2011年6月に「小笠原諸島」と共に世界遺産となった「平泉」。
正式な登録名としては、「平泉-仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群」となっているそうです。
この平泉という地名を聞いてパッと思いつくのは、中尊寺の金色堂といったところでしょうか。他には、このブログでも、その感動を幾度か記事にしていたかと・・・あれ・・・いや・・・おかしいなぁ・・・毛越寺(もうつうじ)などがありますが、実際、どこが世界遺産となっているのか、認定された後でも知らない人の方が多いかと思います。さすがに歴史の一舞台となった場所ですので、その前に登録された「石見銀山」のようにその存在自体を知られていないということは、無いとは思いますが・・・(ヲイ)。
今回、認定された理由としては、
平泉には、浄土思想の考え方が反映された中尊寺などの仏教寺院や、毛越寺庭園などの浄土庭園があり、当時の人々が思い描いている「浄土」として重要な意味を持っていた山や川などの自然もそのまままちづくりに活かされ、寺院や庭園と周囲の自然が一体となって、現世における浄土世界(理想世界)が創り出されている。
「平和を求める普遍的な精神」と「自然環境に配慮した文化的景観」が高く評価された結果ということのようです。石見銀山もそうでしたが、自然環境を守るというポイントは世界遺産認定の上で大切なようで、富士山が未だに認定されない理由は、以前からその点が指摘されているためというのは有名な話ですね。
まだその登録範囲を広げるべく活動中ですが、登録時点においての平泉の世界遺産登録となった資産は、
<中尊寺 (ちゅうそんじ)>
中尊寺金色堂、金色堂覆堂、中尊寺経蔵、白山神社能舞台、中尊寺境内
<毛越寺 (もうつうじ)>
毛越寺境内附鎮守社跡、毛越寺庭園
<観自在王院跡 (かんじざいおういんあと)>
旧観自在王院庭園、毛越寺境内附鎮守社跡
<無量光院跡 (むりょうこういんあと)>
無量光院跡
<金鶏山 (きんけいさん)>
金鶏山
・・・こう並びますと、やはり、中尊寺の有料ゾーン(?)がこの世界遺産のメインといったところでしょうか。観光で行くとすると中尊寺と毛越寺位で、知らずに毛越寺のお隣の「観自在王院跡」を見て回っていたりする程度でしょう。正直、中尊寺だけでも結構歩き応えがありますし、セット観光でオススメされる猊鼻渓&厳美渓を考慮すると、そんなに長居も出来ないのが時間の限られた観光の難しい所です。とはいえ、折角世界遺産に来たのですから、じっくり腰を落ち着けて堪能してみるのもいいのではないでしょうか。
ということで先日の旅の途中で・・・ああっ、もうこんな時間に・・・ええと、すみません。
<つづく>
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