあります
大師堂には、今回の改修の様子が記録されていました
奥殿の彫刻を見るには、入場券が必要(700円)
時間:10:00~16:00で、時間が合えば阿うんの会の方の無料ガイドもあります
この発表の効果なのか、この日の入場者は2000人を越えたようです。
普段がどの程度なのか分かりませんが、現場の方が驚いているようでしたので、やはり効果があったのでしょう。時間が無くて長く見る時間が無かったのですが、彫刻を一つずつ見ているだけでも楽しめます。日光東照宮で有名な左甚五郎作の飾りもありますので、是非とも探してみて下さい。
ガイドの方の説明でより詳しく知ることも出来ると思いますので、時間を合わせて是非どうぞ。
歓喜院、名前は聞いておりましたが、写真見ると彫刻などがステキ。
熊谷とか行田辺りって実はいろいろ見るところあるのよね~
忍城や渋沢栄一記念館なんて行ってみたいわん。
折角コメントを頂いておりながら、お返事できずに失礼しました。
土曜日の新聞、自分も同じものを見たのがきっかけでした。
実際は、見間違えだったようですが、その記事には、ここが神社のように書いてあったので、神社の国宝が増えるなんて珍しいなぁと思って出かけたのですけどね・・・。様式は神社と同じような感じでしたのでしばらく気がつかなかったのですが、完全にお寺でした。いやはや。
彫刻に関しては、修復後間もないこともあって、陽明門のような見飽きない感じでしたよ。自分ももっと時間がちゃんとあるときに再度行きたいです。
そうそう、あまり行く機会が無いだけで、見る場所多そうですよね。
忍城は、このコース近くにも案内がありましたので、一緒に行くのがよさそうですし、個人的には、やはり淡水の水族館「さいたま水族館」を押しておきます。