2021年10月30日(土)の日本経済新聞の「データで読む地域再生」という記事にクラフトビールのことが載っていました。大体新聞は斜め読みですが、酒好きですので、こういった記事は逃しません。
以前は、地域をあげて観光のアイテムの一つとして大々的にというイメージもありましたが、ここ最近は、地域だけではなくお店単位で醸造所を持つような、もっと小さなカテゴリーでの立ち上げが多くなったように思えます。記事によると、全国の醸造所は500カ所以上、ここ10年で2.5倍というのですから驚きです。
記事には、出荷量の多いブランドが掲載されておりました。
エチゴビール(1995年):新潟県新潟市
常陸野ネストビール(1996年):茨城県那珂市
オラホビール(1996年):長野県東御市
よなよなエール(1997年):長野県軽井沢町
伊勢角屋麦酒(1997年):三重県伊勢市
箕面ビール(1997年):大阪府箕面市
網走ビール(1999年):北海道網走市
ベアレン・クラシック(2001年):岩手県盛岡市
ベアードビール(2001年):静岡県伊豆市
サンクトガーレン(2003年):神奈川県厚木市
クラフトビールについて造詣が深くない飲めれば酔い・・・もとい飲めれば良い派の自分でも聞いたことのあるところが多いです。
1994年に酒税法が改正 (年間 2,000キロリットル→60キロリットル) されて、地ビールブームが起こりましたが、流石に出荷量上位ともなると、その頃から人気のブランドということになっているようです。そして、2018年の酒税法の新たな改正により、麦芽比率が67%以上→50%%以上に緩和されたり、副原料として果実やハーブやスパイスなども使用可能になったことにより、クラフトビールもより新たな味への挑戦がしやすくなったことも、醸造所増加の後押しになったのかと思われます。そういえば、「地ビール」という名前もいつの間にやら「クラフトビール」に変更されていますが、観光お土産のあまり美味しくない地ビールも横行したことで、地ビールブームの衰退が起こってしまったため、それとは区別するために職人が作るビールの意味も込めて2012年頃から浸透し始めた模様。確かにクラフトビールの方が美味しそうに聞こえますからね。
と、記事を読み終えて気になったことがありました。誰もが知っている有名どころが無いことに。
地ビールと言えば、東京商工リサーチの「地ビールメーカー動向調査」が有名ですが、それをちょっと見てみます。
第12回「地ビールメーカー動向」調査 (2021年1月~8月:出荷量)
1位:エチゴビール株式会社:(代表銘柄) エチゴビール
2位:株式会社ベアレン醸造所:(代表銘柄) べアレン・クラッシック
3位:網走ビール株式会社:(代表銘柄) 網走ビール
4位:株式会社信州東御市振興公社:(代表銘柄) オラホビール
5位:有限会社二軒茶屋餅角屋本店:(代表銘柄) 伊勢角屋麦酒
「全国第一号地ビール」と会社ロゴにもビール缶にも書いてありましたが、地ビール醸造全国第一号いうことも知りませんでしたし(オイッ)、ダントツでエチゴビールが出荷量1位ということに驚きです。確かに新幹線沿線の売店では必ず見かけていましたし、普通にコンビニやお高めスーパーでも見かけてることはありましたが、それでも10年連続第1位とは、ビックリです。
第11回「地ビールメーカー動向」調査 (2020年1月~8月:出荷量)
1位:エチゴビール株式会社:(代表銘柄) エチゴビール
2位:木内酒造合資会社:(代表銘柄) 常陸野ネストビール
3位:株式会社ベアレン醸造所:(代表銘柄) べアレン・クラッシック
4位:有限会社二軒茶屋餅角屋本店:(代表銘柄) 伊勢角屋麦酒
5位:サンクトガーレン有限会社:(代表銘柄) サンクトガーレン
第10回「地ビールメーカー動向」調査 (2019年1月~8月:出荷量)
1位:エチゴビール株式会社:(代表銘柄) エチゴビール
2位:木内酒造合資会社:(代表銘柄) 常陸野ネストビール
3位:株式会社ベアレン醸造所:(代表銘柄) べアレン・クラッシック
4位:有限会社二軒茶屋餅角屋本店:(代表銘柄) 伊勢角屋麦酒
5位:エイ.ジェイ.アイ.ビア株式会社:(代表銘柄) 箕面ビール
第9回「地ビールメーカー動向」調査 (2018年1月~8月:出荷量)
1位:エチゴビール株式会社:(代表銘柄) エチゴビール
2位:木内酒造合資会社:(代表銘柄) 常陸野ネストビール
3位:合資会社ベアードブルーイング:(代表銘柄) ベアードビール
4位:株式会社ベアレン醸造所:(代表銘柄) べアレン・クラッシック
5位:有限会社二軒茶屋餅角屋本店:(代表銘柄) 伊勢角屋麦酒
6位:御殿場高原ビール株式会社:(代表銘柄) 御殿場高原ビール
7位:網走ビール株式会社:(代表銘柄) 網走ビール
8位:株式会社信州東御市振興公社:(代表銘柄) オラホビール
9位:世嬉の一酒造株式会社:(代表銘柄) いわて蔵ビール
10位:熊澤酒造株式会社:(代表銘柄) 湘南ビール
第8回「地ビールメーカー動向」調査 (2017年1月~8月:出荷量)
1位:エチゴビール株式会社:(代表銘柄) エチゴビール
2位:木内酒造合資会社:(代表銘柄) 常陸野ネストビール
3位:株式会社銀河高原ビール:(代表銘柄) 銀河高原ビール
4位:合資会社ベアードブルーイング:(代表銘柄) ベアードビール
5位:株式会社ベアレン醸造所:(代表銘柄) べアレン・クラッシック
6位:有限会社二軒茶屋餅角屋本店:(代表銘柄) 伊勢角屋麦酒
7位:御殿場高原ビール株式会社:(代表銘柄) 御殿場高原ビール
8位:網走ビール株式会社:(代表銘柄) 網走ビール
9位:株式会社信州東御市振興公社:(代表銘柄) オラホビール
10位:株式会社天朝閣:(代表銘柄) スワンレイクビール
ダラダラと並べてしまいましたが、「銀河高原ビール」と「御殿場高原ビール」が無いのが気になったのです。
特に「銀河高原ビール」は、地ビールとしても誰もが知っているという有名どころ。最近もラベルがリニューアルされていましたので、無くなったわけでもありません。ということで調べてみましたが、2018年からのランクにないのは、出荷量が非公開となったためのようですが、地ビールブームを過ぎた後の企業の変遷を見てみるとなかなか大変だったことがうかがえます。現在は、よなよなエールでお馴染みの株式会社ヤッホーブルーイングに譲渡されて(2017年)、創業地の岩手県沢内醸造所は、沖縄のヘリオス酒造が取得されたとのことで、今はブランドのみが残ったという感じのようです。ヤッホーブルーイングもビール業界6位 [アサヒ、キリン、サッポロ、サントリー、オリオンビールの5大麦酒メーカーの次] の大手ですから地ビールの基準から外れてしまうのですかね。
「御殿場高原ビール」は、米久株式会社の子会社から時之栖に売却。現在はGKB株式会社に商号変更をして運営されています。米久といえば、居酒屋チムニー。「チムニーサワー(大)」という魅惑の飲み物を毎週呑んでいた時代がありまして、そのチムニーで「御殿場高原ビール」の地ビールがメニューにあったことの理由を今さら知りました。リストから外れている理由は分かりませんが、まぁ、缶ビールは美味しくないですからね。
その土地、そのお店でしか飲めないお酒というのも、楽しみがあっていいものですし、旅行や山のアクセントにもいいものです。そういえば、埼玉低山の拠点駅の一つ、飯能にもCARVAANという人気店がありましたっけ。駅も店舗もオサレ過ぎて、山の格好では恐れ多くて近づけませんけど・・・。
こちらは、後生掛温泉の 創業100周年記念「後生掛温泉オリジナルビール」(田沢湖ビール)
温泉上がりの地ビールを楽しむのは、やはりいいものです
これが車ではなく公共機関利用の醍醐味ですよ・・・ふははっ
以前は、地域をあげて観光のアイテムの一つとして大々的にというイメージもありましたが、ここ最近は、地域だけではなくお店単位で醸造所を持つような、もっと小さなカテゴリーでの立ち上げが多くなったように思えます。記事によると、全国の醸造所は500カ所以上、ここ10年で2.5倍というのですから驚きです。
記事には、出荷量の多いブランドが掲載されておりました。
エチゴビール(1995年):新潟県新潟市
常陸野ネストビール(1996年):茨城県那珂市
オラホビール(1996年):長野県東御市
よなよなエール(1997年):長野県軽井沢町
伊勢角屋麦酒(1997年):三重県伊勢市
箕面ビール(1997年):大阪府箕面市
網走ビール(1999年):北海道網走市
ベアレン・クラシック(2001年):岩手県盛岡市
ベアードビール(2001年):静岡県伊豆市
サンクトガーレン(2003年):神奈川県厚木市
クラフトビールについて造詣が深くない飲めれば酔い・・・もとい飲めれば良い派の自分でも聞いたことのあるところが多いです。
1994年に酒税法が改正 (年間 2,000キロリットル→60キロリットル) されて、地ビールブームが起こりましたが、流石に出荷量上位ともなると、その頃から人気のブランドということになっているようです。そして、2018年の酒税法の新たな改正により、麦芽比率が67%以上→50%%以上に緩和されたり、副原料として果実やハーブやスパイスなども使用可能になったことにより、クラフトビールもより新たな味への挑戦がしやすくなったことも、醸造所増加の後押しになったのかと思われます。そういえば、「地ビール」という名前もいつの間にやら「クラフトビール」に変更されていますが、観光お土産のあまり美味しくない地ビールも横行したことで、地ビールブームの衰退が起こってしまったため、それとは区別するために職人が作るビールの意味も込めて2012年頃から浸透し始めた模様。確かにクラフトビールの方が美味しそうに聞こえますからね。
と、記事を読み終えて気になったことがありました。誰もが知っている有名どころが無いことに。
地ビールと言えば、東京商工リサーチの「地ビールメーカー動向調査」が有名ですが、それをちょっと見てみます。
第12回「地ビールメーカー動向」調査 (2021年1月~8月:出荷量)
1位:エチゴビール株式会社:(代表銘柄) エチゴビール
2位:株式会社ベアレン醸造所:(代表銘柄) べアレン・クラッシック
3位:網走ビール株式会社:(代表銘柄) 網走ビール
4位:株式会社信州東御市振興公社:(代表銘柄) オラホビール
5位:有限会社二軒茶屋餅角屋本店:(代表銘柄) 伊勢角屋麦酒
「全国第一号地ビール」と会社ロゴにもビール缶にも書いてありましたが、地ビール醸造全国第一号いうことも知りませんでしたし(オイッ)、ダントツでエチゴビールが出荷量1位ということに驚きです。確かに新幹線沿線の売店では必ず見かけていましたし、普通にコンビニやお高めスーパーでも見かけてることはありましたが、それでも10年連続第1位とは、ビックリです。
第11回「地ビールメーカー動向」調査 (2020年1月~8月:出荷量)
1位:エチゴビール株式会社:(代表銘柄) エチゴビール
2位:木内酒造合資会社:(代表銘柄) 常陸野ネストビール
3位:株式会社ベアレン醸造所:(代表銘柄) べアレン・クラッシック
4位:有限会社二軒茶屋餅角屋本店:(代表銘柄) 伊勢角屋麦酒
5位:サンクトガーレン有限会社:(代表銘柄) サンクトガーレン
第10回「地ビールメーカー動向」調査 (2019年1月~8月:出荷量)
1位:エチゴビール株式会社:(代表銘柄) エチゴビール
2位:木内酒造合資会社:(代表銘柄) 常陸野ネストビール
3位:株式会社ベアレン醸造所:(代表銘柄) べアレン・クラッシック
4位:有限会社二軒茶屋餅角屋本店:(代表銘柄) 伊勢角屋麦酒
5位:エイ.ジェイ.アイ.ビア株式会社:(代表銘柄) 箕面ビール
第9回「地ビールメーカー動向」調査 (2018年1月~8月:出荷量)
1位:エチゴビール株式会社:(代表銘柄) エチゴビール
2位:木内酒造合資会社:(代表銘柄) 常陸野ネストビール
3位:合資会社ベアードブルーイング:(代表銘柄) ベアードビール
4位:株式会社ベアレン醸造所:(代表銘柄) べアレン・クラッシック
5位:有限会社二軒茶屋餅角屋本店:(代表銘柄) 伊勢角屋麦酒
6位:御殿場高原ビール株式会社:(代表銘柄) 御殿場高原ビール
7位:網走ビール株式会社:(代表銘柄) 網走ビール
8位:株式会社信州東御市振興公社:(代表銘柄) オラホビール
9位:世嬉の一酒造株式会社:(代表銘柄) いわて蔵ビール
10位:熊澤酒造株式会社:(代表銘柄) 湘南ビール
第8回「地ビールメーカー動向」調査 (2017年1月~8月:出荷量)
1位:エチゴビール株式会社:(代表銘柄) エチゴビール
2位:木内酒造合資会社:(代表銘柄) 常陸野ネストビール
3位:株式会社銀河高原ビール:(代表銘柄) 銀河高原ビール
4位:合資会社ベアードブルーイング:(代表銘柄) ベアードビール
5位:株式会社ベアレン醸造所:(代表銘柄) べアレン・クラッシック
6位:有限会社二軒茶屋餅角屋本店:(代表銘柄) 伊勢角屋麦酒
7位:御殿場高原ビール株式会社:(代表銘柄) 御殿場高原ビール
8位:網走ビール株式会社:(代表銘柄) 網走ビール
9位:株式会社信州東御市振興公社:(代表銘柄) オラホビール
10位:株式会社天朝閣:(代表銘柄) スワンレイクビール
ダラダラと並べてしまいましたが、「銀河高原ビール」と「御殿場高原ビール」が無いのが気になったのです。
特に「銀河高原ビール」は、地ビールとしても誰もが知っているという有名どころ。最近もラベルがリニューアルされていましたので、無くなったわけでもありません。ということで調べてみましたが、2018年からのランクにないのは、出荷量が非公開となったためのようですが、地ビールブームを過ぎた後の企業の変遷を見てみるとなかなか大変だったことがうかがえます。現在は、よなよなエールでお馴染みの株式会社ヤッホーブルーイングに譲渡されて(2017年)、創業地の岩手県沢内醸造所は、沖縄のヘリオス酒造が取得されたとのことで、今はブランドのみが残ったという感じのようです。ヤッホーブルーイングもビール業界6位 [アサヒ、キリン、サッポロ、サントリー、オリオンビールの5大麦酒メーカーの次] の大手ですから地ビールの基準から外れてしまうのですかね。
「御殿場高原ビール」は、米久株式会社の子会社から時之栖に売却。現在はGKB株式会社に商号変更をして運営されています。米久といえば、居酒屋チムニー。「チムニーサワー(大)」という魅惑の飲み物を毎週呑んでいた時代がありまして、そのチムニーで「御殿場高原ビール」の地ビールがメニューにあったことの理由を今さら知りました。リストから外れている理由は分かりませんが、
その土地、そのお店でしか飲めないお酒というのも、楽しみがあっていいものですし、旅行や山のアクセントにもいいものです。そういえば、埼玉低山の拠点駅の一つ、飯能にもCARVAANという人気店がありましたっけ。駅も店舗もオサレ過ぎて、山の格好では恐れ多くて近づけませんけど・・・。
こちらは、後生掛温泉の 創業100周年記念「後生掛温泉オリジナルビール」(田沢湖ビール)
温泉上がりの地ビールを楽しむのは、やはりいいものです
これが車ではなく公共機関利用の醍醐味ですよ・・・ふははっ
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