昼下がりの事件簿

ある日曜日

今日は、朝から外出したくなくなるような大雨な天気模様。
午後から外出予定だったものの、こうなると時間ギリギリまで出かけたくないなぁ、とビデオを見ながら文字通りゴロゴロと居間で寝転がっておりました。
日曜日の昼下がり。とはいえ、親は買い物にでも出かけたのか、起きたときには家には誰もおらず、乾燥した衣類などが、山と積まれたまま、無造作にテーブルの横に置かれていました。

ゴロゴロしながら考えることではないのですが、『出掛けよう！』と意気込むと雨が降るので、最近ゴロゴロしてばかり。しかも、どうにも休みの日になると燃え尽き症候群(・・・こらこら、これ使い方が違いますって(汗)。まずは、仕事を燃えつきるほど頑張ってから言いましょうね)なのか、何もしないのが楽といわんばかりに、グダグダとした休みの使い方が増えてきた気がします。これでは、お腹のお肉も増長して、益々動きたくなくなるという・・・そう、負のスパイラル、まさに、肉循環・・・もとい悪循環。寝転がって、お腹の浮き輪を眺めながら、こりゃ少しは運動しないとなぁ、といつもの反省モードに入っていくのでした。

ただ、今日は、いつもと違い、沢山の睡眠を取ったからか、ちょっと体を動かしてみたくなってきました。まずは、簡単に身体を倒して腹筋の運動から。やってみると結構スイスイと出来るもので、何だまだまだ自分も捨てたもんじゃないでしょとと調子に乗ってきます。まだまだ全然大丈夫と、20回を数える頃に


いきなり


ごん


という音とともに、頭の中に火花が散りました。

すわっ、急激な運動で頭の回路が切れたか？！　と、心配になりましたが、どう考えても背後から何者かに殴打された感じの頭ピヨピヨな状態。とにかく、犯人の手掛かりを掴まなければ、と薄れる意識の中で闇雲に手を伸ばし、最初に触れたのは、衣類の脇で雄々しく立ち上がるアイロンでした。腹筋をしていくうちに、少しずつ身体が後退していくわけですが、頭が落ちてくるのを待ち構えていたようです。我が家のアイロンは、最近のお洒落アイロンとは違い、硬派ないでたちの見るからに鈍器といっていいような頑強な代物。それを自らの勢いで突端に突撃するとは・・・そりゃあ、ひとたまりもありません。


そのまま昏倒してしまいそうでしたが、こんな所、意識不明で発見されたら


「休みの日に居間でゴロゴロする三十路の息子がいたたまれなくなって・・・」


・・・おおっ、切ない。

三流週刊誌の見出しじゃありませんが、平日にゴロゴロしていれば、まさにパーフェクトだったかもしれませんが、こんな状況証拠を見せ付けられては、あらぬ疑いがかけられかねません。もし事実無根だとしても、納得されられてしまう説得力があるような気がしてなりません。
これはいかんと、痛む頭に耐えながら、気力を振り絞り自分の部屋まで這って行きました。『これは、一つの親孝行…』なんてバカなことを考えつつ、そのまま混濁したままその日を終えたのでありました(病院行けよ)。


皆さんも思いつきの健康増進は、危険を伴いますのでご注意を。